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2009/6/26-Sonoma巡り-

今年もPinot Days参加のため西海岸へGO!!! 到着翌日はSonomaワイナリー巡り。
日本から渡米のtakuyaさん計らいにより普段は訪問困難なワイナリーにも訪問。

①Paul Hobbs
http://www.paulhobbswinery.com/
Mondavi, Opus One, Simiを経て1991年に自身のワイナリーを設立したPaul Hobbs。
10年ほど前に仕事先の会社社長の苗字がHobbsだったため選んだ縁がある銘柄。
当時はワインも飲んでおらず、行き当たりばったりのワインなのに美味しかった記憶が。
ゲストルーム(Lindsay Room)は2006年建設。祖母の名前に因んでいるらしい。
テイスティングは次の4本。遅刻したためCH Richard Dinerは見送られた模様(涙)。


20090627 paul hobbs wines.jpg

◇2007 Paul Hobbs CH RRV
 バニラ、レモン、バター、リンゴの香り。素直に美味しい。
◆2007 Paul Hobbs PN Lidsay Estate Vineyard RRV
 祖母に因んで命名の畑。クローンはCalera, Swan。赤系ベリー、やや濃厚。
◆2006 Paul Hobbs CS Napa Valley
 Hyde, Beckstoffer Dr. Crane, Stagecoach, To Kalon畑から。98%CS、2%CF。
 カシス、チョコ、樽香、ハーブの香り。タンニン強く舌にざらざら感あり。
◆2006 Bramare Malbec Lujan de Cuyo Mendoza Argentina
 アルゼンチンにも力を入れているらしい。干し葡萄が入ってるような印象。


20090627 paul hobbs 1.jpg
着席テイスティングの様子。

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豪華なテイスティングルーム。

20090627 paul hobbs 2.jpg
Goldridge soilの畑。Goldridgeとは、
The soil has a dark, yellowish, fine, sandy loam surface over a subsoil
of golden yellow, sandy loam and fractured sandstone.


②Littorai
http://www.littorai.com/
Google地図で探し当てたところはもぬけの殻。電話を架けると移転したとの由。
Littoraiはcoastという意味。Dijon大学で醸造学を修めたTed Lemonのワイナリー。
Roumier, Dujacで修業し、ムルソーのRoulotで醸造責任者を務めたそうです(驚)。
畑は占星的なところ以外はビオディナミとの説明(それってバイオロジー?という疑念)。
最近、新しく自社畑を始めたそうですが、名前はまだ決めてないそうです。
設備は小規模で醸造所とカーヴも仕切ってあるだけですが、ワインは頗る美味い。
本来は8000ケース作ってもいいそうですが、5000ケースにおさめているとのこと。


20090627 littorai wines.jpg

◇2007 Littorai CH Mays Canyon RRV
◇2007 Littorai CH Charles Heintz Vineyard Sonoma Coast
◆2008 Littorai PN Les Larmes Anderson Valley
◆2006 Littorai PN Hirsch Vineyard Sonoma Coast
◆2006 Littorai PN Roman Vineyard Anderson Valley
◆2006 Littorai PN The Haven Vineyard Sonoma Coast

メモ帳を忘れたため試飲記録なし(嘆)。気に入ったCharles HeintzとHirschを購入。


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ビニールで仕切られた樽貯蔵庫。

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古式ゆかしき醸造設備。


③Kosta Browne
http://www.kostabrowne.com/
Michael Browne、Dan Kosta、Chris Costelloが運営。ワインメーカーはMichael Browne。
MichaelとDanはレストラン業界出身。1997年に醸造決心し2001年にChrisが合流。
自社畑を持たずにワインを醸造し、この日の見学も元リンゴ倉庫だった醸造工場施設。
訪問日後の週末には醸造施設内でディナーパーティーが開かれるとのことであった。


20090627 kosta browne wines.jpg

◆2007 Kosta Browne PN RRV
 濃いめのルビーに赤ベリー、カシス、スパイスの香り。Koplen畑75%とのこと。
◆2007 Kosta Browne PN Sonoma Coast
 RRVより濃い色。果房が小さく果皮の色がより反映された結果とのこと。
 味わいも若干甘めでBigなピノと言うんでしょうか。私の嗜好からは外れる印象。
◆2006 Kosta Browne PN Keefer Ranch RRV
 他のKeeferより一回り大きな印象。翌日セミナーで遅摘みとの説明を受けて納得。
◆2005 Kosta Browne PN Koplen Vineyard RRV
 この畑がKosta Browneそのものの体現なのでしょうね。こなれた味わいで美味。


この後、Sam Landoさんから2008年Gary's, Koplen, Kanzler, Gap's Crownをバレル試飲。
既にワインらしい味わいになっていて驚き。サービス精神旺盛なSamさんに感謝。


20090627 kosta browne 1.jpg
お相手してくれたSales&MarketingのDan Kostaさん。

20090627 kosta browne 3.jpg
2009年用の樽。

20090627 kosta browne 2.jpg
醸造設備。


④Kistler
http://www.kistlervineyards.com/
1978年Kistler家により創業。1979年から醸造開始。Steve KistlerとMark Bixlerが中心。
Steve KistlerはStanford、U.C. Davis、Fresno State Univを経てRidgeで修業との由。
Mark BixlerはM.I.T.、U.C. Berkeleyの後、Fresno State Univで化学を教えFetzerで修業。
1992年にRRVのVine Hill Vineyardにワイン醸造施設を建設。ピノのバレルは32あるそう。

takuyaさんの口利きのおかげで訪問(試飲なし)。KistlerのWebサイトには以下の断り書き。

Tours and Tastings
Regrettably, we are not open for tours or tastings. We never have any wine available
for sale at the winery. We are located in a residential area of Sonoma County and
we have neither the facilities nor the permits to be open to the public.

ピノを手前で選果して破砕する機械も見せていただきました。全房発酵のようです。
ピノはタンニンを抑えるため、2002-2003年以降82F(28℃)で発酵(以前は88F(31℃))。


20090627 kistler 1.jpg
施設の横に広がるVine Hill畑。葡萄供給元の全体地図もGET。

20090627 kistler 2.jpg
はっきり白いとわかる土壌。フィロキセラには強いそうですが実際には台木あり。

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ワイヤーを3本張って平面に設えられた葡萄の樹。珍しい。

20090627 kistler 4.jpg
フレンチオーク。ひとつ$1,000。THの記号。樽の横だけでなくヘッドも焦がす。


⑤MacPhail
http://www.macphailwine.com/index1.html ※音出し注意
2002年創業。Sonoma CoastとAnderson Valleyの買い葡萄からワインを醸造。
オーナーJames MacPhailはQuivira, Merry Edwards, Gary Farrell, Pellegrini等で修業。
同じテーブルではSonoma Pratt畑のオーナーも横で試飲中。少しおこぼれを頂戴した。


20090627 macphail wines.jpg

◆2008 MacPhail Rose of Pinot Noir
 セニエ法で作った濃いロゼ。素直な赤果実が人気で同行者がこぞって購入。$20。
◆2007 MacPhail PN Toulouse Vineyard Anderson Valley
 赤ベリー、プラムの香り。甘いアタックの後ろに土系の香りも。2A, 115, 667, 777。
◆2007 Macphail PN Goodin Vineyard Sonoma Coast
 黒ベリー、プラム、チョコレート。シルキーな舌触り。Ocean Sediment?の感じですって。
◆2007 MacPhail PN Pratt Vineyard Sonoma Coast
 赤ベリー、スパイスの香り。スムーズにすっと流れる果実。フルーティーで美味しい。
◆2007 MacPhail PN Vagon Rouge Anderson Valley
 Toulouse Vineyardからの特別キュベらしい。赤ベリー系でスムーズ。完全除梗。

NYには卸してないがHess CollectionからSequanaブランドでPNを造っているとの由。
日本ではA.W.Kitchenでワインメーカーズ・ディナーを開いたことがあるらしい。


20090627 macphail 1.jpg
醸造設備。

20090627 macphail 2.jpg
樽貯蔵庫。Kistlerでも見たが上から水を噴霧する機械が。同様に砂利も敷いている。

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