日々是実験室 Quantum Leap Symphony Orchestra Gold版 その１

QLSO Gold版を使ってみたので、まずファーストインプレッションを書いておきます。あくまで個人的な感想ですのでご注意を。

参考にしている曲は上記の曲です。当然原曲と比較しながらの方がよいでしょう。音色の参考のために、WAVファイルも置いておきます。サイズ注意！

インストールは、DVD4枚から行います。データは2〜3GBのファイルを６個コピーします。全部で15〜16GBほど。
各パッチ数は、Platinumとそれほどかわらないようです。ただ、Platinumが3段階のホールマイクによるデータで24bit/44.1KHzなのに対して、Gold版は1種類で16bit/44.1KHzのようです。
（私、Platinum　24/96と書いていました。。。修正します）

VSTソフトは、QLSO Gold用にカスタマイズされたKompakt。といってもKompaktと見た目もほとんど同じです。NIのチャレンジ＆レスポンス式のオーソライズが必要です。VSTiのほかに単体でも起動できますので、GigaStudioの変わりにも使用できます。複数台はライセンス上使用できませんが、Platinumの場合、音はKompaktで使用可能なので、複数Kompaktを購入すれば、リアルタイムオーケストラ音源ができるのではないでしょうか？なお最初はDFD（HDストリーミング）ができませんので、オーソライズ終了後、アップデータをダウンロードしてくる必要があります。

最初プチノイズなど入ったのですが、環境を同時にCubaseSX 2.0に変えたせいで少々原因究明にかかりました。原因は、VST Multitrack のASIOドライバがCubaseSX2.0付属のものに変わってしまったこと。で、それをM-Audioのものに変更することと、最新のドライバをダウンロードしてくることで、問題なく動作するようになっています。

テスト作成したヴェルディの「椿姫　第1幕への前奏曲」は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽五部の編成です。最初の弦楽のみの部分だけ、エクスプレッションでコントロールしています。その他はヴェロシティで調整。ヴェロシティの変更はリニアに音量に反映しているようで、HSEとはだいぶ感じが違います。この感覚をつかむのにもう少しかかりそう。

４つのKompaktを起動して作成しました。

	1: Vn1*3, Vn2*3
	2: Fl*2, Ob*2, Cl*2, Fg*2
	3: Va*2, Vc*2, Cb*2
	4: Hr*2

で、同時に22パッチをインストールしていますが、サイズは実メモリで800MB程度。HSEよりずいぶん軽い感じです。動作も軽いような気がします。同時になっているのは最高で15〜20音程度でしょうが、これでCPU40％以下です。この程度の曲ならリアルタイムにそのまま鳴らすことができます。また、HSEであったもたり感がありません。これはもう少し速い曲でやってみないと断言はできませんが。ほんのたまに大きなノイズがはいるのはキャッシュかドライバの関係でしょうか？

	Windows2000起動時
	CubaseSX2.0起動時
	Traviataのデータ＋上記プログラムロード時

最初は、CubaseSX2.0のReverbAとPSP VintageWarmerを入れていたのですが、ReverbAはちと機械的な感じで、元のサンプル音で十分リヴァーブがかかっているようなかんじなので、今回は何も入れず UV22 hr （ディザー）のみです。うーん、良いリヴァーブシステムが欲しくなってきた。TCか？

まとめ

オーケストラのサンプルとしては十分優秀かつ使いやすいと思います。HSEよりは軽いと思われます。今のところモタリも少ない。音のバランスはまだ私自身つかんでいないので。今後はQLSOかな？（HSEがお蔵入りしたら悲しいのう）

あとひとつ二つテストで曲を入れてみて、また気付いたことを書きます。