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June 08, 2008

●クドリャフカの順番

book-Yonezawa-06.jpg米澤穂信の古典部シリーズは「氷菓」と「愚者のエンドロール」は読んでいたんだけど、「クドリャフカの順番」はどうもハードカバーで購入する元気が沸かず、文庫待ちであった。で、このたび文庫入りということで読んでみた。

前の2冊が文化祭前なのに対して、今回は文化祭本番、あとがきにあるように事件の話もあるけど、やはり主役は文化祭である。なんか文化祭なんて遠い昔であるが、なんだかけっという気分とそれでも興奮する部分が入り混じってホータローに感情移入できましたです。他のメンバーの、特にえるさんの部長として文集をなんとかしなきゃと思いながらいろいろな展示にひかれての迷走ぶりはすばらしいです。

事件はちょっととんちみたいなもんだけど、背景の文化祭とうまくマッチしていて、また動機もなんだかちょっとだけ苦くていいなあ。

さて、最高の登場人物はもちろんホータロー姉で、もうほとんど「神」ですね。

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