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ダ・ヴィンチ・コード

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますだ。

大晦日の晩から実家でぐだぐだとワインを飲みつつ過ごしたのですがl、貧乏性のせいか、TVのみを見てのんびりするということができません。あ、紅白のマツケンサンバIIは当然見ましたけど。ちょうど年末に友人から、昨年話題になった「ダ・ヴィンチ・コード」を借りていたので、それを読むことに。
以下ネタばれ注意

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一言でいうと、「インディ・ジョーンズ 現代版」って感じ。展開が早く、わずか1日半の出来事が書かれているし、読む方もあっという間に読めてしまう。ちなみに私は5時間程度で上・下を読んでしまった。 来年夏にトム・ハンクス主演で映画化が決定しているそうだが、視覚的な作品なので映画化はたやすいと思うし、アクションあり・謎解きあり・ラブロマンスあり…でウケるんじゃないだろうか。主演はハリソン・フォードの方が似合っていると思うが(それじゃインディ・ジョーンズそのものだって)。
しかしキリスト教の知識があまり無い人間(大多数の日本人が当てはまる。もちろん私も)にとっては、おもしろさも半減。というか、ちゃんと知識を持って読むと、もっと深く読めるんじゃないかなぁと思ってしまい、自分の無知さが悲しくなってしまう。なぜマグダラのマリアにかかわる某説が、法王庁を揺るがすようなネタなのか?聖杯って、インディ・ジョーンズでもみんなが奪い合っていたけど、キリスト教ではどういう扱いなのか??ああ、わかんない~。
謎解きモノとしては、非常にしんどい。というか、読者に解かせようとは一つも考えていない展開で、ミステリとは言えないことがよくわかる。向こう(作者側)から勝手に繰り出される謎解きネタに「なるほど~」とうなずくしかないのだ。しかもそれがキリスト教的ネタばかりなのがさらに悲しい。私がわかったのは、貸金庫の口座番号だけ。あれはすぐにわかりましたよ、奥さん(←意味無し)。

海外文学を読んでよく思うのだが、その国の文化や作者の文化背景を知らないと、本を読んで感じる面白みも上っ面だけなのかな、と。ちょこっと翻訳の勉強をやっていたときに言われたのは、「英米文学を翻訳するなら、聖書とシェイクスピアの知識は不可欠」とのお言葉。うーむ。

どうでもいいことだが、「Rosslyn」の語源が「Rose line」(ローズライン=子午線)とは初耳だった。95へぇ~を進呈。Rosslynというのはポトマック川を挟んでDCの対岸にある街なのだが、この本ではスコットランドにあるRosslyn Chapelがらみで出てくる。スペルを見ておわかりのとおり、日本人には地獄のような発音で、私はこれを何度聞き返されたか(涙) ちなみにカナ表記では「ロズリン」と簡単だけど、この通り言っても絶対に通じないので、ご注意を(-_-;

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