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白山登山(その1)

久しぶりに山に登りたくなって、いろいろと登山用品を買いそろえたのが先月のこと。調子に乗ってオリンパスのE-1まで手に入れてしまい、これで行かなきゃどーする、とのことで、近場の白山に登ってきた。

私が夏山登山をやっていたのは、もう20年前のこと。その頃勤めていた職場の人に連れられて白馬岳に登ったのが最初だったが、山頂からの景色を見た私は完全に登山に取り憑かれてしまった。最初の登山こそコンパクトカメラだったが、それからは一眼レフ持参での山登り。取り憑かれると言ったって、年に2〜3回くらいしか行く機会が無かったのだが。

またいつか登りたいなあとずっと思っていたので、その頃のザックやレインウェアは大事にとっておいた。やはり本当に大事なものは捨ててはいけない。「2〜3年使わなかったものは捨てなさい。次に使うときがあれば、新しいものを買うべき」と掃除の本などに書かれているが、ザックとレインウェアで4〜5万円しますぜ? それを再び揃えようと思うだけで、挫折しますがな。ま、自分の中での重要度合いによりけりだけどね。

決行日は事務所の盆休みが始まる13日と決めたが、どうやら台風崩れの低気圧が通過するらしい。次の日に延期しようか、でも15日にはヴァイオリンのレッスンを入れてしまったし(←変更しろよ)…などと考えつつ、ネットで天気図を眺めつつ、当日朝まで迷う。前線通過は昼前くらいだし、昼前に室堂もしくは南竜山荘につけばいいだろう。そう考えて13日に決行。単独行なので、決めるのも変更も楽だけど、すべて自己責任。まあパーティ参加でもこれが当たり前だと思うけど。
雨が降るらしいので、急遽いろいろなものを買いそろえる。ザックカバーだけでは心もとないので、防水インナーバッグを買い、さらにカメラ用の防水バッグを買い、防水スプレーに非常用シート…出費がかさむなあ。

出発時にザックの重さを量ると、9.8kg。それに水500mlと昼食用のおにぎりを入れると、10kg強というところか。そのうちカメラが3kg弱だ。持って行くのは先日手に入れたE-1とCONTAX T2、それにGRD-II(広角を撮りたいので)。レンズは小梅ズームと70-300mmという、借り物大会(w。レンズケースが無いので、ラップシートも購入。あああ、また出費が〜(爆)


午前6:40、登山口の別当出合を出発。予定では9時過ぎから降る雨が、なぜかすでに降っている。おいおい…。

30分ちょっとで中飯場到着。何人かが雨宿りしているが、止みそうにないと見た私は、さっさと出発。しかしレインウェアの上下を着ると、暑い。雨が小降りになったところでレインウェアのフードだけ外すと、とても気持ちがよい。マイファースト登山も雨だったのだが、そのときには蒸れたレインウェアのせいか白馬尻山荘(つまり大雪渓の手前)でバタンキューとなったので、ちょっと苦しくなるとすぐ立ち止まることにしている。けっこうひどい貧血持ちのため、「あ、やばい」と思ったときには既に手遅れで立ち上がれなくなるのだ。
甚ノ助ヒュッテを出発すると、登山道の分岐点がある。ここでエコーライン経由を選択し、あまり雨がひどければ南竜山荘で休もう、と考える。このコースはプチ尾根沿いなので、雨風が直接当たる。


この右側は崖。尾根沿いはこういうものなので、風が強いときにはあまりよろしくない。天気がいいと景色がいいんだろうけどなあ。


崖の反対側は、一面に高山植物が広がっている。この辺は樹木限界を超えているので、背丈の小さい植物しか無い。故に、雨風が直接当たる。樹木があるところではフードを外したりしたが、もうフードは必須。しかも、フードのひもをちゃんと結ばないと、脱げてしまう程度の風。私は樹木帯を歩くのが好きではないのだが(だから低山ハイクは好きではない)、さすがにこれはちょっとねえ。
いくらウェアがゴアテックスといっても汗でウェアの中はべたべただし、早く南竜山荘が見えないかな〜と思っていたのだが、どうやら分岐を見落としたらしい。つーか、「別山」としか分岐の標識に書かれていなかったんですけどねえ。気がついたら、ひたすら尾根を登りである。この頃には暑さその他でバテバテだわ、風雨はさらに強くなるわ…で、適度に休みながら進む。私の前にも後にも、どこにも人影らしきものは無い。ヘロヘロしながら登って行くと、傾斜が緩やかになり木道が現れる。木道??と歩いて行くと、そこには砂防新道との分岐点が。ここで南竜山荘への分岐を見逃したことがやっとわかった。あれだけ地図を頭の中に叩き入れたつもりでも、こういうことは起こるのだ。景色が見えればまた違う展開になっただろうが、やはり周囲が見えなくての歩きは怖いということを再認識した。
ここまで来れば室堂まで30分。最後のきつい坂をなんとか登った先は、室堂ビジターセンター。やっと着いたー。時刻は11:20、登山口から4時間40分だが、やはり後半のバテバテのせいで遅くなったなー。後半にペースダウンするというのは、ロードレースの展開と同じだ(w

受付で受付を済ませ、宿泊棟へ。雨は止むこと無く、降り続いている…。

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