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オーケストラ・アンサンブル金沢第178回定期公演

久しぶりにオーケストラ・アンサンブル金沢(以下OEKと略)の定期公演に行ってきました。以前はOEKの定期会員になっていたのですが、遙かかなた昔のこと。あの頃会場は金沢市文化ホールだったのに、今は石川県立音楽堂なんていう立派なホールでございます。この貧乏県にこんな立派なホールを建てられるお金があったのかよ、とつっこみを入れたくなるのですが、聴く方としてはやはり音楽堂の方がはるかによろしい。吹き抜けのホールがあったりして、ちょっとDCのケネディセンターを思い出します。

今日の曲は以下のとおり

・権代敦彦作曲 84000×0=0 オーケストラのための(委嘱作品・世界初演)
打楽器奏者が大変そうな(笑)曲。クラとファゴットもバスクラとかに持ち替えをさせられまくり、大変そう。コントラクラリネットなんて初めて見たじょ。
ピッコロ2本が牛若丸の笛みたいに「ピィッピイィ~」と不協和音を鳴らすのが(もちろんわざとハモらないようにしているのだろうけど)たまらん。午前中テニスをやったせいか、確定申告疲れのせいか、なんと途中で寝てしまった。クラシックの演奏中に寝てしまったのは、DCで聴いたアルフレッド・ブレンデルのピアノ以来である。

・ブルッフ作曲 ヴァイオリン協奏曲第1番(ソリスト:アン・アキコ=マイヤース)
ヴァイオリン協奏曲では有名な曲だが、ロマン派らしく甘ったるくて派手っぽくて・・・というわけで、私は自ら好んで聴く曲ではない。しかし一流のヴァイオリニストが一流のヴァイオリンを使っていいホールで弾くと、いい曲だな~と思えるということが判明。ジャカジャカとした重音のパレードも、なんつーかお上品。しかし3楽章はもっとアグレッシヴにやって欲しかった。
ちなみにアン・アキコ=マイヤースはやはり美人だったけど、そんなに超ハイレベルの美人というわけではないと思う。アメリカには普通にいそうな感じ。

・ブラームス作曲 交響曲第1番
今日のメイン。私なぞはこれを聴きたいがためにチケットを買ったと言っても過言ではない。全体的に割とアップテンポで、軽めの感じだった。1楽章はそれでもよかったけど、2楽章はもっとシックにやって欲しいなぁ。特にコンマスソロ、あんたアグレッシヴすぎやわ。もっと「Angel of music」っぽく弾いてよ(笑)。3楽章は木管楽器の見せ所なんだから、もっと木管を出したほうがよろしいかと。4楽章はあの有名な旋律にたどり着くまでが、ちと軽め。そのせいでか、ちょっと平面的なのね。・・・とまあ文句をいろいろたれていますが、この曲は大好きなのでいろいろ言いたくなってしまう訳よ。トロンボーンはなんと4楽章に入るまで、じっと座っているだけであることを発見。ベートーヴェンの第9の合唱団状態ですな。

ちなみに今日は全曲ライヴ録音とのことでしたが、途中で咳をしている人の多かったこと。84000×0=0 で木魚のみがぽこぽこ鳴っているときに大きな咳をした人がいましたが(木魚よりは遙かに大きい音だった)、あれCDにするときにはどうなるんでしょうね?

コメント

一応リハのときに予備で録音はしてあるんじゃないの?でも差し替え不可能な部分だとそのままいれちゃうのかな。演奏会後にソロの部分だけ録り直ししてたりして。

うーん、あれは予備録音をしてあることを祈るわ。まあ咳をした人は後ろの方の座席だったので(録音マイクは当然前の方)、無事に入っていないといいんですけどね。
私は硬直状態で寝ていたので、いびきや歯ぎしりはしていないはず・・・です。

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