2010年3月アーカイブ

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◆2006 Small Vines PN Russian River Valley

奥様が日本在住経験のあるスモール・ヴァインズ。旦那は元ソムリエらしい。

ソムリエ時代にDRCを飲んで開眼。葡萄栽培コンサルを経てワイン醸造へ。

いささか透明感のあるルビー。最初は果実が薫らずスパイス系。奥に柘榴。

徐々に赤ベリーの香り。酸も出しゃばらず味わいもクリア。よいバランス感。

Old Mill、Baranoff Family、MK畑のブレンド。クローンもDijon系らしいです。

購入価格$30.00(2009/7)。Winebid。

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◇2005 Chassagne-Montrachet 1er Cru Maltroye Chateau de la Maltroye

焼けた15世紀のシャトーを18世紀に再築。伝統あるシャトー・ド・ラ・マルトロワ。

赤白両方造り(4割は赤)、4haの当該単一畑からもPN、CH両方を醸造。

やや熟成色も出た黄金色。熟れたリンゴ、洋梨、ハチミツ、シナモンの香り。

味わいは少しの苦みと果実の美味さが混在。苦みは樽由来か完熟葡萄か。

後口も素晴らしくブル白の最高レベル。この畑は特級でもいいんじゃないか?

購入価格$53.99(2008/8)。

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◆2005 Gevrey-Chambertin La Gibryotte

Claude Dugatの子供達によるネゴシアン物。名称はGibriacoisとLayotteの合成。

最初はClaude Dugatのシュブシャンを購入したつもりも到着したのはジブリオット。

交渉の末、当初価格から$14引きで引き取った曰く付きのボトル。店主、間違うなよ!

濃いめのルビーに赤黒ベリー、スパイス、土、なめし革、それにスミレの花の香り。

酸、タンニンはまだ強くミネラル感も強烈だが旨味もあり飲み易くなりつつある印象。

時間経過とともに奥行きも出ていい塩梅。果実味主導の濃旨系。後はバランス感。

購入価格$29.49(2009/10)。

帰国間近のワイン会メンバー夫妻を招いて送別会@La Sireni。BYO無料。

 

20100321 WINES.jpgのサムネール画像

◇2007 Cade SB Napa Valley

PlumpJack系列のケイド。環境配慮の施設。期待するも甘い果実味が苦手。

◆2008 Landmark PN Kanzler Vineyard Sonoma Coast

客人持ち込みのランドマーク。カンツラー畑。ワイナリーから前日到着。

クローンは115、667、Pommard。樽香が強いがタンニンは中庸。燻し香。

◆2006 Kistler PN Kistler Vineyard Russian River Valley

香りはブショネそのもの。飲むと意外に飲めるものの・・・断念。悔しい。

◆2004 Volnay 1er Cru Clos de la Bousse d'Or La Pousse d'Or

プスドールのモノポール、ブスドール。ミネラル感たっぷり。果実味薄め。

1958年植樹24%、1967年16%、1970年19%、1974年21%、1991年20%。

20100315 WIND GAP CH SONOMA COAST 2007.jpgのサムネール画像

◇2007 Wind Gap CH Sonoma Coast

WA91-93点ということで興味を抱いて購入した ウィンド・ギャップのシャルドネ。

ワインメーカーは元PAXのPax Mahleということだがお家騒動があったようで。

濁りのある黄金色でリンゴ、白桃、シトラスの香り。比較的暖かいイメージ。

樽香はきつくないが、やや過熟的な果実味で焦点がぼやけたような味わい。

後口も伸びずストレートで少し雑味も感じる。高評価しすぎでは?WAさん。

購入価格$35.98(2010/1)。

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◇1991 Bourgogne Blanc Radieux et Rim

ウメムラでブル白古酒が出ていたので購入。ネゴシアン物だが詳しい情報なし。

黄金色にリンゴ、ハチミツ、キノコの香り。果実味はさほど強くなく熟成香が漂う。

熟成した白らしい抑制された甘さを感じるが、味わいは単調。含み香も短命。

同じような古酒ではルモワスネに一日の長があるが、それでもコスパはよい。

購入価格3,980円(2009/12)。

一時帰国に乗じて定例のワイン会@のみ山を開催。テーマは「CC飲み比べ」。

 

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参加10名で13本。ワインと一緒にワイン好きが1名映っていますが。。。

 

◇2008 KENZO SB asatsuyu Napa Valley ※ブラインド

恒例のブラインド。店主曰く、「ひっかけ」。最初はどういう意味?と少し逡巡。

後口の苦みでViognierという答えが出てなるほど。私はSBとCH混醸と想定。

クリーンな果実にオイリー、濃厚な果実。ミネラル感あり。アルコール14.2%。

わかりにくいので三択。「米国、日本、仏国」、「SB、CH、Viognier」。正解。

◇2008 Pomelo SB California

takuyaさんの会社で取り扱うポメロ。Mason Cellarsのワインでラベルにも清涼感。

グレープフルーツ、おろしたリンゴの香り。春から初夏のピクニックに好適でしょう。 

◇1999 Corton Charlemagne Bonneau du Martray

大学の先輩MyPさんが持参したボノー・デュ・マルトレイ。熟れたリンゴ、ミネラルの香り。

果実味は徐々に奥に引っ込み熟成途上。後口も伸び、もう少しでナッティーさが出そう。

◇2001 Corton Charlemagne Vincent Girardin

個人的には白の評価が高いヴァンサン・ジラルダン。次との比較のためMyPさんが供出。

洋梨、リンゴの香りに強い酸、ミネラル感。これぞ石灰質という感じの薄塩系味わい。

しなやかに伸びる後口は賞賛に値する。ブルゴーニュ白好きのツボを突きました。

◇2004 Corton Charlemagne Quintessence Vincent Girardin

通常CCの樹齢40年に比べてこちらは70年のカンテサンス。2002年から販売の模様。

2004年はAloxe-Corton側から、2005年カンテサンスはPernand-Vergelessesとの由。

これまた熟れた果実味全開で凝縮感が素晴らしい。新世界的との声も。器が大きい。

◇2004 Meursault 1er Cru Les Perrieres Jean-Michel Gaunoux

1984年逝去の兄Michelの弟が独立して創設。本家は嫁と息子が継続しているらしい。

酸、とりわけアミノ酸のニュアンス。ミネラル分も強い。綺麗な果実味だが線は細い。

◆2004 Granmonte Syrah Kirimaya Asoke Valley Thailand

ナベさんのタイ出張土産。果実主体だがなんだか甘い。海苔の香りはミネラル分?

◆2001 Quinta Do Carmo

ミヤパパさんのワイン仲間推奨。Lafite関連。綺麗な完熟赤系果実の香り。果実強し。

◆2007 EnRoute PN Les Pommiers Russian River Valley

Far Nienteが2009年にリリースしたアン・ルート。昨年のワイナリー訪問時に購入。

甘酸っぱい赤系果実の香り。味わいもそのまま。ワインメーカーはAndrew Delos。 

◆1997 Peter Michael PN Le Moulin Rouge Santa Lucia Highlands

葡萄のソースはPisoni。タール、プラムの香りと裏腹に酸がしっかり残る強面系。

◆2007 Tom Eddy PN Manchester Ridge Vineyard Mendocino

いつも西海岸旅行時にお世話になっているガイドさんから託されたトム・エディ

UC Davis卒業の夫妻が経営。クリーンな赤い果実主体。まだこなれてない。

◆2004 DeLILLE CELLARS Chareur Estate Washington

ハリーさん供出のデリール・セラーズ。このシャルール以外にも数多の銘柄あり。

赤黒ベリーの香りに酸、タンニンを強く感じる。CS52%と聞いた記憶。長熟系。 

◆2000 Harlan The Maiden CS Napa Valley

カリカベの大御所ハーランのセカンドと謂われるメイデン。HPには全く情報なく。。。

赤黒ベリーにカカオ、タールの香り。スッと伸びる味わいがよい。CF主体らしいです。 

☆N/V  Mythical Garden Eternite Ice Mangosteen Wine Thailand

これもナベさん提供、タイのマンゴスチンワイン。もちろん甘口。

 

恒例の人気投票では以下の結果でした。

・SB対決はAsatsuyu2票、Pomelo8票。

・CC対決は1999年1票、2001年7票、2004年2票。

・PN対決はEn Route3票、Moulin Rouge0票、Tom Eddy7票。

 

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ブル白四天王。

 

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ピノのラインアップ。

 

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☆N/V  Marc Hebrart Blanc de Blancs Champagne

2009/10にロゼを飲んだマーク・エブラール。Jean-Paulが1983年に19才で継承。 

Mareuil-sur-Ayは99%の1er Cru。シャルドネ100%のこの葡萄もここかな?

細かい泡が多数。洋梨、リンゴ、ハチミツ、甘露飴の香り。味わいも果実濃厚。

コスパの高いシャンパンだが、若干、酸やミネラル感に欠ける印象。でも美味い。

購入価格3,980円(2009/10)。

日本一時帰国の合間を縫って定例3人会に参加させていただき3+1会実施。

カリフォルニアワイン輸入業を起業したtakuyaさんからの現状報告を中心に。

最初にアルゼンチンのシャルドネで乾杯のあとは以下の持ち込みワインにて。

 

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◇2007 Seven Springs CH Summum Oregon

私が米国で購入し持ち込み。コンサルはコント・ラフォンのドミニク・ラフォン。

Evening Land Vineyardsが分割されたSeven Springsの長期リース契約を締結。

白い花、レモン、シトラスの香り。線が細いムルソー村名という趣き。やや期待はずれ。

昔、飼っていた鈴虫に餌として与えていた砂糖水にイメージが似ていて頭から離れず。

◆2007 Alysian PN Russian River Valley

2004年に自分のワイナリーを売却したゲアリー・ファレルが新たに起こしたワイナリー。

黒ベリー、黒糖ザラメ系のボリュームがあるピノだが余韻がよく伸びて秀逸。美味い。

◆2007 Quilceda Creek CS Columbia Valley Washington

Wine Adovocateによるポイントのここ5年平均が99点という驚異的なワシントンのカベルネ。

赤黒ベリー、カカオ、タールの香りにシルキーなタンニン。まだまだ硬いが凝縮感もあり高密度。

高いレベルでバランスしており流石の仕上がりです。熟成後の姿も見て(飲んで)みたい。

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◆2001 d'Arenberg Shiraz/Viognier Laughing Magpie McLaren Vale Australia

1912年にMilton Vineyardから始まったダーレンベルグ。銘柄名はワライカワセミ。

前に飲んだのはブログを始める前の2003/12。その時はフルーツ爆弾でした。

紫がかったガーネット色で赤黒ベリー、ブルーベリー、プラム、ハッカの香り。

果実味は十分に残るが、以前のフルーツ爆弾のような圧倒的なレベルではない。

しなやかさを感じるのはViognierゆえか。味わいに間延び感。2年位前がベストかも。

購入価格2,280円(2002/12)。

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◆2007  Peay PN Sonoma Coast

Nick&Andy Peay兄弟が営み、Nickの奥様Vanessa Wongが醸造するペイ

初ヴィンテージは2001年。クローンは828、"Boots"に115、Pommard少々。

赤みの強いルビーに赤ベリー、チェリー、石榴。果実むんむんでなく抑制気味。

酸、タンニンとも中庸で飲みやすいが、味わいは思いの外、果実味が濃い印象。

すんなり口の中に溶け込む浸透性が特徴。それにしても濃い。2007年だからか?

購入価格$35.99(2009/9)。

今回のテーマはボルドー右岸。テロワールや造り手、主要品種の違いで多種多様。

サンテミリオンは1996年の格付け改定から10年経った2006年に再度格付け見直し。

フランスお家芸の政治的な動きがあって一度は無効化されるも一旦は落ち着き

 

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◆2001 Ch. Trotte Vieille St-Emilion 1er Grand Cru Classe B (ブラインド)

◆2005 Le Joyau du Chateau Le Queyroux Cotes de Blaye (ブラインド)

どちらが格付けワインでしょうという問題。前者を挙げたのが7名、後者は10名。

前者は伝統的作風で赤ベリー、塩気の強いミネラルの香り。澱も多く熟成感強い。

Ch Batailleyを所有する娘婿Philippe Castejaが所有。コンサルはDenis Dubourdieu。

後者もミネラル感一杯。ビオでやや青っぽい印象。上品だがインパクトは弱い。

Merlot50%、CS47%、フィロキセラ前のPV3%。 課長馬耕作のラベルがイケてない。

 

◆2005 Ch. Le Puy Cotes de Francs

1ヶ月前に試飲済み。なぜか湿ったクッキーの香りがする。ビオ臭さは相変わらず。

◆2000 Ch. Pavie Macquin St-Emilion (Grand Cru Classe、現1er Grand Cru Classe B)

粘性強く漆黒。赤黒ベリー系の香り、シルキーなタンニン、舌先に伸びる凝縮感。

醸造Stephane Derenoncourt、コンサルMichel Rolland。パヴィ・マカン美味い。 

◆2003 Ch. de Chambrun Lalande-de-Pomerol

Jean-Philippe Janoueix醸造。ララン・ド・ポムロールはポムロールの北。

樽香が独特でレーズンチョコの香り。味わい滑らかだがタンニンは暴れ気味。

◆2005 Ch. Martet "Reserve de Famille" Sainte-Foy-Bordeaux

マイナーなAOCサント・フォア・ボルドーマルテ。醸造担当Louis Mitjavile。

黒葡萄系でタンニン強し。濃厚な果実とややくどい味わい。メルロー一色です。 

◆2001 Ch, Magrez-Fombrauge St-Emilion (Grand Cru)

Grand Cruなのに高額。コンサルはMichel Rolland。品種はMerlot80%、CF20%。

黒ベリー、カカオの香り。大きな構造。凝縮感もあり将来性豊か。造りが良いです。

◆1989 Ch. Cheval Blanc St-Emilion (1er Grand Cru Classe A)

映画「Sideways」で1961年物が無残にも飲み干されたシュヴァル・ブラン

Graves系。青果実、ハーブ、ミネラルの香り。口腔内に広がる地球。薄旨伸びる君。

◆1983 Ch. Ausone St-Emilion (1er Grand Cru Classe A)

Cheval Blanc37haに対して7haしかないオーゾンヌ。Cotes系で石灰粘土質土壌。

黒ベリー、ミネラル、カカオの香り。静謐な印象で右中間宇宙観。まだ若い印象。 

◆1988 Ch. Clinet Pomerol

こちらのクリネもMichel Rollandがコンサル。畑は9haと些少。土壌は粘土&砂利質。

花やハーブの上品な香り。よく伸びる凝縮感。貴婦人といった風情ですね。 

◆1993 Ch. Lafleur Pomerol

Jean-Pierre Moueixが手掛けるさらに希少な4.5haの畑。時にはPetrusを凌ぐとも。

花、ハーブ、塩気強いミネラルの香り。血肉も。タンニンが舌を刺激して萎ませる。

 

白眉はオーゾンヌ。次点ラフルール。マグレ・フォンブロージュの大きな構造も興味深し。

シュバルブランはCF系の香りが苦手。衛星地区ではMartetが黒果実濃い系で良し。

シュヴァルブランとオーゾンヌの人気投票では主宰を除けば10vs9でシュヴァルブラン勝利。

主宰はオーゾンヌ派だったので結局は同点引き分けということですかね。

 

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右岸四銃士。

 

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オーゾンヌ。2010年宇宙の旅。

 

最後はすっきり系の白ワインで〆。

◇2008 Cotes du Rhone Blanc Reserve Perrin

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