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2008/10/4 -WINE会@NYC-①

当地でワイン会なるものに参加するのはお初。思えば日本では三昧でしたね。
定期的に会を開催しているグループがあることを知り、掲示板で参加表明。
音大生かつソムリエ(某和食店でバイト中)の方が仕入れやサーブを担当。
ホスト役が部屋を提供し、おつまみは持ち寄りにて少量を試飲というスタイル。
テーマはボルドー左岸。銘酒かつ古酒ということでボトルに触れるのも慎重。

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通常のボルドーを飲む感覚で飲めたのが、Ducru、Sociando、Cosの面々。
果実の感覚を残しつつ、ソリッドな印象で、まだタンニンの固さが残るかな。
中ではCosの後口に伸びるベリー感覚と、舌・歯茎に残る凝縮感が圧倒的。
私の今日のイチ押し(カリカベに近い?)ですが、ピークにはまだ5年は必要。

それぞれの姿は違えど熟成の様子を見せたのはMargaux、La Mission、Latour。
Margauxはあくまで柔らかく複雑なブーケが魅力的。ベルベッティーな感触は感じず。
Latourはシルキーなテクスチャとスマートなまろやかさが印象的。カシス、木質系。
口に含むと自然に唾が出てくる感触。この日一番に推す人が多かったのは納得。
La Missionはややピークを下っているようで、シェリーや醤油、リキュールっぽい。
相撲界が騒がしいですが、文字通り土俵際で踏ん張っている感じでありました。

貴腐ワインは良作年のBarsac、Sauternes比較。これはなかなか経験できない。
Barsacの抑制された甘みを実感したが、d'Yquemの余韻の長さに感動。流石。

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◇2004 Ch. Pape Clement Blanc (Pesac Leognan)
 樽、ハチミツ、柑橘系の香り。酸も結構あり、アフターはナッティー。
 セミヨン、SB、ミュスカデル少々。白はグラーヴ格付け無いようで。
◇1989 Pavillon Blanc du Ch. Margaux (Margaux)
 最初はやや還元的。香りは複雑な風合いで果実味感じない。ナッティー。
 酸が残り、すっと立つ芯の強さがある。伸びにはやや欠ける。SB100%。
◆1988 Ch. Ducru-Beaucaillou (St. Julien)
 赤黒ベリー、カシス、プラムの香りにチョコ。エッジはまだ赤くベリー系優勢。
 タンニンが残り、テクスチャーに硬さ。ソリッドな印象。もっと熟成しますね。
◆2000 Ch. Sociando-Mallet (Haut-Medoc)
 1時間のデキャンディング後に供される。青っぽく木質系の香りにミント。
 タンニンは滑らかになろうとしている、という程度。でもこれおいしい。
◆1978 Ch. Margaux (Margaux)
 のっけから複雑なブーケ。土、革、カシスにナツメグ。たおやかな印象。
 時間経過とともに少し落ちて紅茶系。以前感じたベルベッティーさはない。
◆1981 Ch. La Mission Haut Brion (Pesac Leognan)
 リキュール、醤油、シェリー。鉄分少々。熟成の終焉近し(終わってるかも)。
 酸もタンニンもなくすっきり。土俵際で残るも得俵から足が半分出てる状態。
◆1986 Ch. Cos d'Estournel (St. Estephe)
 Me gusta!デキャンティング2時間でも荒ぶる印象。それでも潜在力強し。
 赤黒ベリー、カシス、後に小梅系。後口が舌・歯茎に伸びて心地良い。 
◆1971 Ch. Latour (Pauillac)
 エッジは退色。フルーツのコンフィっぽい香りのあと、カシス、杉、鉄。
 シルキーなテクスチャーでまろやかなめらか。口腔内で唾が出ます。
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◇1988 Ch. Climens (Barsac)
 薄めのマーマレードというのか。抑制された甘さが印象的。
 オレンジ主体の複雑な風味。残り香がサンダルフォーのジャムそっくり。
◇1988 Ch. d'Yquem (Sauternes)
 余韻が長い。柔らかな甘いみかん。サラベスのブラディーオレンジかな。
 勿論くどい甘さはなく。いつまでも続く水平線のような広がりというべきか。 
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◆2001 Ch. Puygueraud (Cotes de Francs)
 おまけ。「神の雫」ワインですね。深さはないが、果実の美味さはわかる。

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