THE POLICE reunion
エイジアに続いて、ポリスも再結成である。再結成ブーム?の中で、これだけは無いだろうと思われたポリスの再結成。しかもグラミー賞の授賞式で、「Roxanne」なんて歌っちゃってる。
昔は毎週ベストヒットUSAをTV画面にかじりついて見たものだが、21世紀では翌日にyoutubeで見ることができるのだ。なんて素晴らしい世の中になったのだろう。
もう彼らも50才代半ばだが(アンディ・サマーズは64才!!)、スティングとアンディは少々ふっくらしたとはいえ、原型はちゃんと保たれている。エイジアの皆さんの外見劣化(除:カール・パーマー)に比べると、素晴らしいことこの上なし。先日スティングの新譜「LABYRINTH」を試聴したときは「もう声で勝負は無理だよ…」と思ったのだが、Roxanneを歌う声は昔と全然変わっていない。まあLABYRINTHって、ダウランドの声楽曲ばかりだわ、バックはリュートだわ、とちょっと辛いよなー。やっぱりスティングにはポリスの曲が合うよね。
グラミーではデビューの頃のライヴ画像みたいにぴょんぴょん跳ね回ってはいないし、スピード感も昔ほど無い「大人」のRoxanneだけど、これはこれでよし。スチュワート・コープランドのドラムスが多少おとなしくなったのが、「大人のRoxanne」の原因だろうか。しかしアンディ・サマーズのカッティングギターにレゲエのリズム隊が加わると、おおっ!!である。30年近く前の曲だが、今聴いてもこのカッティングとスチュワートのハイハットはステキだ。
ここ20年くらいロックといえばプログレばかり聴いているが、ポリスの初期はプログレの対極にあるような、スカスカした音である。久々に聴くとこれもまた新鮮だし、何よりも高校~大学にリアルタイムで聴いた、そのときの空気みたいものがまとわりついている。まあこれは非常にプライベートなことなのだけど。
なんでもこの再結成ポリス、ワールドツアーまでやるらしい。まずは手始めに全米を回り、欧州・南米・日本…だとか。北米ツアーはもう予定が発表されていて、ラストのNYではなんとマディソン・スクエア・ガーデンである。あの1983年のSynchronicity Concertを再び、ってところですか(ワクワク)。ちなみにこの北米ツアー、後援がBEST BUYというところがちょっと笑える。BEST BUYは北米の大型量販電気店チェーンで、うちの近所にもあった。日本で言えば、ヤマダ電機みたいなものである(笑)
ポリスといえばスティング、と思う人が多いだろうが、他の2人がいればこそのポリスの音といえる。現にスティングがソロになってから、こんなスリリングで完成度の高い音楽を作れましたか? 私はあっという間に飽きてしまったよ>スティングのソロ。レゲエのリズムモノが有名だがスピード感あふれる初期の3作、GHOST IN THE MACHINEでのシンセを多用した厚めの音、そしてこれ以上のものをどうやって作るんだ?と思わせたSYNCHRONICITY。
メロディはスティングのものかもしれないが、スチュワートの独特なドラムス、アンディのギターが無いと、ポリスの音にはならない。つーか、スティングのベースはどうでもいいよ(ベースに関しては存在感ナシ)。Every Breath You Takeでの印象的なイントロやBring on the Nightでの細かいアルペジオ、Peanutsでのギターリフ、そしてカッティング…アンディ・サマーズも只者ではないなーと思っていたのだが、彼は20代後半で音楽キャリアを一時中断し、大学でクラシックギターを学んだらしい(その後ポリスを結成)。知らなかった。
ちなみにアンディ・サマーズのオフィシャルサイトには彼が撮った写真が掲載されており、とても素晴らしいので、写真好きな人は一度覗いてみるべし。
再結成ポリスについてはスチュワート・コープランドのオフィシャルサイトに詳しい情報があるので、興味がある人はアクセスしてみてちょ。あたくしは当然メルマガとかに登録しましたわよ。来日したら、ぜぇぇぇ~~ったいに行くもんね。金とヒマがあれば、NYへ行きたいくらいだ…
私のポリスへの思い入れは、エイジアの比ではないのである。