前回「虹」を書いたので、やはり次はどうしても「翼」である。
70年代のDGのデザインではカラヤンのマーラーでの虹に続いてやられたのが、ブルックナーの「翼」である。しかも虹以上にほのかな色合いだけ変えてくるいう、ぱっとみると違いがわからんようなジャケットがずらりと並んだものでした。もっとも日本盤だとオビがついたので区別はできるけど。でも翼かっこよすぎ。
いくつか適当にかき集めた画像なのでバランスがよくないのはご容赦を。CDのものはLPのときと色合いが違う気がする。ふちの色もどうだったかなあ。
記憶があやふやであるが、5番、7番、8番、9番のLPは少なくともこのシリーズで買ったと思う。4番は有名曲ではあるが、このシリーズのLPで買ったのかどうか記憶がない。当時はマーラーの方がまだなんのこっちゃわからなくて、ブルックナーの方に惹かれた気がするが、なんせLPの片面に一楽章だと通して聴くのが億劫になるというその頃からずぼらだったのである。マーラー同様、高校生にLP2枚組は高価だったので、元をとらなくては、とテープに録音してがんばって聴いていたのだ。当時は7番のジャケットの方は暖色系だったような気もするが。
9番はオビか何かで「春慶塗のような」と表現していたのが印象深い。レコード芸術の批評だったかなあ。あー、なんかほしくなってきたなあ。
1番や6番はその後少し空いての録音になったので、もう購入していない。当時の好みは、7>8>9>5>他だったけど、今は5>9>7>3>8>他かもしれん。ま、高い勉強だったけどジャケ買いでブルックナーを聴くようになったんだから、このデザインには今でも刷り込まれたままである。
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