« ごはん鍋 | メイン | 先生、質問です »

「オペラ座の怪人」聴き比べ

金沢周辺の映画館で「オペラ座の怪人」を見られるのも来週金曜日までです。日常生活に支障をきたすほどオペラ座フリークとなってしまったこの私、DVD発売までどうすればいいんだ? そんなことを言っていても始まらないので、映画版以外のCDも聴いてみようか、といろいろレンタルしてきました。

聴き比べたのは「ロンドン・オリジナルキャスト版」「劇団四季・10周年ロングランキャスト版」「映画版サウンドトラック」の3つでし。

ロンドン・オリジナルキャスト版」はマイケル・クロフォードとサラ・ブライトマンという大御所コンビ。歌はそりゃあ上手いよ。でも重い・・・重いんだ。すべてが。
マイケルの歌は張りのあるテノールなんだけど、けっこう癖あり。サラは今のCDのようなさらっとした歌い方ではなく(ダジャレではない)、ミュージカルのせいか小節がきいているのぉ~って感じ。オケも遅め。映画版の厚みのあるオケとスピードに慣れた身には辛いモノあり。

劇団四季・10周年ロングランキャスト版」はこの3つの中で一番クセがないかも。正当派オペラちっくな声で、ファントム、クリスティーヌ役ともお上手。オケもけっこうよろしいが、The point of no returnをあんなアップテンポにやっていいのかーと叫ぶあたくし。でもねぇ、日本語はやっぱりだめだわ。メロディに無理矢理日本語を乗せても、きれいに聞こえないんだよね。なんか早口言葉みたいだなぁ、と聴いていると笑いたくなってしまったり(^^;) 「the point of no return」を「もはや退けない」って・・・なんか違うんだよ。他にも聴いていると、翻訳というものの限界をまざまざと感じさせられる。この話はまた後日。

映画版サウンドトラック」はご存じ1月末公開の映画のモノ。ファントム役のジェラルド・バトラーの歌は賛否両論だし、私も最初に聴いたときは「まぁがんばっているじゃん」って感じだった。しかーし、この声はクセになるのだよ。すごいと思うのが「The point of no return」からラストまで。「Down once more」からはファントムが常軌を逸していく様子が、歌だけでわかってしまう。もうこの「The point of no return~Down once more」に慣れてしまうと、他のCDでは「なんでこんなまともに歌っているんだ? ファントムがこんなにまともでいいのか??」と違和感さえ感じられる。クリスティーヌはビブラートほとんど無しの、さらりとした歌い方。ラウルはいかにもミュージカル調。

私としてはジェラルド・バトラーのファントムに現在のサラ・ブライトマンのクリスティーヌ、オケはアップテンポ・・・ってのが理想なんですけど。実現するわけないですよね(爆)

コメントを投稿