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March 29, 2009

2009/3/28

20090328 BENJAMIN SILVER PN JULIA'S SANTA BARBARA 2005.jpg
◆2005 Benjamin Silver PN Julia's Vineyard Santa Barbara
ベンジャミンのピノノワール。14.3%とアルコール度数は比較的中庸。
Julia's VineyardはCambriaの持ち物なのかな?Clone4中心らしい。
濃いめのルビーに赤黒ベリー、チェリー、胡椒の香り。赤系果実優勢。
果実の美味しさが前面に出るが時間を措くと凝縮したアフターが。
これは贔屓目なしに美味いです。特に2日目の後口。特級クラス。
果実味主体のらしさを残しながら二度おいしい感の醸成。やるなあ。
購入価格$48.00(2009/3)。

March 28, 2009

2009/3/27

20090327 PULIGNY MONTRACHET CHAMP GAIN REMOISSENET 1995.jpg
◇1995 Puligny-Montrachet 1er Cru Champ-Gain Remoissenet Pere et Fils
Winebidで投げ売りのように出ていたルモワスネの1級畑シャンガン。
ブル白では最も好きなネゴシアン。NYのEdward and Howard Milsteinに被買収。
濃い黄色、麦藁色の手前ぐらい。キノコ、ナッツは香るが果実の香りはしない。
ミネラルや酸も感じられ、健全な熟成過程にあると思うが酒質は強くなさそう。
翌日も変わらず。1995年のルモワスネにはよい印象があるのだが。。。
購入価格$25.00(2009/2)。Winebid。

March 24, 2009

2009/3/23

20090323 BENJAMIN SILVER EL OJO ROJO 2001.jpg
◆2001 Benjamin Silver El Ojo Rojo Cuvee Uno Santa Barbara
World Baseball Classicの決勝日韓戦を観ながらシルバーワインを。
CF90%、CS10%のエル・オホ・ロホ(赤い目)。Cuvee OneとTwoがある模様。
ガーネット色で黒ベリー、ブルーベリー、杉、コーヒーの香り。スパイシー。
滑らかなタンニンが心地よく凝縮感もあってアフターもしなやか。柔らかい。
Central Coastの果実むんむんさは影を潜め、抑制された造りだと感じる。
やっぱりベンジャミンなかなかやるじゃないか。これはコスパ高い。お勧め。
購入価格$19.99(2009/3)。

March 22, 2009

2009/3/21-WINE会@NYC-⑥

定例ワイン会場提供者の日本帰国を惜しみつつワイン会。今日のワインは凄い。
ドーヴネ、シュバル・ブラン、オーゾンヌ。そしてアンリ・ジャイエの90エシェゾー。

20090321 WINES.jpg

20090321 WINES2.jpg

☆N/V Andre Clouet Champagne Brut Nature
ブージー村のレコルタン・マニュピュラン。ピノ・ノワールが得意らしい。

◇1991 Meursault Les Narvaux Domaine d'Auvenay
主宰がブルゴーニュ1の白と言うドーヴネ。ルロワさんの個人ドメーヌ。
キノコ、胡麻の香り。白トリュフという声も。清らか。分厚いムルソーではない。

◇1998 Puligny Montrachet 1er Cru Folatieres Domaine d'Auvenay
同じくドーヴネ。フォラティエールは好きな畑。リンゴ、ハチミツ、栗のニュアンス。
ミネラル感があり熟した果実がよく伸び凝縮感もある。不良作年1998とは思えず。

◆1998 Savigny les Beaune 1er Cru les Narbantons Domaine Leroy
こちらは高島屋も所有するドメーヌルロワ。赤ベリー、チェリーなどピュアな果実主体。
酸も感じられるが雑味のない果実とのバランス良好。除梗なしという感じがしない。

◆2002 Benjamin Romeo Contador Rioja
主役の求めに応じて供出。以前のスペイン会で人気だった銘柄をWinebidで落札。
赤黒ベリー、プラムの香り。スパイシー。上品だが最後に粗さが残るとの声も。

◆1990 Echezeaux Henri Jayer
まさに一期一会。こいつに出会えるとは。。。アンリ・ジャイエは2006年没。
獣、腐葉土、小梅の香り。存在感はあまりないがテクスチャが複雑に出没。
主宰曰く、これがジャイエ節。わからん。飲むのは2回目だし(最初はブル魂)。

◆2001 Chateau Cheval Blanc
某インポーターの方が白馬の王子様と崇めるワイン。砂利の土壌からの産物。
黒ベリー系でシルキーなタンニン。滑らかでクールな印象。ケンタとは合わない。

◆1976 Chateau Ausone
若い色調。杉、土、キノコの香り主体。タンニンはベルベッティーで上品。
香りが引き立つタイプじゃないが抑制美あり。Petrusの息子醸造との由。

◆1994 St. Francis Zinfandel Pagani Sonoma
雰囲気は普通の飲み会状態。カリフォルニア・ジンの真骨頂(異論出そう)。
黒ベリー、プラム、プルーンの香り。粗野にあらず品なり。いいね。熟成も。

◆2000 Raphael Merlot First Label Long Island, NY
NY州なら赤はメルロー。特にここはポール・ポンタリエが醸造コンサル。
赤黒ベリー、やや薄い果実味が歯茎に残る。無理せずクールな印象。

◆2006 David Hill PN Black Jack Willamette Valley
オレゴンのデヴィッド・ヒル。業界関係参加者の持ち込み。
黒ベリー、カシス。焦がした樽。ブロック21という1965年に植えられた区画から。

◇2004 NuBberg Alte Reben Austria
オーストリーのグリューナー・フェルトリーナ。洋梨の果実味が心地よく。
ニュスベルグはウィーンの街中にある畑だそうです。秀逸な白ですね。

◆2005 Grover Vineyards CS/Shiraz Handi Hills India
1970年にKanwal Groverが創設したグローバー。バンガロールの北にある模様。
赤黒ベリー主体で果実味は抑制的。若干、青臭さが残るのは醸造方法か?

◇2004 Dry Creek Fume Blanc DCV3 Sonoma
1972年創業のドライ・クリーク。多種多様なワインを造ります。
フレッシュで草木系が香るソーヴィニオン・ブラン。果実の強さが特徴的。

20090321 JAYER.jpg
一期一会のアンリ・ジャイエ。

20090321 AUSONE.jpg
上品なオーゾンヌちゃん。

2009/3/21

20090321 BENJAMIN SILVER VIOGNIER 2005.jpg
◇2005 Benjamin Silver Viognier Santa Barbara
ワイン仲間のtakuyaさんミヤパパさんが訪問したベンジャミン・シルバー
以前、本人を交えたワイン会にも参加しました。体調不良で気の毒でしたが。
開けたのはヴィオニエ。えっ?色が白くない?ご名答。PNが0.5%入ってます。
どうも誰かが間違ってワイン用のタンクにピノを入れちまったそうです(涙)。
琥珀色の液体。香りはハチミツ、杏が主体。若干、ハチミツ大根の香りも。
色に騙されますが、れっきとしたヴィオニエ。赤い花、オレンジの香りも。
口当たりもよく、2日目の方が凝縮感が出て美味い。ベンちゃんやるね。
購入価格$19.99(2009/3)。

March 18, 2009

2009/3/17

20090317 SIDURI PN KEEFER RRV 2002.jpg
◆2002 Siduri PN Keefer Ranch Russian River Valley
名前もラベルもよく見るのだけど飲むのは初めてのシドゥーリ
著名ワインメーカーのAdam Leeが買い葡萄から造るワイン。
濃いルビー色に黒ベリー、ブルーベリー、プラム、スパイスの香り。
もわっとするほどの厚みのある果実味が前面に立つ。こいぃー。
味わいも濃厚で噛むような果実だが、底辺にはCooLな舌ざわり。
これ、やっぱりKeefer畑の路線じゃないよなあ。元来こうだった?
購入価格$25.00(2009/2)。Winebid。

March 16, 2009

2009/3/15

20090315 BOURGOGNE BLANC FOURRIER 2005.jpg
◇2005 Bourgogne Blanc Domaine Fourrier
そうかこんな銘柄があったのかと気付いて買ったフーリエのブルブラン。
2004年が初ヴィンテージ。エチケットは赤のフーリエと異なり女子背中。
緑の残る黄色に洋梨、バター、バニラの香り。芯のないムルソーかな。
余韻も長くないし化粧っぽい感じもあるが、まずはよく出来ているのでは?
購入価格$18.69(2009/3)。

March 15, 2009

2009/3/14 -WINE会@NYC OFF会-

定例ワイン会の会場を提供してくれていたご夫妻の日本帰国が内定。
感謝の意を込めてワイン持ち寄りでOFF会を開催。折しもホワイトデー。

20090314 WINES.jpg

☆N/V Jerome Prevost la Closerie les Beguines Extra Brut
最初にジャック・セロスの弟子ジェローム・プレヴォーのエクストラ・ブリュットで乾杯。
ムニエらしい濃厚な味わいにもキリッとした爽快感。ヴィンテージは2006年との由。

◇2007 Puligny-Montrachet Paul Pernot
私の贔屓銘柄ポール・ペルノ。先日のショップ試飲で2007年ブルブラン試飲済み。
リンゴ、ミネラル主体の香り。少し低い温度から飲みたい。2007年ブル白は秀逸。

ここでワイン会主宰に対し、果敢にも挑戦的にブラインドテイスティングを強要。
ブルゴーニュ特級でもわかりにくいところを持参。入手価格は順に$30、$35、$55。

20090314 WINES2.jpg

◆1997 Chapelle-Chambertin Drouhin Laroze
エッジは熟成退色。枯葉、紅茶の香り。果実味はあまりない。
儚さのある香りで特級らしくなく、モレの1級という答えもむべなるかな。
ヴィンテージはドンピシャ。後になって花開き、さすがに特級の感。

◆1997 Latricierre-Chambertin Drouhin Laroze
赤黒ベリーで果実味ある香り。特級とわかる酒質で参加者にも好評。
酸はさほどないが、タンニンは感じ、舌先に凝縮感が残ります。
ジュヴレ村特級という読みは当たりましたがヴィンテージは違いました。

◆1997 Bonnes-Mares Drouhin Laroze
金持ちドメーヌ、ドルーアン・ラローズの中でも秀逸と言われるボンヌ・マール。
イチゴ、赤ベリー系の香りに酸、ミネラルが旺盛。グラマラス、豊満との声も。
さすがに酒質の格が違っており、まだまだ飲み頃には早いという印象。
これはマジ・シャンベルタンとの回答でしたが、確かにジュヴレのボディ感。

◆2006 Moric Blau Frankisch Burgenland
聞いたこともないオーストリアの赤はブラウフレンキッシュという土着品種。
野性的なブルーベリー基調の香りでカベルネ・フランのような青さ。美味い。

◆2003 Attilio Contini 'Inu Riserva Cannonau di Sardegna
イヌという銘柄名にジャケ買いしそう。カンノナウはグルナッシュのイタリア版。
アルコール感高く、赤ベリー、プラム、カカオの香り。サルディーニャ島産。

◇2004 Clos des Camuzeilles Muscat de Rivesaltes
南仏ルーションはリヴザルトのミュスカ甘口。手作りティラミスとマリアージュ♪

いつもワイン会場を提供いただき感謝感謝。役割は私が引き継ぐことになりました。

March 12, 2009

2009/3/11

20090311 GEVREY CHAMBERTIN VV FOURRIER 2004.jpg
◆2004 Gevrey-Chambertin VV Domaine Fourrier
別AOCを飲んだことがあるフーリエ。1971年生まれのアラフォー世代。
伝統的なドメーヌで古くから畑を所有し70%がグランクリュ、プルミエクリュ。
中庸のルビー色にラズベリー、スミレの花、土、革の香り。芳香と言える。
口をつけずに香りを嗅いでいるだけで幸せな気分。これはよいと思ったが。
後口の凝縮感に比して中間部が貧弱な印象。時間をおいても変化なく。
確かに最初は旨いと思ったが急に体躯が痩せていく感じ。どうしたものか。
購入価格$35.99(2008/11)。

March 04, 2009

2009/3/3

20090303 EMERITUS PN RRV 2005.jpg
◆2005 Emeritus PN Russian River Valley
Sonoma Cutrerの創設者Brice Cutrer Jonesが1999年に始めたエメリタス
日本未輸入かと思いきや、お馴染みのこちらが入れてらっしゃるようで。
黒紫色で黒ベリー、プラム、スーボワ、革の香り。果実味むんむん。
口当たりは濃い噛むような果実感と土着的鈍重な歯ざわりが重層的。
今まで飲んだRRVの路線ではなくサンタ・バーバラ系に近いと思う。
初日は圧倒的なボディを楽しめたが2日目に冷やすと完全に沈黙。
高めの温度でないと真価を発揮しない地中海的享楽ワイン。かな?
購入価格$25.00(2008/12)。Winebid。

March 02, 2009

2009/3/1

20090301 PULIGNY MONTRACHET FOLATIERES MARC COLIN 2000.jpg
◇2000 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Folatieres Marc Colin
当研究所では早飲みの評価を下しているマルク・コラン。今は息子に代替わり。
長男ピエール=イヴは独立、次男ジョゼフ、三男ダミアンが当ドメーヌを運営。
いかにも熟成した麦藁色に熟したリンゴ、ハチミツの香りと後口にナッツ。
ミネラル感がかなり強く塩っぽい印象が強いが、時間を置くとちょうどよく変化。
1日目は凡庸だったが2日目はトロトロの味わいが美味くなりました。
もしかした早飲みの後、暫く長く熟成させると劇的に変化する造り手かも。
購入価格$35.00(2009/1)。Winebid。

March 01, 2009

2009/2/28-WINE会@NYC-⑤

今回のテーマはローヌ。最近はあまり飲まない地域です(私には濃すぎるかも)。
今回でシラーの冷たさ、グルナッシュの外向的な性格がつかめたような気がする。
試飲は南ローヌ赤から始めて白に移り、北ローヌの赤で締める考えられた段取り。

20090228 WINES.jpg

20090228 WINES2.jpg

☆N/V Egly Ouriet Champagne Brut Tradition Grand Cru
私の差し入れ。毎回、チョコレート持参なのだが今回は買う時間なし。
ハチミツ、リンゴ、ブリオッシュの濃厚な香り。評判よくて安堵。

◆2000 Rasteau VV Tardieu Laurent
ミッシェル・タルデューとドミニク・ローランが共同経営するネゴシアン。
ラストーはコート・デュ・ローヌの村名格。プラム系で甘い感じがする。

◆2003 Vacqueyras VV Tardieu Laurent
ヴァケイラスは南ローヌの単独AOC。黒ベリー、インキー、スモーキー。
グルナッシュのほかにシラーが入っているためか冷やかな印象あり。

◆2003 Gigondas "Prestige des Hautes Garriques" Domaine Santa Duc
南ローヌのAOC。ワイン通はジゴンダスでなくジゴンダと発音すること(嘘)。
グルナッシュ80%以上が決まりでココア、ザラメ、肉革の香り。凝縮感。

◆1998 Chateauneuf-du-Pape "Reserve des Celestins" Henri Bonneau
教皇様ヌフパプの中でも教祖的存在のアンリー・ボノー。アンリは皆偉大。
赤ベリー系中心だがエレガントな佇まいで余韻も長く肌理が細かい。
さすがにバランス感よく中心にあるコクも絶妙。フィネスを感じますね。

◇1996 Chateauneuf-du-Pape Blanc Rousanne VV Chateau Beaucastel
ルーサンヌ100%。白い花に熟れた果実。ハチミツ大根の香り。酸に乏しい。
中心線がぼやけたような印象で参加者には不評を託つ。VVらしさはある。

◇1999 Hermitage Blanc Jean-Louis Chave
北ローヌの白。(マル80%、ルー20%)サンヌ。これもハチミツ、白い花、
中心線は甘いが果実味はピュアで素敵。酸が少ないのに熟成する?

◇2001 Chateau Grillet
言わずと知れたグリエです。白い花、キノコ、根菜系の香り。色は薄め。
果実味はストレートに出るしタンニンも感じる。異質な体験だが結構好み。

◆2000 Cornas VV Tardieu Laurent
シラーのみのコルナス。木質系、鉄分、インクの香り。冷淡な印象。
不要な部分を切り取ったような切れ味だが余韻まで切り取ったか?

◆2006 Crozes Hermitage Domaine des Lises
エルミタージュを囲むような地域。シラー85%以上。後はサンヌ兄弟。
赤ベリー、チェリーの香りで南仏を彷彿とさせるが印象は冷たい。
スペインのイエクラにも近い味ではないかと個人的には思う。

◆1998 Hermitage "Le Greal" Marc Sorrel
「エレガーンス!」のエルミタージュ。シラー主体の黒ベリー系。
どことなく醤油っぽく酸も強い。バランス感や舌への凝縮感さすが。

◆1996 Cote-Rotie "La Mordoree" Chapoutier
ここまで来るともうこれ以上飲めない人も出て急遽繰り上げ出動。
シラー100%のモルドレ。黒ベリー、干しブドウのような香り。上品。
繊細な感じのするワインで円やかすぎる感触が口中に広がります。

◆2003 Saint-Joseph "Les Serines" Yves Cuilleron
サン・ジョセフはシラー90%以上。黒赤ベリー系の熟れた果実。
余韻はさほどなくすっきりと飲める(これ単独で飲むと十分濃い)。

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またどこかでお会いしたいアンリ・ボノー。

20090228 hermitage sorrel.jpg
エルミタージュも双璧。

20090228 cote rotie mordoree.jpg
モルドレもよいね。