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July 29, 2008

2008/7/28

20080728 POL ROGER EXTRA CUVEE DE RESERVE NV.jpg
☆NV Pol Roger Champagne Brut Reserve
1849年設立のポル・ロジェ。この銘柄のセパージュはPN、PM、CHが1/3ずつ。
異なるクリュ、セパージュ、ヴィンテージのワインを約30種類ブレンドとのこと。
細かな泡立ちで、レモン、洋梨、ブリオッシュ、ハチミツの香り。
フレッシュでキリリとした味わいと口当たりの甘い感触が同居。
力強さはないが清冽な印象で、夏の夕食の食前中酒に好適か。
購入価格$34.99(2008/7)。Astor会員価格。

July 27, 2008

2008/7/26

20080726 ADRIAN FOG PN SAVOY 2003.jpg
◆2003 Adrian Fog PN Savoy Vineyard Anderson Valley
North CoastのMendocinoで単一畑ピノを造るワイナリー
濃いルビー色で、黒ベリー、ブルーベリー、プラムの香り。
濃厚な果実味の裏にココア、その奥には昆布出汁系の香りも。
酸はほどほどだが味わいが複雑系で、鈍重な感じはしない。
アフターもよく伸びるし、多重的な極めて美味しいワインです。
ブルゴーニュのグランクリュとは方向性は違うと思いますが。
購入価格$55.00(2008/4)。Winebid。

July 26, 2008

2008/7/25

20080725 FREEMAN CH RYO-FU 2004.jpg
◇2004 Freeman CH Ryo-Fu Russian River Valley
Freeman夫妻(奥様日本人)経営。ラベルに涼風と記載。
ワインメーカーはカリピノの伝道師Ed Kurtzman。
この年はHeintz Ranch64%、Black Emerald36%の混醸。
やや濁った黄色に、バニラ、白桃、ミネラル、ナッツの香り。
豊かな果実味と石灰質のミネラルが混ざり合うような印象。
RRVにしてはNAPAのシャルドネのニュアンスも感じます。
口当たりは厚みがあるがどこか涼しげ。さすがRyo-Fu。
購入価格$50.99(2008/6)。

July 21, 2008

2008/7/20

20080720 SOTER PN ROSE 2007.jpg
◆2007 Soter Vineyards Rose Oregon North Valley
前月にワイン仲間がお土産としてくれたTony Soterのロゼ。
Pinot Noirだけでなく、 Pinot Gris、Chardonnayも使っているとの由。
このところ暑いので、きりりと冷やして夏の夕方に開けてみました。
鮮やかなピンク色で、いちご、チェリー、スミレのフレッシュな香り。
酸もあり、フレッシュネスがワインの骨格を形成しています。
3年程度熟成するがリリース年の感謝祭に飲むのがよいそうです。
貰い物(2008/6)。

July 20, 2008

2008/7/19

20080719 PIERRE PETERS BLANC DE BLANCS NV.jpg
☆NV Pierre Peters Blanc de Blancs Grand Cru
暑い!日本も暑いがNYも暑い。ので、ランチで泡物を開ける。
日本にいる時には知らなかったピエール・ペテルス
ヴーヴ・クリコの(元?)醸造責任者ジャック・ペテルスの実家らしい。
泡は抑制的だが粘性は高い。グラスは初見参RiedelのCuvee Prestige。
レモン、リンゴ、ハチミツ、ブリオッシュの香り。やや柑橘系強し。
ミネラル、酸はやや強め。上品な洗練された果実味が咽喉を潤す。
グランクリュ100%のブランドブランにしてはやや複雑みに欠けるか?
購入価格$33.99(2008/6)。Astor会員価格。

July 18, 2008

2008/7/16

20080716 PAUL HOBBS CH RRV 2006.jpg
◇2006 Paul Hobbs CH Russian River Valley
1ヶ月前に2005年を飲んで気に入ったPaul Hobbs
Wine Spectatorにはブルゴーニュ・スタイルとの評価も。
緑がかった黄色で、レモン、洋梨、白桃、シトラスの香り。
2005年に比べてミネラル感が強く、酸も前面に立つイメージ。
美味い果実味は陰に潜み、切れのあるミネラルが際立つ。
やり過ぎ。もう少しフルーティーなニュアンスを残すべき。
明らかに2005年の方が美味かったと思います。
購入価格$41.64(2008/6)。

July 14, 2008

2008/7/12

20080713 MERRY EDWARDS PN RRV 2001.jpg
◆2001 Merry Edwards Pinot Noir Russian River Valley
今年5月に単一畑を飲んだMerry EdwardsのRRV。
エッジはオレンジだが熟成感がないほど果実の香りが健在。
赤ベリー、フルーツのコンフィ、スパイスの香り、鉄分も幾分。
酸はさほどではないが、タンニンは少し堅く残る印象あり。
これ、いつになれば枯れるのだろうというほど酒質が若い。
カリピノは熟成しても果実味が落ちないのか?研究課題。
購入価格$35.00(2008/4)。

July 12, 2008

2008/7/11

20080711 STAGS LEAP WC SB NAPA 2006.jpg
◇2006 Stag's Leap Wine Cellars SB Napa Valley
NapaのSBはどんな感じかな?と思い、SLWCのSBを10%OFFセールで購入。
こちらはJudgment of Paris 1976でCSが優勝した由緒ある造り手。
ただし、今回のは軽いブショネ。香りが立たないどころか違和感あり。
草木、柑橘系の香りも少し香るが、異臭があって飲みにくい。
飲んでますけどね(笑)。デキャンタがあればくるくん法を試すのだが。
購入価格$20.69(2008/7)。

July 09, 2008

2008/7/8

20080708 FOG CREST CH RRV 2005.jpg
◇2005 Fog Crest CH Russian River Valley
初めて名を聞くワイナリー。場所はこちら
1998年にJames&Rosalind Manoogian夫妻が入手。元レストラン経営者らしい。
緑が残る黄色で、レモン、リンゴ、白桃、アカシアハチミツの香り。
最初にミネラル、次に酸を感じる。アルコール度の高いシャブリ風。
果実味も上品だし、切れのある味わいだが、とにかく酸がきつい。
余韻はやはり切れ味を感じる。長期熟成向きかも。成長待ち。
購入価格$42.49(2008/6)。

July 06, 2008

2008/7/5

20080705 LORING WINE COMPANY PN GARYS 2004.jpg
◆2004 Loring Wine Company PN Garys' Vineyard Santa Lucia Highlands
買い葡萄からPinot Noirだけ造るBrian LoringGarys'
すでにPinot Daysから1週間が過ぎ、思い出に浸りながら試飲。
黒いルビー色、黒ベリー、黒糖系カラメル、チョコレートの香り。
重心低いが華やかな果実味と、黒胡椒の香りが入り混じる。
アルコール由来の甘さと十分な酸がいいバランスです。
素晴らしくよくできたワインだが、食事に勝っちゃいますね。
個人的にはもう少し儚さのある渋系出汁系ピノがいいかな。
なお、GaryはふたりなのでGarys'。この畑を使う造り手は;
Antiqv2s, A.P. Vin, Capiaux Cellars, Copain Wines,
Kosta Browne Winery, Lucia Vineyards, Loring Wine Company,
Martin Alfaro Wines, Miner Family Vineyards, Morgan Winery,
Miura Vineyards, Novy Family Wines, Roar Wines, Siduri,
Surh Luchtel, Tantara Winery, Testarossa,
Truckee River Winery, Vision Cellars(2008/7現在)。
購入価格$35.00(2008/4)。Winebid。

July 05, 2008

2008/7/4

20080704 LYNMAR CH RRV 2005.jpg
◇2005 Lynmar CH Russian River Valley
物流会社(後にUPSに売却)経営者だったLynn Fritzが1990年に設立。
Paul HobbsがConsulting winemaker、Hugh ChappelleがWinemaker。
アンフィルターなのかやや濁りがある黄金色で粘性高し。
リンゴ、レモン、メロン、シナモンの香りにミネラル感強し。
果実が前面に出てくるところを塩っぽい感触が引き締める。
スイカでなくメロンに塩をふって食する感覚というべきか。
果実の味わいはボリューム感があるが、余韻はストレート。
底流は加州シャルドネ、その上に石灰質がよいアクセント。
購入価格$22.99(2008/6)。

July 03, 2008

2008/7/2

20080702 CRAGGY RANGE SB 2006.jpg
◇2006 Craggy Range SB Te Muna Road Martinborough
このところカリフォルニアSBばかりだったので、NZ物を。
日本ではジェロボーム取り扱いのクラギー・レンジ
緑黄色でグレープフルーツ、パッションフルーツ、草木の香り。
この清冽な草木の香りは加州とは異質。仄かに甘い青臭さ。
フレッシュさを保持したままボリューム感を感じさせる妙技。
夏の日に野外で飲むにはやや上品すぎるというところか。
購入価格$20.99(2008/6)。

July 01, 2008

2008/6/29 -Pinot Days-

サンフランシスコで開催されたPinot Noirの祭典(大規模試飲会)に参加。
グランド・テイスティングのほか、Santa CruzやCargasacchiのセミナーも受講。
なお、さらに詳しくはワイン仲間のサイトの記事参照。

20080629 pavilion.jpg
会場はFort Mason Center。以前は軍事基地だったそうで。


20080629 tasters.jpg

180超のワイナリーが参加、試飲者も数千人でしょうか(2006年は3千人)。
もちろん、Pinot Noirを飲ませてくれるイベントです(隠し他品種もある模様)。
米国周遊中のミヤパパ、日本からのtakuyaさんとご一緒させていただきました。

飲んだのは次の36ワイナリー(おそらく)。最後の方はメモもとれず。
Abiouness Wines, Annapolis Winery, Aubin Cellars, August West, Auteur,
B. Kosuge Wines, Benovia Winery, Calera Wine Company, Clos Pepe Vineyards,
Copain Wine Cellars, Dain Wines, Eno Wines, Eric Kent Wine Cellars,
Flying Goat Cellars, Freeman, George Wine Company, Heart O' The Mountain,
Hirsch Vineyard and Winery, Hitching Post Wines, Inman Family Wines,
Kanzler Vineyards, Keefer Ranch, Maboroshi Wine Estates, Mon Lis,
Moshin Vineyards, Native9 Wine, Papapietro Perry Winery, Peay Vineyards,
Point Concepcion Wines/Cargasacchi, Roessler Cellars, Small Vines Wines,
Sojourn Cellars, Suacci Carciere Wines, Tantara Winery, W. H. Smith Wines,
Zepaltas Wines

うち、Keefer RanchとHeart O' The Mountainは米国人常連?の勧めにより。
確かにエレガントで果実と酸のバランスのよい旨味系で好物でした。
個人的な好みはAugust West, Flying Goat, Papapietro Perryなどなど。
狙っていて逃したのは、Bernardus, Black Kite、Paliあたり。次回課題です。
また、葡萄栽培農家がワインを造り始めるケースが目に付きました。
仏でいう生産者元詰めでしょうか。味わいもよく今後要注目でしょう。


午後12時~2時まではセミナーに出席。最初のテーマはSanta Cruz。
Santa Cruz AVAの総数70ワイナリーうち40がPNを造っているとの由。
標高差がかなりあり、当日試飲ワインも400ftから2600ftと標高差あり。
Coastal/Mountain Regionと説明、山ワインはチョコの香りがしました。

続いては、Peter CargasacchiによるCargasacchi畑の説明。
こちらは日本ではカリヤザキと呼ばれており(嘘)、美味しいワインで有名(ホント)。

20080629 seminar.jpg

カルガサッキ(カーガサッキ?)はSanta Rita Hillsの葡萄栽培者。
会場から"Are you a geologist?"の声がとぶほど土壌のことを語る語る。

英語かつ専門用語で迷子になること多々ありましたが、頭に残ったのは;
・畑は北緯34度の位置で北側地区ではもっとも冷涼(夏も温暖)。
 陽が沈むのが3時間早く日照時間が短い。
・葡萄が熟すのに時間がかかり、香りに甘さが加わるのを待って収穫。
・葡萄は動物に種を蒔いてもらうために好い香りを出さなければならない。
 ために地中の養分を吸収し、その土地(の動物)に合った香りを得る。
 これこそがテロワールを体現するもの(難解でした。違うかも)。
・2006年は天候良く花がたくさん実をつけたが、2007年冬は一転厳しく。
 2007年はミルランダージュ(結実不良)が発生し収量↓だが凝縮↑。
・果実摘み取りはPhも見るが、基本は種の香りのシグナルをとらえる。
・クローンはDijon115で台木(Root Stock)を変えている(北イタリア様式)。
 台木により、オレンジの香りやより濃いフルーツの香りが出たりする。
・陽光の加減はcanopy managementで調整(葉の位置を変えている)。

会場の質問、「畑はいつ植えたか?」に「19世紀に僧侶が」と回答(笑)。
試飲会場ではこちらから「ブルゴーニュ風ワインを志向?」と水を向けると、
そう言われたくはないような回答が返ってきました。ブル好きなのでは?
なお、個人的には黒ベリー、プラムの要素を強く感じるワインです。

【セミナー1のワイン】
20080629 WINE seminar1.jpg
◆2005 Silver Mountain PN Muns Vineyard Santa Cruz Mountains
◆2005 Pleasant Valley Vineyard PN Dylan David Estate Santa Cruz Mountains
◆2004 Hallcrest PN Belle Farms Santa Cruz County
◆2006 Alfaro PN Deer Park Vineyard Santa Cruz Mountains
ギターのDylan Davidはジャケ買いしたいワインですね。

【セミナー2のワイン】
20080629 WINE seminar2.jpg
◆2007 Loring PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Hartley-Ostini Hitching Post PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Siduri PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Cargasacchi PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Brewer-Clifton PN Cargasacchi Santa Rita Hills
Brewer-Clifton Cargasacchiがボーナスワイン。全梗醗酵の質問が出ました。

【セミナー3のワイン】
20080629 WINE seminar3.jpg
◆2006 Zepaltas Wines PN Suacci Vineyard Sonoma Coast
◆2006 Manzoni Estate CH Santa Lucia Highlands
◆2006 Olson Ogden PN Russian River Valley
◆2006 Pey-Lucia Vineyards "Frisquet" Santa Lucia Highlands
OlsonはCaymusに務めていたそうです。takuyaさん情報待ち(Please)→アップされました

2008/6/28 -Sonoma、Napa巡り-

Pinot Daysの前日はワイン仲間に先導されてワイナリー巡り。
もちろん、コアなPinot Noirの造り手 in Sonomaを訪問。

①パパピエトロ・ペリー
http://www.papapietro-perry.com/

買い葡萄でワインを造るワイナリーとか。周囲にも小規模のワイナリーが集積。
こちらのピノは私好み。Zinfandelもピノと見紛うくらい薄いが滋味。
これからワイン会のブラインドに出てくる薄いワインは気をつけろ!
20080628 PAPAPIETRO1.jpg

こちらは周辺の葡萄です。
20080628 PAPAPIRTRO  grapes.jpg

②ロキオリ
http://www.rochioliwinery.com/

説明不要の有名ワイナリー。ペットの猫ちゃんは健在との由。ご安心を。
20080628 ROCHIOLI.jpg

美しい畑と優雅なテラス。一日中過ごしたいですね。
20080628 ROCHIOLI grapes.jpg

③メリー・エドワーズ
http://www.merryedwards.com/

2007年に完成したという新しい醸造施設。Merryさんの技術が活かされてます。
20080628 MERRY EDWARDS.jpg

畑は綺麗に剪定されています。斜面で陽当たりも良好。
20080628 MERRY EDWARDS grapes.jpg
樽は各種フレンチオーク。TOYOTA製の機械がなんとなく嬉しい。
20080628 MERRY EDWARDS barrel.jpg

④マルティネリ
http://www.martinelliwinery.com/

Helen Turleyがコンサるワイナリー。なぜか私の舌と合わず。ジャミーだから?
20080628 MARTINELLI.jpg

畑は・・・。ちょっと種類を造りすぎてるのでは?
20080628 MARTINELLI grapes.jpg

⑤ダリウーシュ(ダリオウシュ?)
http://www.darioush.com/

立派な王宮。中東の方がオーナーとか。ナパもオイルマネーにひれ伏すか。
20080628 DARIOUSH.jpg

畑は綺麗です。さすがです。ちょっと変わった立て方。
20080628 DARIOUSH grapes.jpg

2008/6/27 -AirTrain-

サンフランシスコのPinot Days参加のため、AmericanでSFOへ。
今回はLIRR、AirTrainと乗り継いで電車でJFKへ。計$10.25。

20080627 airtrain.jpg

20080627 airtrain2.jpg

JFKの国内線にはワインショップあり。買っても機内持ち込みできないのに?

20080627 VINO VOLO.jpg

で、サンフランシスコまで6時間の旅。長い。。。
米国周遊中のワイン仲間と合流し、しばしサンフランシスコ市内見学。
サンフランシスコは寒い。NYの最低気温が最高気温。避暑地ですか?

20080627 SF.jpg