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September 30, 2006

2006/9/28-WINE試飲会@CWT

California Wine Tradingの試飲会@青山ダイヤモンドホールへ。
プロ向けの会だが、ナパ旅行同士のよしみで潜り込み。

午後4時に会場到着もプレミアムワインはほぼ品切れ状態。
知人のアドバイスを聞きながら試飲し気に入ったのは、
◇サンタ・バーバラ・ワイナリー CH サンタ・バーバラ 2005
リンゴ、レモンの香り、すっきり系のシャルドネ。 
◇メリーヴェイル スターモント CH ナパ・ヴァレー 2004
洋梨の香りが濃厚。
◆タンデム キーファー・ランチ PN ソノマ 2002
チェリー、ラズベリーの香り。パイの食感。濁りあり。
◆ルチア PN サンタ・ルチア・ハイランズ 2003
チェリー、ラズベリーの香り。凝縮感。

特設ブースでCuvaisonの日本未輸入ワインを試飲。
20060928 BRANDLIN 2003.JPG
◆ブランドリン(Brandlin) CS ナパ 2003
CS80%、マルベック10%、CF6%、PV4%のメリタージュ。
Mt.ViederにあるBrandlinさんの畑から醸造。
80%はフランスオークの新樽で、2年樽熟。
黒ベリー系、重厚で凝縮感あり。若いが既においしく。
http://www.cuvaison.com/mtveeder.htm

なお、CuvaisonにはPNの試飲がなかったため理由を質問。
曰く、「Sideways効果でPNは品薄」、畑の地図を広げながら
「2003年からMerlotやSyrahの畑をPNに植え替えている。
将来的には量も確保できる(収量自体は増やさないが)」。

せっかくの機会なので、ワイナリーの方に直撃質問。

Q パリテイスティング30周年記念テイスティングの結果はどう思う?
Aさん:米仏のワインはそもそも異なる特質を持っており、比べる
    こと自体がナンセンス。再度やるべきだったか疑問。
Bさん:世界のワインは多様になり嗜好も変わっているのに
    仏ワインは変わろうとしないことが問題なのでは?
Q. PN嗜好はSideways効果もあるが、食文化の変化も大きいのでは?
Aさん:重厚からエレガンスへの流れは要因としてはある。
    米国中西部でもRaw Fishを食べるようになったし。
Q. 加州ワインはアルコール度数が上がっているが、いかがか?
Bさん:傾向はあるが、うちのスタイルでは上げていない。
    これも消費者の嗜好の変化に合わせて変化している。

September 23, 2006

2006/9/23

20060923 CHASAGNE MOTRACHET MORGEOT JEAN NOEL GAGNARD 1997.JPG
◇シャサーニュ・モンラッシェ 1級モルジョ 1997 ジャン・ノエル・ガニャール
名門ガニャール家。「力強い白」byマット・クレイマー。
実験的にふたつのグラスで飲み比べてみた。
①ショット・ツヴィーゼル VINA ブルゴーニュ
②リーデル VINUM モンラッシェ
最初は①からハチミツ、白桃の香りを明確に感じる。
飲むと酸が強めで、中間部がフラット、後くちにナッツ。
②は見た目に少し緑目が強く、香りもあまり立たず。
吸い込んでも冷えた空気が流れるのみ(ワインは10℃)。
飲むとやや焦点がボケ気味で酸も普通。
1時間後、①は当初の香りが残るが、②には果実味が。
①は自分から香りを嗅ぎにいって単一の香りを嗅ぎとる感じ、
②は自然に断続的に流れる香りを鼻腔が受け止める感じ。
2時間後、①はまだ酸が残るが、②はこなれて柔らか。
ただし、ワインは果実味よりも後味勝負になっている。
なお、ほかにも栗、シナモン、リンゴの香りもあり上品。
購入価格3,980円(2002/9)。

September 21, 2006

2006/9/20

20060920 RAVENSWOOD ZINFANDEL SONOMA 2001.JPG
◆レイヴェンズウッド ソノマ オールド・ヴァイン ジンファンデル 2001
ジンファンデル3大Rのひとつ、Ravenswood。
あとの2つはリッジ(Ridge)、ローゼンブルム(Rosenblum)。
赤みのあるガーネットに、赤ベリー系、プラム、ハーブの香り。
アルコール(14.5%)由来の甘さもあるが、酸もそこそこある。
洗練されたジンファンデルの味わいと言うべきか。
購入価格2,455円(2006/3)。
なお、こちらのブログに詳しいのでトラバさせていただきます。
http://diary.jp.aol.com/applet/j99mwsx3yxc/123/trackback
(余談)最近、グラスを変えました。
ショット・ツヴィーゼルのVINAシリーズ@1,300円。使いやすい。

September 19, 2006

2006/9/18

20060918 CHABLIS VV JEAN COLLET 2001.JPG
◇シャブリ VV 2001 ジャン・コレ
2003年夏号のワイン王国で名前を知ったドメーヌ。
1792年からワインを造り、自社葡萄のみから醸造。 
ボトル裏には「樹齢65年以上のシャルドネ種」と記載。
VVらしく濃い黄色に、ミネラル優勢(私にとっては海の香り)。
徐々に果実味が出現し、洋梨、フルーツコンポートの香りに。
酸が弱い気もするが、果実の豊潤さを愛でるのもよかろう。
http://www.kinoshita-intl.co.jp/wine_france/domaine.html
購入価格1,620円(2004/1)。

September 16, 2006

2006/9/15

20060915 COTE CHALONNAISE LES CLOUS A ET P DE VILLAINE 2002.JPG
◇ブルゴーニュ コート・シャロネーズ レ・クロ 2002 A.P.ヴィレーヌ
DRCの共同経営者、オベール・ド・ヴィレーヌのドメーヌ。
緑がかった黄色で、ミネラル、リンゴ、洋梨の香り。
甘やかさのある口当たりだが、印象はスッキリ。
ピュリニー村名の実力あり。CP高いものと思料。
購入価格2,142円(2004/1)。

20060915 FIXIN  PERRIERE JOLIET 1999.JPG
◆フィサン 1級クロ・ド・ラ・ペリエール 1999 ドメーヌ・ジョリエ
1853年設立のFixin(フィサン村、ジュヴシャンの北)のドメーヌ。
1級"クロ・ド・ラ・ペリエール"は単独所有。リュット・レゾネ農法。
ガーネット色で、最初は黒ベリー、腐葉土、なめし革。
その後、チェリー、スパイス、出汁系の香りが漂う。
購入価格2,480円(2002/2)。

September 14, 2006

2006/9/12-WINE会@ノミの市-

ワイン講座の生徒であるシェフの授業参加日。
がっつりおいしいビストロ、ノミの市@恵比寿へ。

20060912 WINES.JPG

☆パニエ ブリュット・セレクション NV
1899年設立のハウス。ヴァレ・ド・ラマルヌ地区。
柑橘系の香り、ミネラル感あるキリっとしたシャンパン。

◇ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ 2000 メオ・カミュゼ
メオのドメーヌ物。単一畑のクロ・サン・フィリベール。
リンゴ、白桃、ハチミツの香り。果実味がクリア。
ほどよい熟成感もあり、おいしく飲める。

◆シャトー ランシュ・バージュ 1999
講座生Dr.Tの持ち込み。ポイヤック5級。
黒ベリー、カシス、チョコレートの香り。
唇に凝縮した果実の記憶が残る。 ごちです。

料理はシェフスペシャルのリエットとパンを満喫のあと、

20060912 escargot.JPG
エスカルゴのブルゴーニュ風

20060912 lamb.JPG
ラムチャップのグリエ、にんにくのピューレ添え

20060912 dessert.JPG
イチジクのタルト

September 11, 2006

2006/9/10-WINE会CWT@C'ZON

定例のCalifornia Wine Trading主催のワイン会に参加。
今回の目玉はSloan Red Estate 2002、WS99点ワイン。

20060910 SLOAN 2002.JPG

そのほか、以下のラインアップ。

20060910 WINES.JPG

◇サン・スペリー ホワイト・メリタージュ 2005
ボルドーブレンド・ラインのVirtuブランド。造るのはMichael Beaulac。
レモン、グレープフルーツの果実味。花の香りはセミヨンか?
年によってブレンドが異なり、この年はSB47%、セミヨン53%。
http://www.stsupery.com/wines/eluandvirtu/virtu.html

◆アラウホ CS アルタグラシア 2003
アラウホ アイズル・ヴィンヤードのセカンド。
1999年デビュー。CS、Merlot、PVのブレンド。
赤ベリー系、プラムの香り。ややおとなしめ。

次にCWTが扱いを始めたモントレーのワイナリー。
Carmel旅行時のデリ夕食のお供だったと記憶。
http://www.morganwinery.com/

◆モーガン PN ダブル"L" 2004
単一畑。"Double Luck”は双子の娘にちなんで。
SLHのオーガニック栽培だが、サンタバーバラ臭。
チェリー、小梅の香り。酸は強いが、エレガント。好み。
ディジョンクローンの777、667、115、ポマールの4と5。

◆モーガン PN 12クローン SLH 2004
12のクローンから造られるピノノワール。
前者より色が濃い。熟したチェリー、ミネラル感あり。
55%はダブルL、12%はロゼッラ畑より。

続いて日本では入手困難なアンブルネオのPN3連発。
AmbullneoはAMerican、BULL breeds、NEOpolitan (Mastiff)に由来。
オーナーはGreg Linn、ワインメーカーScott Ames。
http://www.ambullneovineyards.com/

◆アンブルネオ PN ブルドッグ・リザーブ 2004
サンタ・マリアの畑より。赤ベリー系、チェリーの香り。
少しおとなしめだがチャーミング。
"Pinot on stilts"、大振りってことかな?
"Rats on stilts"のもじりだったりして。

◆アンブルネオ PN マスティフ・キュベ 2004
この年デビューのキュベ。前者より黒系果実味強し。
"Beefy by any measure"、マッチョってことかな?
カーネロスのハイド、ハドソン両畑からのブレンド。

◆アンブルネオ PN カニス・メジャー 2004
前2つのブレンドで造られるワイン。California表記。
確かに形容に悩む複雑な香り。酸のバランスもよい。
ブルゴーニュ風と評されるが、ブルより体躯がっしり。

◆スローン レッド エステート 2002
黒ベリー系、カシス、スパイス、チョコの香り。
濃厚な果実味で、凝縮感あるワイン。
今は確かにおいしいが、熟成後は想定範囲外。
http://www.sloanwine.com/index.php
素っ気ないサイトのFAQには、
Is it true that Robert Parker gave Sloan a 100? とあり、
パーカー氏は2003/12に以下の評価をしたらしい。
Sloan 2000 - 92+
Sloan 2001 - 96-99
Sloan 2002 - 96-100

《料理》

こちらの料理は素材重視の加州テイスト。Winart秋号にも掲載。

20060910 salad.JPG
青パパイヤと柿のサラダ
リンゴの香りが白ワインの酸がマッチして清々しい味。

20060910 quiche.JPG
アボカドとマッシュルームのチーズキッシュ
チーズはクラスト、チェダー。松の実がアクセント。

20060910 pork.JPG
麦豚のミートロール、焼きリンゴ添え
苦味があり、シナモン、ナツメグも赤ワインにマッチ。

20060910 pasta.JPG
秋栗とカカオニブズのショートパスタ
栗やキノコ類が秋の到来を彷彿と。シラーでもいい。

20060910 dessert.JPG
緑茶とブドウムース
和洋折衷のお菓子。ゼラチンがおいしい。

September 09, 2006

2006/9/8

20060908 KIZAN SPARKLING TRADITIONAL BRUT NV.JPG
☆機山 スパークリング トラディショナル・ブリュット NV
日本の機山ワインが造るスパークリング(発泡酒)を。
山梨産甲州種100%による瓶内二次発酵。
泡はやや大振りで旺盛。持続力も具備。
レモン、リンゴのスッキリ系の香り。味わいもさわやか。
一口めはフルーティーだが、ストンと落ちる感じあり。
盛夏に飲むと本領を発揮する。天麩羅と合いそうだ。
なお、オーナーの土屋夫妻は大阪大学工学部卒らしい。
http://www.kizan.co.jp/sparkling.html
購入価格2,800円(2006/7)。

September 03, 2006

2006/9/3

20060903 SAVIGNY LES BEAUNE PEUILLETS MAURICE ECARD 1999.JPG
◆サヴィニー・レ・ボーヌ 1級レ・プイエ 1999 モーリス・エカール
中心部が濃いルビー色。エッジはオレンジ。
煮詰めた赤系ベリーのジャムの香り。酸はまだ強め。
熟した果実の味わいは濃縮ジュース。直球勝負。
レ・プイエはボーヌ寄りなので、果実味優勢なのかな?
購入価格2,850円(2002/1)。以前はこんな価格だったか。

2006/9/2

20060902 NEYERS CH CARNEROS 2003.JPG
◇ネイヤーズ CH カーネロス 2003 
1992年にナパに設立。Ehren Jordanがワインメーカー。
http://www.neyersvineyards.com/index.php
Sangiacomo Kiser、Yamakawa、El Novilleroの各畑より。
緑黄色で粘性強。トロピカルフルーツ、メロン、洋梨の香り。
濃い果実味が前面に出て、後口にやや苦味を感じる。
1999年のナパを飲んだことがあるが、それよりも清涼感有。
ストレートにおいしいが、もう少し凝縮感が欲しいところ。
購入価格3,000円(2006/1)。
※一般的にワイン価格が高騰しているので、税抜き購入価格を記録します。