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◇2012 Shion Jyozo Madobe Daidai Yamanashi Japan

ワイン発売と同時に売り切れてしまう四恩醸造の窓辺(橙)。品種は甲州。

品種を明示しないため判りにくいが値段からはローズ < 窓辺 < ブーケ。

酸化しているかと見紛うほどの濃い藁色。香りは柑橘、根菜、スパイス系。

口当たりはドライで中間部は果実味出現。後口は若干の苦味あるも複雑。

甲州種で出来たワインとは想像できないが造り手の個性が感じられます。

購入価格1,700円(2013/11)。
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◆1999 Chateauneuf-du-Pape Les Cailloux Andre Brunel

1971年からワイン造りに加わったアンドレ・ブルネル。RP五つ星生産者。

グルナッシュ中心に栽培。レ・カイユは礫岩(pudding stones)という意味。

黒紫色に黒ベリー、プラム、スパイスの香り。果実爆弾ではなく上質な香。

口当たりはすっきりだが中間部から後口にかけて複雑な果実が流れる。

今では指折りの生産者だが購入当時はラベル貼りも貧相。CP高は不変。

購入価格3,280円(2002/10)。
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◆2012 Cotes de Provence Rose Miraval

Angelina JolieとBrad Pittが2008年に$60M(60億円)で買ったミラヴァル

醸造にはローヌのMarc Perrin(シャトー・ド・ボーカステル)が関与との由。

夕焼け色がかったピンクに赤いチェリー、バラの花、ハーブの香り。優雅。

舌触りも粘りあり。品種はサンソー、グルナッシュ、シラー、ロール(Rolle)。

飲む前は疑念もあったがWine Spectator TOP 100(2013)の84位も納得。

購入価格2,500円(2013/12)。
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☆N/V Paul Berthelot Brut Grand Cru Blason d'Or Champagne

奇しくも2年前の同日に飲んだポール・ベルトローの上級ブラゾン・ドール。

Dizy村に1884年から続くレコルタン・マニュピュラン。CH50%、PN50%。

輝く黄色に細かな泡。泡立ち中庸。熟したリンゴ、洋梨、ハチミツの香り。

口当たりは濃厚で甘さもそこそこあるものの後を引かずに上品なアフター。

苦味・雑味がなく生地がいいものと推測。時間が経っても美味。お買い得。

購入価格4,158円(2013/11)。

◇1999 Meursault 1er Cru Les Charmes Vincent Girardin

白の造り手としてブルゴーニュ屈指。私の贔屓のヴァンサン・ジラルダン。

1961年生で1992年からネゴシアンを開始。2002年に居をムルソーに移転。

フィルターなしのせいか少し沈んだ色調の黄色に洋梨、白胡椒、シトラス。

少し酸化のニュアンスあるも果実味は健全にて後口のナッツは頗る健在。

シャルムは上品との評があり押し出しは強くない。飲み頃は10年間位か。

購入価格5,763円(2003/6)。
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◆1999 Morey-St-Denis 1er Cru Les Ruchots Frederic Magnien

1969年生マニャン家五代目のフレデリック・マニャン。カレラ研修経験あり。

1995年からネゴシアン業開始。父のドメーヌ、ミシェル・マニャンも手伝う。

濃いめのルビー色に黒ベリー、黒胡椒の香り。バニラの香りも少し残存。

口腔に旨味成分が広がる。後口に感じる苦味は樽由来か除梗しないのか。

濃い抽出の造りから最近はエレガントになったと聞く。最近のを飲みたい。

購入価格3,952円(2001/11)。
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◇2000 Meursault Arnaud Ente

ムルソーの造り手アルノー・アント。1992年創業。弟ブノワ・アントも有名。

En L'Ormeauの畑から村名、Clos des Ambres、Seve du Closを醸造。

落ち着いた黄色に熟れたリンゴ、洋梨、ハチミツの香り。果実は退行傾向。

酸も穏やかで飲みやすく飲み進むと後口にナッツの返し。案外こじんまり。

圧倒的な存在感はないが実直な印象。最近のヴィンテージも飲みたい。

購入価格7,800円(2003/3)。
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◇2002 Chassagne-Montrachet Michel Colin-Deleger

1878年設営のミシェル・コラン・ドレジェ。ミシェル・コランは2003年に引退。

長男ブリュノと次男フィリップは独立するもブリュノがドメーヌを承継し運営。

美しい黄色。熟成の様子はあまりない。洋梨、熟れたリンゴ、蜂蜜の香り。

グラスをつたう涙も粘性あり。果実のたおやかさを残しながらミネラル発露。

村名でこの上品さ、ポテンシャルはなかなか。親父の造りの秀逸さが判る。

購入価格3,980円(2004/5)。
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◆2001 Bourgogne Rouge Claude Dugat

過去に2002年2000年を飲んだクロード・デュガの2001年。異時元垂直。

よく言われるレジオナルでも村名品質なのは疑いなし。果実の強さが違う。

相変わらず濃いルビーに黒ベリー、スミレの花の香り。なかなかに上品。

時間が経つとタール、出汁系の香り。口に含むと酸、タンニンに手強さあり。

濃い造りと流通経路による価格高騰が揶揄される銘柄だが仕事は万全。

購入価格3,490円(2003/4)。
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◆2000 Bourgogne Rouge Claude Dugat

1956年生の大御所クロード・デュガのレジオナル。2002年物は試飲済み。

元詰め開始は1982年頃、全量元詰めは1993年以降。子息はネゴシアン。

色合いは濃く、黒ベリー、土の香りに獣臭。時間が経つと円やかな芳香に。

タンニンはまだ歯茎に纏わりつくが口腔に残る余韻は立派。流石の仕事。

葡萄の凝縮感は低収量のなせる業。もう今や手が届かない価格。残念。

購入価格3,490円(2003/4)。

2014年11月

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