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October 29, 2008

2008/10/28

20081028 DUTTON GOLDFIELD PN DUTTON RANCH 2006.jpg
◆2006 Dutton Goldfield PN Dutton Ranch Russian River Valley
Dutton Ranchの御曹司SteveとワインメーカーGoldfieldのコラボ
GoldfieldはSchramsberg、Crema、Hartford Courtで勤務経験。
Duttonのもう一人の息子JoeはDutton Estate Sebastopolを経営。
濃い目のルビーに、ラズベリー、チェリー、スパイスの香り。
赤系果実の香りと甘い果実の味わいが主体でストレート。
最初は少し硬いが、時間を置くと甘い果実が前面に出てくる印象。
複雑さはないので若いうちに飲むべきワインかと思料。安いし。
購入価格$29.98(2008/9)。

October 27, 2008

2008/10/26 -Maboroshi-

急に思い立ち、日本人醸造家の私市(きさいち)さんと奥様Rebeccaさんのところへ。
Maboroshiはソノマのセバストポールに位置し、斜面を登った高台に畑が広がる。

ご挨拶の後は、シャルドネのボトルを抱えて高台の小屋風見晴らし台へ。
シャルドネはまだ樽が強く苦味がある。もう少し待った方がよさそう。
20081026 MABOROSHI REBECCA K CH.jpg

畑は斜面にあり、よく霧がかかるとのこと。
オーガニックなので葡萄の木からは既に葉が落ちている。

20081026 MABOROSHI STEEP.jpg

20081026 MABOROSHI VINEYARD.jpg

試飲は新設のテイスティングルームへ。ご自身で立てられたとの由。
20081026 MABOROSHI TASTING ROOM.jpg

ワインのおともにパルミジャーノまで出していただき感謝!
20081026 MABOROSHI CHEESE.jpg

途中で住人?のわんちゃん達と戯れ。大きい方は前日から一員に加わったらしい。
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2008/10/26 -Pinot on the River-

SonomaのRussian River Valleyで開かれたPinot Noirの試飲イベントに参加。
106のワイナリーが出展。試飲できたのは20ワイナリー約45種類のワイン。

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青空の下、テントを設営して個々のブースを回りながら試飲するスタイル。
グラスに注いでもらいながら話を聞こうとするので大変。普通に飲みたくもある。

飲んだのは以下の銘柄(試飲順)。
◆2006 Roar PN Gary's SLH
◆2006 Roar PN SLH
◆2006 Small Vines PN RRV
◆2006 Small Vines PN Sonoma
◆2006 Patz&Hall PN Chenoweth Ranch RRV
◆2006 Soter PN Mineral Springs Willamette Valley Oregon
◆2007 Pali PN RRV
◆2007 Pali PN Durrell Sonoma Coast
◆2007 Pali PN Fiddlestix SRH
◆2006 Kosta Browne PN RRV
◆2006 Kosta Browne PN Sonoma Coast
◆2006 Littrai PN Hirsh Sonoma Coast
◆2006 Littrai PN Savoy Anderson Valley
◆2006 Littrai PN Cerise Anderson Valley
◆2006 Littrai PN Roman Anderson Valley
◇2006 Littrai CH Charles Heintz Sonoma Coast
◆2005 Ken Brown PN Clos Pepe SRH
◆2006 Keefer Ranch PN RRV
◆2006 Kokomo PN Peter's Sonoma Coast
◆2006 Kokomo PN Windsor Oaks
◆2006 Papapietro PN Peter's Sonoma Coast
◆2006 Papapietro PN Leras RRV
◆2006 Halleck PN Hallberg RRV
◆2006 Halleck PN The Farm
◆2006 Halleck PN Clone 828 Sonoma Coast
◆2006 Halleck PN Three Sons RRV
◆2005 Heart O' the Mountain PN Santa Cruz Mountain
◆2006 Freeman PN RRV
◆2006 Freeman PN Keefer Ranch RRV
◆2006 Freeman PN Akiko's Sonoma Coast
◆2006 Inman PN RRV
◆2006 Inman PN OGV RRV
◆2006 Inman Thorn Road Ranch RRV
◆2006 Kanzler PN Sonoma Coast
◆2006 Hitching Post Santa Barbara County
◆2006 Tantara Gary's SLH
◆2006 Tantara Pisoni SLH
◆2006 Tantara Evelyn Santa Maria Valley
◇2006 Bjornstad CH Ritchie RRV
◆2006 Bjornstad PN van der Kamp Sonoma County
◆2006 Bjornstad PN Helenthal Sonoma Coast
◆2006 Benovia PN Sonoma Coast

個人的に気に入ったのはSmall Vines、Littorai、Keefer Ranch、Inman、Kanzler。
初試飲だったのはBjornstad、Halleck、Kokomo、Pali。
Santa Lucia Highlands、 Santa Rita Hillsは濃く甘なのか苦手らしい。

【Benovia】 Pinot Daysの時に知った銘柄。ちょっと濃いかな。
20081026 BENOVIA.jpg

【Bjornstad】 今回初試飲。抑制された味わい。
20081026 BJORNSTAD.jpg

【Freeman】 Akikoさんの旦那Kenさんですね。
20081026 FREEMAN.jpg

【Halleck】 注目する銘柄。樽香が強い。
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【Heart O' the Mountain】 Pinot Daysで推薦された銘柄。お爺さん親切。
20081026 HERAT O THE MOUNTAIN.jpg

【Hitching Post】 Sidewaysにもチョイ出ていた俳優Hartley。
20081026 HITCHING POST.jpg

【Inman】 今回気になった。イチオシ。
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【Kanzler】 流石においしいですね。
20081026 KANZLER.jpg

【Keefer Ranch】 Pinot Daysに引き続き。これも推薦銘柄。
20081026 KEEFER RANCH.jpg

【Ken Brown】 サーブする方は腕を骨折しているのに注いでくれました。
20081026 KEN BROWN.jpg

【Kokomo】 日本へのインポーター募集中。
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【Kosta Browne】 人だかり。話を聞ける状態じゃないかな。
20081026 KOSTA BROWNE.jpg

【Littorai】 Savoyがよかった。種類も多かった。白もあった。
20081026 LITTORAI.jpg

【Pali】 初試飲。スパイシーだがやや濃いかな。
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【Papapietro Perry】 過日訪問先。印象変わらず。
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【Patz&Hall】 安定した味わい。サーバーの方から道で感想を聞かれました。
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【Roar】 Ed Kutzmanの作。結構、濃い系です。
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【Small Vines】 奥様は立川で暮らしたことあり。日本語はもうダメですって。
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【Tantara】 日本にも来てディナーしている。レストランの名前は・・・覚えてなかった。
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October 23, 2008

2008/10/22

20081022 HEITZ CS NAPA VALLEY 1999.jpg
◆1999 Heitz CS Martha's Vineyard Napa Valley
ナベさんからのお土産。ハイツの旗艦ワインMartha's Vineyard
基調ガーネット色、エッジは赤紫主流で意外にまだ若々しい。
黒ベリー、ブルーベリー、カシス、ハーブ、ユーカリ、土の香り。
最初は直線的なアロマだが、次第にこなれて滑らかな芳香に。
味わいも硬いが時間を経てベルベッティーなタンニンに変化。
これはさらに少し時間をかけて飲むべきワインでありました。
いただき物(2008/10)。

October 22, 2008

2008/10/21

ワイン仲間のナベさんがNY旅行のため拙宅に滞在。夜はワインの宴を。

20081021 PETER MICHAEL CH BELLE COTE 2006.jpg
◇2006 Peter Michaelt CH Belle Cote Sonoma County
1982年にピーター・マイケル卿がソノマに設立したワイナリー。
Belle Coteは美しい丘の意味。クローンはSee、Old Wente、Rued。
粘性強くトロみのある脚。色調は黄金色で熟した果実を思わせる。
リンゴ、洋梨、ネクタリン、ハチミツの香り。重層的なアロマというか。
味わいは濃厚で舌の上にまとわりつく凝縮感あり。単純に美味しい。
じわっと伸びるアフターも秀逸。果実に隠れてミネラルをそれほど感じず。
濃く旨系のシャルドネ。ブルゴーニュとは方向性違うが、よく出来てる。
購入価格$67.99(2008/6)。

20081021 DEHLINGER PN OCTAGON 1999.jpg
◆1999 Dehlinger PN Octagon Russian River Valley
今年2月のワイン会で1997年を飲んだデリンジャー・オクタゴン。
濃い目のルビー、エッジはややオレンジがかるも全体の色調は若い。
赤黒ベリー系、プラム、土、革の香り。複雑な香りが立ち上る。
ただし、初口はいいが伸びがない。時間経過とともにおとなしく。
もっと出汁・小梅系に変身してくれたらいいのだが。息切れか?
購入価格$45.00(2008/6)。Winebid。

October 06, 2008

2008/10/5

20081005 FLOWERS PN KEEFER 2002.jpg
◆2002 Flowers PN Keefer Ranch Russian River Valley
シャルドネを気に入った勢いでFlowersのピノノワールにも挑戦。
深みのあるルビー色で、赤ベリー、ブルーベリー、チェリー、スパイス。
最初は果実味優勢だが、徐々に酸とのバランスよく味わいが進化。
舌に残る凝縮感もあり、ドライで濃厚な後口も好み。まとまってます。
ブルゴーニュで言うと・・・より熟した果実味のあるシャンボールかな。
購入価格$25.00(2008/7)。Winebid。

October 05, 2008

2008/10/4 -WINE会@NYC-①

当地でワイン会なるものに参加するのはお初。思えば日本では三昧でしたね。
定期的に会を開催しているグループがあることを知り、掲示板で参加表明。
音大生かつソムリエ(某和食店でバイト中)の方が仕入れやサーブを担当。
ホスト役が部屋を提供し、おつまみは持ち寄りにて少量を試飲というスタイル。
テーマはボルドー左岸。銘酒かつ古酒ということでボトルに触れるのも慎重。

20081004 WINES1.jpg

通常のボルドーを飲む感覚で飲めたのが、Ducru、Sociando、Cosの面々。
果実の感覚を残しつつ、ソリッドな印象で、まだタンニンの固さが残るかな。
中ではCosの後口に伸びるベリー感覚と、舌・歯茎に残る凝縮感が圧倒的。
私の今日のイチ押し(カリカベに近い?)ですが、ピークにはまだ5年は必要。

それぞれの姿は違えど熟成の様子を見せたのはMargaux、La Mission、Latour。
Margauxはあくまで柔らかく複雑なブーケが魅力的。ベルベッティーな感触は感じず。
Latourはシルキーなテクスチャとスマートなまろやかさが印象的。カシス、木質系。
口に含むと自然に唾が出てくる感触。この日一番に推す人が多かったのは納得。
La Missionはややピークを下っているようで、シェリーや醤油、リキュールっぽい。
相撲界が騒がしいですが、文字通り土俵際で踏ん張っている感じでありました。

貴腐ワインは良作年のBarsac、Sauternes比較。これはなかなか経験できない。
Barsacの抑制された甘みを実感したが、d'Yquemの余韻の長さに感動。流石。

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◇2004 Ch. Pape Clement Blanc (Pesac Leognan)
 樽、ハチミツ、柑橘系の香り。酸も結構あり、アフターはナッティー。
 セミヨン、SB、ミュスカデル少々。白はグラーヴ格付け無いようで。
◇1989 Pavillon Blanc du Ch. Margaux (Margaux)
 最初はやや還元的。香りは複雑な風合いで果実味感じない。ナッティー。
 酸が残り、すっと立つ芯の強さがある。伸びにはやや欠ける。SB100%。
◆1988 Ch. Ducru-Beaucaillou (St. Julien)
 赤黒ベリー、カシス、プラムの香りにチョコ。エッジはまだ赤くベリー系優勢。
 タンニンが残り、テクスチャーに硬さ。ソリッドな印象。もっと熟成しますね。
◆2000 Ch. Sociando-Mallet (Haut-Medoc)
 1時間のデキャンディング後に供される。青っぽく木質系の香りにミント。
 タンニンは滑らかになろうとしている、という程度。でもこれおいしい。
◆1978 Ch. Margaux (Margaux)
 のっけから複雑なブーケ。土、革、カシスにナツメグ。たおやかな印象。
 時間経過とともに少し落ちて紅茶系。以前感じたベルベッティーさはない。
◆1981 Ch. La Mission Haut Brion (Pesac Leognan)
 リキュール、醤油、シェリー。鉄分少々。熟成の終焉近し(終わってるかも)。
 酸もタンニンもなくすっきり。土俵際で残るも得俵から足が半分出てる状態。
◆1986 Ch. Cos d'Estournel (St. Estephe)
 Me gusta!デキャンティング2時間でも荒ぶる印象。それでも潜在力強し。
 赤黒ベリー、カシス、後に小梅系。後口が舌・歯茎に伸びて心地良い。 
◆1971 Ch. Latour (Pauillac)
 エッジは退色。フルーツのコンフィっぽい香りのあと、カシス、杉、鉄。
 シルキーなテクスチャーでまろやかなめらか。口腔内で唾が出ます。
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◇1988 Ch. Climens (Barsac)
 薄めのマーマレードというのか。抑制された甘さが印象的。
 オレンジ主体の複雑な風味。残り香がサンダルフォーのジャムそっくり。
◇1988 Ch. d'Yquem (Sauternes)
 余韻が長い。柔らかな甘いみかん。サラベスのブラディーオレンジかな。
 勿論くどい甘さはなく。いつまでも続く水平線のような広がりというべきか。 
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◆2001 Ch. Puygueraud (Cotes de Francs)
 おまけ。「神の雫」ワインですね。深さはないが、果実の美味さはわかる。