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Coverdale・Page

先日ここで「Starkers in Tokyo」というCDのことを書いたが、あれ以来聴く音楽はデビカバ一筋の日々。レンタルCDを借りてきたりしているが、既に売り切れor廃盤になっているCDやDVDも数多く、中古CDを探してネット上をさまよう今日この頃っす。ああこれが東京だったらすぐにディスクユニオンに走るのに…と言ってみても仕方ない。
でも探していればいいことはある。なんと数少ない金沢の中古CD店の中から、カヴァーデール・ペイジのCDを発掘したのだ。というわけで、レビューなど。
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ディープ・パープルとレッド・ツェッペリンといえば70年代ハードロックの二大巨頭で、その当時のロック小僧は「PURPLE派」と「ZEP派」の二大派閥に分かれていたらしい。ご存じの人も多いと思うが、デヴィッド・カヴァーデールはパープルの3代目ヴォーカリスト、ジミー・ペイジはツェッペリンのギタリストであり、この2人のユニット結成はハードロックヲタにすれば歴史的事件だったのである。
このCDはちょっと聴いただけで「はい、さよなら~」とばかりに私の脳みそから除外されていたし、ダビングしたカセットテープも度重なる引っ越しで行方不明となっているのだが、やはりデビカバ(デヴィッド・カヴァーデールの日本での愛称)の歴史を語る上で外せないでしょ、と今回めでたく購入したというわけ。ま、安かったしね。

ロック小僧としては、どんな音楽が出来上がっているのだろうと期待に胸を躍らせるところだが、2人のミックスで全く新しい音楽ができているというわけではなく、曲によってペイジ色、カヴァーデール色が濃く出ている。ミックスではなく、サラダボウルやね(しかもペイジ色がとても多い)。
1曲目のイントロのギターを聴いた瞬間「これこれ、まさにジミー・ペイジだよ~~」と叫びたくなるようなフレーズ。デビカバもやたら高音で歌っていて(シャウトも多い)、ロバート・プラントを意識しているのはありありの見え見え。だってこの頃のPVを見ると、デビカバは髪をブロンドに染めているもんね。おまいはプラントか。
しかし2曲目はちょっとヘヴィメタ調で、デビカバが主導で作ったな、とわかる曲。…とまあ、こんな感じで続くわけですよ。「もしもし、これはZEPですか?」という曲をデビカバが歌っているのを聴くと、デビカバ・ZEPのどちらも好きな人間としては少々辛いものがある(>_<) というかジミー・ペイジのギターリフが入ると、完全にZEP調になっちゃうんですな。そうやって「ヴォーカルがカヴァーデールのZEP」が出来上がるわけだ。

このユニットはCD1枚だけで終わってしまい、ジミー・ペイジはロバート・プラントとユニットを組むことになってしまう(←このときの日本公演は見に行った)。というわけで、このCDのRaison d'etre って何だろう?などということをふと考えてしまうのである。ペイジにとってはその後のプラントとのユニットに繋がる何かがあったのだろうけど、デビカバにとっては何だったんだ? この後彼は再びホワイトスネイクを再結成するのだが、自分の原点に戻っていくように、ブルース色の強い曲が多くなる。地球の裏側のいちファンが「このCDの彼にとっての意義は…」なんて偉そうに考える必要もないんだけどさ。

ところでホワイトスネイクの公式サイトを覗いてみると、デビカバファンにはよだれダラダラもののビデオクリップとかが沢山ある。なぜかその中に「Black dog」のライブ映像があるんですね~。ギターは当然ジミー・ペイジだけど、ヴォーカルはどうやらデビカバらしい(ブートレッグらしく、画像が良くない) 彼がこれをプラントの真似(としか見えない)をして、歌ったのか…(涙)
ここのサイトの動画はうちで見ているとよく画像が止まるので、ついにADSLの契約変更をしてスピードを上げてやったぜ。これで大昔~最近の動くデビカバが堪能できるってものよ。デビカバのためにADSLの契約変更をした私って、アホですか?(笑)

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