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税制の歴史

今日はすごーーーーく硬い内容のことを書いちゃったりしますので、興味のない人はすっ飛ばしてください。しづはメシの事ばかり考えているわけではない、と生暖かく見守ってくだされば、幸いです。

昨日の学校は「同族会社と留保金課税」のテーマでした。簡単に言うと、「同族会社」とは株主が社長一族や知り合いばっか、という会社の事です。もちろん「同族会社」には厳密な法律の定義があり、こんな訳のわからん定義じゃないです(^_^;)

日本の法人税法では、この同族会社の留保金(会社内にとどまる所得のこと)に分離課税方式で課税しており、世の中の中小企業(同族会社が多いですね)にすっごーく不評との話でしたが、これは戦後のシャウプ勧告でできたものだという事を今日知りました。

で、ついでに戦前の税制についてちょこっと調べたのですが、なかなか面白いですね。
日本の税制は大宝律令(701年)の租庸調から始まるのは有名な話ですが、その後律令制を経て、鎌倉時代までは土地税が中心となります。しかし室町時代には商工業の発達により、現在でいう酒税関税のようなものが現れます。江戸時代には税のバリエーションも増えますが、基本は収穫高に応じたものでした。だって国民のほとんどが農民でしたからね。「百万石の加賀藩」だの「島津藩は五十万石」というときの石高は、この集まる米の石高、つまりどれだけ税金が集まるか、みたいなものです。

明治時代になって、世の中が一変したのは税制も同じです。
課税対象は収穫高から地価に変わりました。ちなみに所得税ができたのは1887年ですが、そのときの税率は0.8%だったそうです。地方税相続税、などができたのも、明治時代のこと。一時酒税が税収トップの時代もあったとか(^_^;)
法人税の歴史は意外と新しく、1940年に創設されました。法人税とは「法人に対する所得税」なので、基本はあくまでも所得税です。

現在みなが知っている「源泉徴収制度」や「青色申告制度」が登場したのは、戦後のシャウプ勧告によって、です。アメリカの税制をもとにシャウプ勧告はつくられたわけですが、アメリカでは源泉徴収制度はありません(確か)。源泉徴収制度は大変便利ですが、税に対する関心や認識が希薄になるような気がします。だって自分の納税額って、記憶してる?>勤め人の皆さん
で、平成に入って創設されたのが「消費税」。これって、「高齢化社会を控えて、財源を確保するため」に作られたんですね(←今頃知った)。それを考えると、消費税を引上げるとかなんとかいうのは、本来の目的に合ってるのかもしれない。でもやめてほしいけど。せめて食料品・衣料(一万円以下)は現行のままで行って欲しいです~と、あたくしは訴えたいです(青年の主張ならぬオバの主張)。

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