January 31, 2006

●管弦楽組曲

CD-BCJ-01.jpg結局SONYのSACDプレーヤー(の安いやつ)を購入したため SACD のものをいくつか買い集めているんですが、その中からひとつ。といっても最近出たクライバーの「ベートーヴェン:交響曲第7番」ではなく(これはこれで買ったのですが)、J.S.Bach の「管弦楽組曲」を。鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによるものがハイブリッドで(2枚組ですがほとんど1枚の値段です)、これがまあ音を出した瞬間からふんわりとしてすごい。なんていうか上質のベルベットに触れている感じ。上の画像はAmazonへのリンクですが説明は何にもないのでHMVへのリンクもしておきます。

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January 27, 2006

●英国風の殺人

book-Hare-01.jpg国書刊行会のシリーズから。今頃という感じはあるが、シリル・ヘアーの「英国風の殺人」を読んだ。なるほどー、シリル・ヘアーも読もう、と思った。館モノといいますか嵐の山荘ものといいますか、定番の型ではありますが、この殺人は「英国風」であること。タイトルだけだと「英国式庭園殺人事件」を思い出しますなあ。LDで持ってるけど、DVD で買いなおしたいなあ。。。けどボックスで高いなあ。タイトル以外全然関係ないなあ。

話が脱線しましたが、ここでの探偵役はシリーズ物ではなく外国人のボトウィンク博士で、ちょっとポワロ風ですね。殺人のほうは、雪の山荘モノなので科学的な捜査は行えず、状況的なものではありますが、さてここでこの殺人が「英国的」なのはなぜでしょう。その理由が納得がいくかでちょっと評価はわかれるかもしれん。私は許せるほうで、星3.5です。英国風なシニカル?な感じのユーモアが好きなのだ。というわけでシリル・ヘアーも集めますぜ。

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January 24, 2006

●QED 神器封殺

book-QED-05.jpg高田崇史の「QED」シリーズの新刊が出ていたので読んでしまった。「QED 神器封殺」です。えーっと熊野の話が続くんですが。。。「QED~ventus~熊野の残照」とのつながりがあんまり明確に書かれていないんだけど、完全に続編だろと。しかも袋とじだし。。。さて、剣と鏡と勾玉を当てはめるとすると、スサノオ、イナダヒメ、ニギハヤヒの親子が適切ではないか?

まあ殺人事件だけはあんまり今回も深さはないなあ。。。話自体は私にはおもしろいんだけど、一般にみんなついていけるんだろうか?まあライトのベル的にはタタル君に輪をかけたような御名方登場!というわけでまた再登場しそうである。が、こういうのがけっこう好きなんだな。

January 22, 2006

●THE 有頂天ホテル

Movie-WOW-choten.jpg正月には「Mr. & Mrs.スミス」を観たんだけど、書くの忘れた。昨日は三谷幸喜監督の「THE 有頂天ホテル」を観てきた。おもしろかったんだけど、ちょっと詰め込みすぎでテンポが速すぎるかなあ。間が伸びるのを心配してるんだろうか?もう少しだけ、ゆったりと表現しても良いと思う。あるいは、最初から最後までおんなじテンポなんだけど、それぞれの要のシーンくらいはもう少しゆったりしたほうが良いのではなかろうか。。。まあすでに2時間越えているので、なんかのエピソード削らないと無理は無理ですけど。

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January 21, 2006

●アレン警部登場

book-Marsh-02.jpgナイオ・マーシュの「ランプリイ家の殺人」がそれなりにおもしろかったので、論創社の「アレン警部登場」を読んだ。ナイオ・マーシュの処女作であるらしい。トリックというか推理小説としての柱は少し弱い気もするんだけど、やはり登場人物やアレンの冷たいあしらいが良いので、まずまずおもしろかった。推理小説としては星3つだけど、その通俗小説部分のうまさで+0.5で、3.5としたい。

今年も論創社から出るみたいだし、ハヤカワミステリで入手した「死の序曲」「ヴァルカン劇場の夜」も読まなきゃなあ。

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January 19, 2006

●ブラームス : ピアノ三重奏曲 第1番、第2番

CD-Naniwa-01.jpgレオ・ペルッツの「最後の審判の巨匠」にはまったので、中に出てくるブラームスピアノトリオ第1番ロ長調がどんなことやらと、どうせ買うならSACDにしてしまえ、ということで「なにわトリオ」のを購入。SACDは室内楽とかとくにすごいなー。いやSACDだけが良いわけではなくて、演奏も曲もよいなー。ブラームスがわかる年になってしまったのか。。。誕生日だからな。

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January 16, 2006

●巨匠とマルガリータ 第1の書

book-Bulgakov-02.jpgやっと念願のミハイル・ブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」を読み始めた。。。が、まだ上巻。ブルガーコフは「悪魔物語・運命の卵」以来なんですが、もうなにがなんだか面白すぎる。第1の書では、モスクワに現れた悪魔が巻き起こしていく悲喜劇とイエスの物語が並置されますが、もう悪魔がひどいというよりも出てくる人々が自分で滅んでいく感じもあって、その姿はイエスを囲むエルサレムの人々の姿ともあいまって、星4つ。まだ4なのは、ここではほとんど主人公もヒロインもでてきてないんじゃよ。

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January 14, 2006

●SACD

DVP-750DX.jpg

AVアンプを替えたらスピーカーも替えたくなったんだけど、これは考慮中。で、ヘッドフォンもちょっとだけ良くなったんで、海外DVDをみるためマシンも買い換えた。SCITECDVP-750DXというやつなのだが、フリフリ機でしかもこいつはSACDやDVD-Audioも再生できるらしい。一生縁がないかと思っていたが、SACD聴いてみたい!5.1ch再生はできる環境じゃないんだけど、とりあえず音が良いかどうか。。。

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January 11, 2006

●ローリング邸の殺人

book-Scarlett-01.jpg論創社から出たロジャー・スカーレットの「ローリング邸の殺人」を読んでみた。ケイン警視が巻き込まれる冒頭から、館の中で出てくる怪しい面々の怪しい行動の数々がそそります。トリックは、ちょっと無理があるかなあと思ったけど、私はそういうのには甘いので気にしない。でも解説はちょっと自意識過剰だよなあ。作品としては星3.5ですが、3.5は十分及第だと思ってくんなまし。

論創社からの刊行予定では
ジョセフィン・テイ 『列の中の男』
G・K・チェスタトン 『マンアライヴ』
パトリック・クェンティン 『巡礼者パズル』
パトリック・クェンティン 『ラン・トゥー・デス』
ナイオ・マーシュ 『死と踊る従僕』
あたりで、今年は舞い踊る予定でっす。

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January 09, 2006

●ペネロピアド

book-Atwood-01.jpgオデュッセイアをやっと読んだので、封印していたフォロワー?を読み始める。大物はもちろんユリシーズなんだけど、最近でたマーガレット・アトウッドの「ペネロピアド」から。アトウッドは「侍女の物語」を積んであるけど読んでない。「良い骨たち+簡単な殺人」はぱらぱら読んだけど、おもしろくない。さて、というところ・・・なんだけど、これもぜんぜんおもしろくなかった。

なんか元を読んでいるときに想像(妄想)する範囲をぜんぜん超えていないし、ぎゃぐや書き方も上滑りっぽい。ま、そこが浅いと言いましょうか、これじゃちょっとね。オデュッセイア読んで自分で妄想しているほうが百倍面白いです。で、星1.5。アトウッド自体の評価は「昏き目の暗殺者」を読んでからにしようと思うけど、ぼくにはあわないかもね。

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January 07, 2006

●SENNHEISER HD580 Precision

HD-580.jpg自宅のテレビとかアンプとか20年ものだったんだけど、この暮れにTVを液晶TVにしたり、AVアンプの Onkyo TX SA-503 に替えたりしたら、次はスピーカーがほしくなってきた。どうするかはもう少し悩むことにして、勢いでヘッドフォンを購入。SENNHEISER HD580 Precision です。2万5千円くらいですが、高いスピーカーのカタログ雑誌をみていたらこのくらいは普通の感覚になってきた。。。というよりは入門クラスか?

まずはクラシック中心のつもりなのですが、聴いてみたらとっても楽しい。音を聴くのが楽しいって感じを久々に感じたので、いろいろ聴いてみよう。やっぱりクラシックやジャズ向きでロック系には音が柔らかい気がする。中野のフジヤAVICでいくつか試聴したが、ボーカルの生々しさでは GRADO SR325i が気に入ったので、将来これも考えてみたい。。。その頃にはもっと上位の機種が欲しくなっていたりして。

January 05, 2006

●チェシャ猫風パルティータ

CD-yoshimatsu-01.jpg年末にいろいろ大人買いしたので、出すものが溜まっている。忙しいので消化するだけで精一杯・・・というか消化不良というか。吉松隆氏の曲は、もういいか、と思いながらも買い続けていて、12月に新譜が出ていたので「チェシャ猫風パルティータ」を購入。今年は戌年だが、CDは猫からだ。

Pas de Chats(パ・ドゥ・シャ)というフランス語で「猫の足跡」という名前のグループは聞いたことないなー。ピアノの小柳美奈子さんと打楽器の山口多嘉子さんからなるらしいが、おお、「サイバーバード協奏曲」の準ソリストだったのか。ピアノと打楽器という組み合わせは結構音響的に良い。寝ぼけた頭には良い音楽かもしれない。ということで推薦だけど、だしているのが佼成出版社なのであんまり普通のレコード店にはないかも。私は HMV で購入したが、一応 Amazon では取り寄せらしい。

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January 04, 2006

●神様ゲーム

book-maya-03.jpg「このミス2006」で良い感じだったので麻耶雄嵩の「神様ゲーム」を買おうと思ったのだが12月はけっこう品切れ、年末にやっと購入できました。造本が立派なこともあるんだけど、ちょっと高いかなーという気もする。で、内容はというと、いつもの麻耶雄嵩どおりダーク、というかひさびさに「夏と冬の奏鳴曲」以来の虚無感とでもいいましょうか、子供相手にやっていいのか?という感じです。推薦は・・・しにくいんだけど、個人の感想なので★4つということで。しかし年明けからこの本では暗い一年になりそうじゃのう。

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January 02, 2006

●メリアの平原に立ちて

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えー久々となります「日々是音楽」でございます。これもまた久々に大曲(自分にとっては)でありますマネンテの「メリアの平原に立ちて」でございます。弦とピアノですが、そのうち暇があったらフルオーケストラに・・・って言ってその後やったことないんですが。ぜひお叱り・感想など掲示板に書き込んでいただけると今後の励みになるかと思われまする。

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January 01, 2006

●今日は死ぬのにもってこいの日 - 植物文様ソングブック

CD-Fujieda-01.jpgあけましておめでとうございます。今年もいい加減なことを書いていきます。さて、本の話が続いたので音楽の話を。久々に邦人作曲家のCDを買いました。藤枝守の「植物文様ソングブック」。金沢から帰る途中で直江津から長野への普通電車の中で聴いていました。今日は聴くのにもってこいの日。藤枝守氏の曲は昔の「遊星の民話」の頃から聴いたりしていますが、中世と現代が混ざったような不思議な感覚を味わえます。

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