January 31, 2007

●春期限定いちごタルト事件

book-Yonezawa-01.jpgどんどんライトなほうに流れているかも。米澤穂信さんの「春期限定いちごタルト事件」を読みました。ええ、小市民萌え。「夏期限定トロピカルパフェ事件」が本ミス4位なので読もうと思ったが、やはり春期限定からでしょう。

で、雰囲気はライトノベルなんですが、なかなかどうしてよくできているなあ、と。北村薫さんの円紫さんと私シリーズのイメージが浮かんだ。考えると小市民を目指していたり設定とかは大きく違うんだけど、構成がしっかりした短編集だなあと感じたことや、ネタが身の回りのことであること、そして大きな点はビルドゥングストーリーとしての視点が似ているところがあるのかな。でも久々におもしろかったし続けて読みたいと思った。

で、殺人もないし小ネタなんだけど、小鳩君のキャラクターもあってなかなか読ませてくれます。しかも最後のほうは小山内さんの一発もあって連作短編としての全体の構成もちょうど良いと思う。。。うーん、夏期限定が楽しみ。。。つうか読んじゃいましたけど。これは次回に。

January 27, 2007

●オックスフォード連続殺人

book-Martinez -01.jpg最近ぬるんで純文学っぽいのは読んでいない。今回も「本ミス」で評価の高かったものから趣味にあいそうなものとして、 「オックスフォード連続殺人」を。ギジェルモ・マルティネス、、、知らんです。「殺人予告、暗号、数学論議、迸る知的興奮。アルゼンチン発驚愕の超論理ミステリー」というのにひかれたんだが、確かにゲーデルなどはいっておもしろかった。どちらかというと不確定性理論・・つうかクイーンの後期問題に近い気もするけど。

で、読むと解説にあるように「?」「?」「?」。いや内容がわかんないわけじゃなくて、これってまさか。。。で、その後に解説を読んでなるほどと思った。完成度はこちらのほうが高いような気がするので「?」の意味がわからずに、これを最初に読む人がちょっとうらやましいね。

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January 24, 2007

●gigabeatV30E

gigabeatV30E.jpg

Kenwood がいっぱいだし、ワンセグも試してみたいし、、、と考えていたら、いつの間にかAmazonで東芝のgigabeatV30Eを「ぽちっとな」してしまっていた。と、注文して1,2日後にauの携帯の新ラインが発表になり、ほとんどワンセグ対応。。。。意味ないじゃん。まあ契約期間の関係でauの更新は春から夏になりそうなので良いのですけどね。で、36,800円で買えたーと思っていたが、本日見たら32,800円!まだ買って10日ほどなんですが。。。アイタタタ。

で、短い間の使用感なんですが。

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January 20, 2007

●楽譜と音源をだしました

書いていた楽譜と参考音源を出しました。興味のある方は「日々是音楽Blog」をどうぞ。

January 18, 2007

●凶鳥の如き忌むもの

book-Mitsuda-02.jpg「厭魅の如き憑くもの」に続いて三津田信三さんの「凶鳥の如き忌むもの」を読む。今回は鳥ですよ。鳥。民俗ホラーと推理小説の融合つうところだろうが、おもしろいといえばおもしろいんだけど不満も少々。

よい点といえば、いろいろなギミックや謎がうまくまとまるところであろうか?ちょっと気になる点は人間関係的な構図が「厭魅」とあんまり変わらないよねえ、というところ。悪く言えばワンパターンか。また、凝った舞台設定だが悲しいかな言葉での説明でイメージするのは難しすぎる。人間消失とか密室はその構造が大きなものをいうだけに言葉ではなかなか難しいところである。

話の最後は、これだったら嫌だなあと思っていたらそうだったので嫌だなあ。またトリックについてちょっと似た感じで高木彬光氏の神津恭介で読んだことがあるので、それほど感動はなし。ただよくできているとは思うし、雰囲気は良いので土俗ホラーっぽいのが好きな人には良いだろう。

January 14, 2007

●編曲中

というわけで?日曜日はほとんど一日部屋にこもって楽譜と戯れていた。小品なのであんまり時間はかからんかなーと思ったら、けっこうかかった。うーん、次に考えている曲は大きいのでいつまでかかることやら。。。ほそぼそとやるしかないですね。編曲といっても適当にばらまいてるだけだし、実際のマンドリン合奏で調整できるわけでもないから、RC1状態ですわな(β版かもしれん)。

今日だいたいスコア作成が終わったので、月曜日から音源つくりに入れます、が、仕事の忙しさ次第ね。さて、行進曲なので吹奏楽風にやるかマンドリン合奏の音源として弦楽っぽくやるか悩むなあ。。。といってもそんなに使う人もいないだろうから、いつもどおり「自分の好きにやる」だね。そういえば、「黄昏のうた」のスコアのほうも物好きの方数十名にダウンロードされております。ありがとうございます。パート譜はめんどうだから作ってないけど欲しがる人なんかいるんだろうか?

次週末は東京に戻る予定なので、そのときにアップできるかどうかですね。一応曲関係のことなので「日々是音楽Blog」のほうにも同じ記事を載せておきます。

January 13, 2007

●楽器を買いたい

マンドラを手放してはや幾年、直接楽器を触ることはなくなっていたのですが、うーん、なんかやりたくなってきた。あまり大物で音がうるさいと困るので、サイレントヴァイオリンとかサイレントチェロに興味がいっているのです。買ってみるか。

ただ、そんなに練習時間があるとも思えず。ごみになる可能性も大きいのだけれど。また、習いにくのがよいのだろうが、時間も難しいのです。独習は無理かなあ。他にもやることいっぱいあるのでやはり無理かなあ。

January 07, 2007

●亥年

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昨日も仕事で、今日と明日がお休み。昼頃に起きたらどうも時雨模様ですが、せっかく京都にいるので初詣なるものでもしてみようかと、外へ出ました。今年は亥年。亥といえば護王神社?ということで、遅いお昼を食べた後にたった一駅だけど丸太町へ。

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January 05, 2007

●小椋佳と小室等

えー京都へ移動してきました。本日までに年賀状をいただいた方には出しておりますが、この後届いたものは1週間以上見ることができませんので、あしからずお許しください。

CD-OguraKei-01.jpgCD-OguraKei-02.jpg

で、正月中だらだらと何もせず、FF III を少々、だったんですが、久々に昔のCDを引きずり出して再エンコーディングしておりました。現状のデフォルトはmp3 320kbps でふ。で、YESなどもやったんですが(「Keys to Ascensions」なんて今頃聴いている人いるんだろうか?)、日本のものでは遊佐未森に続いて、小椋佳を。なんか青春とリンクしているんで、懐かしいです。

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January 02, 2007

●証拠は語る

book-Innes-04.jpgあけましておめでとうございます。掃除しなきゃ、なんですが気力もなくだらだらしています。今年の目標・・・なし。

さて、前回なんだかんだ書きましたが相変わらず推理小説読んでます。マイクル・イネス(この本ではマイケル・イネスですが)の「証拠は語る」。長崎出版・・・知らないですが、こちらも推理小説が続けて出るのでしょうか?だいたい大学の教授が隕石で死ぬ・・・あたりからもう変である。まあそれよりもその後出てくる大学教授がまた変人ぞろいで、ほとんど動物園なんですが、考えると私が経験した大学教授もそんなもんか。

妄想爆裂的な可能性と最後の収束具合は結構好きなんですが、ちと偶然性の部分が私の好みじゃないのと翻訳が少し硬いかなあというところで、星3.5です。引用も多いし持って回った言い方だし、訳は難しいなと思うんですけど。

まあ推理よりは大学教授の変人具合とアプルブイのいやみさ加減、収束のうまさを楽しむ感じですかね。真相には最後まで振り回されましたので脱帽。とくとくと推理を解説したりしないところがよいね。