定演終了
昨日は所属アマオケの定期演奏会。
アマチュアが人前で演奏を聴かせるには、それなりの練習を積み重ねなければいけないわけで、本番当日も疲れたが「さらってないよー」というプレッシャーのほうがよっぽど疲労のネタだった。
今回はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とベートーヴェンの交響曲第6番という、私の大好きな曲だったから激忙期を押して出たわけなのだが・・・やっぱり練習不足は否めない。
本日の会場。キャパ1,900人ということで、先日ASIAのライヴがあったオーロラホールもこれくらい? こんな広いところでやらなくても・・・と思うんだけど。中規模のホールって、金沢には無いのかしらん。
ラフマニノフといえば「いつもポケットにショパン」(←私をクラシック演奏に引きずり込んだ、バイブル的漫画)で主人公麻子が弾いた曲なのだが、ステージ側と聴く側では違っていた・・・。
これは絶対に聴く側でなければ。前にも書いたけど、休みのカウントを取るのに忙しくて、ピアノを堪能できず(当たり前か)。休みのカウントというところが「つまんねー」理由のひとつ。ヴァイオリン弾きは「オレ様が主役だ!」の脳みそになっているということがよくわかった。アタシだけか?
以前モーツァルトのピアノ協奏曲第20番をやったときには、それなりに楽しかったんだけどねえ。そのときも2ndだったんだけど。
しっかしこの曲のピアノ、激ムズ。こんなもん弾けるんか~!!と思ったが、プロはちゃんと弾いていらっさる。演奏会終了後、今回のソリストとちょこっとピアノの話をしたが、やはりラフマニノフは手が大きくないと相当辛いそうで。だって最初の和音から左は10度だよ。しかも中に音があるんだよ。ソリストさん曰く「そう、中の音があると大変なんです」。
ラフマニノフの話がなぜかベートーヴェンの話に変わり、「ベートーヴェンとモーツァルトはやってもやっても奥が見えない」という結論で、プロとへぼアマである私の意見は一致しました(ww
「でも、アマチュアの人のほうがちゃんと雰囲気出せる人がいませんか? プロは考えすぎってのもあるんですけど」とのお言葉だったが・・・いや、それはほんのごくごく一部の、天性のモノを持った人に限られます、たぶん。
ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。私が小学校時代、掃除のときの音楽として第1楽章が使われていたため、長年これを聴くと掃除をしなければいけないような気分にさせられた(w
ベートーヴェンの交響曲の中ではアマに好かれない曲。というのも、長い割にはイマイチ地味、第2楽章の弦が拷問状態(1stVn、Cbを除く)というのが主な理由か。管の難易度はよくわからんけど。
しかしですねえ、今のところ私の「演奏してNo.1」の曲がこれ。聴いていてそんなにいいなあとは思わないけど、演奏側になるとトリップ状態になる曲。特に第5楽章。昨日は弾いている最中に泣きそうになった。なんだろう、この感覚は?と思っていたら、指揮者の金聖響氏が著書でこんなことを書いていた。
「指揮台で指揮をしていても、何か神々しい輝きが天空から降りてきて、全身が包まれるような気持ちになります」
「第5交響曲(運命)の場合は、こちらから天国にたどり着いたという達成感のようなものであるのに対し、第6番の交響曲(田園)の場合は、天国そのものが地上に舞い降りてくるような気分に包まれます」
上手い言いかたをするなあ。私は無神論者だし天国の存在など信じていないけど、何か聖なるもの(天国か?)が自分のところにやってきているような感じ。ふふふ、これは演奏側の人間が味わえる特権(?)ですぜ。
・・・しかし昨日のお客さんは、天国どころか「おいおいおい~」と言いたくなるような演奏を聴かされて、地獄だったかも(爆)
次の演奏会は来年2月。出られるかどうかわからないけど、地味にレッスンに励まなくては。そういえば試験ってもうすぐだったなー(今年は早々と分母になる予定)。