ブラームスとシューベルトと金沢と
先日、高校時代の友人と会いました。彼女とは20年以上つきあっていてもう腐れ縁化(笑)しているのですが、その時盛り上がったのが金沢と東京の比較文化?とロマン派の音楽の話です。
彼女は某国立芸大の大学院を卒業しウィーンに音楽留学の経験を持つという、私のようなへっぽこアマチュア演奏愛好家とは全く別の次元にいるのですが、お互い一致したのが「シューベルトやブラームスっていいよね」ということ。
私が最近ブラームスに凝っていることは前に書きましたが、ブラームスの他にマイブームなのがシューベルトのピアノソナタです。特に最後の21番がよろしい。
彼女もブラームスやシューベルトのよさがわかるようになってきたのが、最近とのこと。もしかして歳をとったからかい?・・・という悲しい(^_^;)意見で一致しました。
でも見解が違ったのが、フランス近代の作曲家であるラヴェルやフォーレなど。管弦楽曲はともかく、室内楽ではなんつーか悟りの一歩手前のような感じがするのですが、彼女いわく「まだまだ若い音楽だよ~」。そういうもんですかね。これを書いている今、悟りの一歩手前の音楽なら、やはりベートーヴェンの後期ピアノソナタかなぁと思ったり。
その彼女が「ウィーンと金沢って、街の雰囲気が似ているんだよね」。ハァ?と思ったら「どちらも昔は文化が栄えて華々しかったが、今はとりたててこれという産業も無く、昔の遺産(観光だ)で食べている街」だそうです。なるほど。
だから、どちらも何か暗い雰囲気があるんだとか。
金沢に来て、ブラームスやシューベルトにはまったのも、そのせいかなぁ(そんなことはないだろう。単なる偶然)。どっちもウィーンと関わりがあるし、暗めの音楽だし。
金沢にいるとあまり生の音楽を聴く機会がないのですが、その分ちょっとしたコンサートでも行ってみようか、という気になります。東京にいたときは電車で出かけるのが面倒だったということもあり、いろんなイヴェントにはあまり行かなかったな。もったいない。
金沢といえば、やはりアンサンブル金沢ですね。というか、これしかない(笑) 来期のプログラムを見ていると好みのものもあるので、聴きに行こうかと思っております。