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THE LAST SAMURAI

年末です。というわけで、N響演奏のベートーヴェンの第9を、TVで見ながら書いています。

今日、「ラストサムライ」を見てきました。良かったです。必要のないと思われるエピソードもあったものの、2時間半があっという間。どっかのネット掲示板(2ちゃんではない)で「富士山があんなふうに見えるわけがない」だの、「あの時代に侍の格好は変だし、時代考証を考えていない」などと言う書き込みがあったので、はてさてどうやら・・・と思っていたのですが、映画が始まってすぐに、あのフィクションの世界にどっぽんと浸ることができました。→以降は少々ネタバレなので、見に行くつもりの人は読まないほうがいいかも。

前評判どおり、やはり渡辺謙の存在感はすごいです。トム・クルーズもかすんじゃうぜ。この話は誇りを失った軍人・オールグレン(トム・クルーズ)と、政府とのいざこざがどうこうではなく、最後までサムライとしての誇りを全うしようとする勝元(渡辺謙)との対比が大きなテーマのひとつなのですが、2人のシーンでは渡辺謙のほうが完全に圧倒してます。ま、勝元は武士のトップ(英語じゃLordだ)ですから、それだけ威厳がある演技なのはあたりまえですけど。
などと言っても、さすがにトム・クルーズ、真っ当に役をこなしています。ブラピじゃ無理だな。
真田広之は、こんなもんかい、という感じ。小雪は、別の人でもええんちゃう?でした。

勝元のモデルは西郷隆盛、というわけで政府軍とのいざこざは西南の役、とどっかで目にしましたが、あまりそのようなことは考えないほうがいいでしょう。そういう予備知識を脳みそに入れて見たりするものだから、あの時代に鎧兜はなかろう、とかあの戦闘は田原坂だろうか、とかいった訳のわからないことを考えたりするのです。あくまでもフィクションと考えて、空っぽの頭で見ればよろしい。普通の日本人なら、空っぽの頭で十分楽しめます。日本に関する知識がない人には辛いかもしれないけど。でももしあれが西郷隆盛だとしたら、氏尾(真田広之)は桐野利秋となり、史実とぴったりだなー(笑)

所詮ハリウッド映画と言ってしまえばそれまでだけど、こういうのを見ると今の日本人はいったい何なんだ?と思ってしまうのは私だけでしょうか。私は歴史ものオタなので常々思ってはいるのですが、日本人としての誇りを忘れず(この辺は海外生活をすると身にしみる)、毎日平和にご飯を食べられることに感謝しようね(この辺もテロを目の当たりにしたので、ちょっとしみている)。
というわけで、明日からは勤勉に勉学に励もうと決心しております。この休みの間に「CHICAGO」も見たし。やばっ。

コメント

わしは31日にマトリックス・リボリューションを見てきました。まあおもしろかったよ。4日までにはラスト・サムライも見るつもり。わしも自宅で仕事を抱えているのであるが。。。

マトリックスの1作目はTVで見たのですが、何だかよくわかりませんでした。私の頭が弱いのだろうか??
今晩はケーブルTVの方で「ショコラ」があるのを発見。当然見ますだ。
正月休みのノルマとして持ってきた問題集とかがとりあえず終わったので、見ても許されるだろう…

さっき今年のNHK大河ドラマの撮影風景なぞをTVで見ましたが、なんか本放送を見る気がしません。時代劇とは思えん。
あーゆうのに比べれば、渡辺謙や真田広之の殺陣はさすがです。トム・クルーズもよくやった。うーむ、「独眼流政宗」を見たいー。

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