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金沢市内、饅頭の日

7月1日は氷室開きの日。wikiによると、「日本書紀」にすでに氷室に関する記述があるらしい。加賀藩は氷室の氷を将軍に献上していたため、この日金沢市内では昔の氷室開きを模したイベントも行われる。

それよりもすごいのは、この日金沢市内は氷室饅頭一色になってしまうこと。
氷室饅頭とは氷室の氷を模した饅頭で、「これを食べて夏を健康に乗り切りましょう」という意図が含まれている。京都では6月30日の夏越の祓いにあわせて「水無月」という菓子を食べるそうだが、それの饅頭版ですね。
私の実家は金沢市民にしては珍しく饅頭を食べない家だったが、最初に働いた職場で7月1日に饅頭が配られたのには結構驚いた。氷室饅頭とはそういうレベルのものなのだ。ちなみに10個単位で買うのは当たり前の光景、私のように「3つください」という人間はあまりいない。ヨメの実家から嫁ぎ先に送るという慣わしがあるそうで、事務所の人に「今日は家で氷室饅頭食べるの?」と聞いたら、「もうすでにヨメの実家から20個くらい送られてきたので、食べまくっているよ」との答えだった。
去年は7月1日が日曜日だったのでいろいろ買い集めて食べ比べをしたが、今年はウィークディなので買出しに行けず。近所で買い集めた数個でおしまい。


フライングして前日に買ったもの。いろんな菓子屋のものなので、大きさはさまざま。基本は雪を模した白色・こしあんだが、ピンクや緑もあるし、最近は粒餡や白餡に加えかぼちゃ餡などという変化球もある。


当日菓子屋で購入したもの。左から酒饅頭、麦饅頭、塩饅頭の饅頭3兄弟。
元々の氷室饅頭は麦饅頭だった、という話を聞いたことがあるが、麦饅頭のほうが固めでしっかりしている。塩饅頭って何?とお店の人に聞いたら、餡が甘くないんです、とのこと。早速食べてみたが、餡はやはり甘いほうがよろしいかと。しかも砂糖が少ないと、餡ってまとまらないんですね。ポロポロこぼれた。

こんなに買ってどうするんだ?という声が上がってきそうだが、食べない分は冷凍保存。食べるときには蒸し器に入れて数分蒸すと、いつでもほかほかの氷室饅頭が食べられるってわけ。あ、でもこの食べ方は本来の氷室饅頭の趣旨に反するな・・・(w

コメント

おお、氷室饅頭。。。つうか形式もなくどんな饅頭でも良いのか?水無月は一応決まっているぞ。

白い麦饅頭が元々のスタイルだそうです。しかし現在では酒饅頭が主流、色もなぜか3色ですな。
京都の酒饅頭は小ぶりでお上品な感じですが、氷室饅頭は大きめでぺったんこ。しかし普段でも、この酒饅頭は店頭にあるんですねえ(店によるけど)。それが7月1日近くなると「氷室」の包装紙に包まれて特別扱いを受けるから、不思議と言えば不思議かも(w ま、でも昔から続く行事の一つってことで。

さすがに、これ以上の新型が出てくるとは思わないなあ。黒ゴマを生地に入れた灰色のヤツとか、苺が入った苺大福状態とか(爆)

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