ムゼッタのワルツ
プッチーニのピアノ小品からひとつ。タイトルは「小さなワルツ」ですが、
後にオペラ「ラ・ボエーム」の第2幕でムゼッタが「私が街を歩くときには」と
うたうムゼッタのアリアとして有名です。ピアノ小品が原曲で、その後オペラに
使用されたようですが、この曲に限らず交響的前奏曲や交響的奇想曲などの旋律も
後に再利用されています。
ジャコモ・プッチーニはオペラの作曲で有名で、「トスカ」や「蝶々夫人」
など有名作がいろいろありますが、「ラ・ボエーム」は特に愛好され今でも何度も
舞台にかけられています。貧乏詩人のロドルフォとお針子ミミの悲愛を軸に話は進むし、
もちろん二人の歌に名曲が多いわけですが、最近はちょっとわがままぎみなムゼッタの
ほうに心奪われる私です。
ピアノ原曲なので、ピアノ曲と小編成で作ってみました。どうも歌のほうでも
ピアノでも相当フリーなテンポで演奏されることが多いのですが、わたくしそこまで
崩すのは嫌いなので、ちと固めかもしれませぬ。演奏はピアノによるものと、室内楽的なものを
と思ったのですが、室内楽的なものはあんまりうまくいかないので、夏向けに金属的な
涼しげなものにしてみました。(04/08/07記)
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