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コダクロームを使ってみた

Kodachromeといえば、ポール・サイモンの曲にもある、あれですよ。Kodakが誇る、この世に唯一生き残っている外式リバーサルフィルムのことである。カメラをいじりだした頃から一度は使ってみたいと思っていたのだけど、なんとなく畏れおおく、若かりし頃はFUJIのプロビアなぞを細々と使っていたわけさ。
しかし私もそれなりに歳をとったので、Kodachromeを使っても罰は当たるまい、とKodachromeを購入。これで本当の黄箱信者(=Kodakヲタク)の仲間入りだわ!と一人でほくそ笑んだりしたのだけど、フィルム1本で何を興奮してるんだとつっこまれそう(^^;)

これがそのKodachrome64で写した写真。スキャンした物を、できるだけポジと同じように修正してあります。カメラはMinolta α-7000&50mm Macro F2.8のコンビ。
      
渋い。渋すぎる。植物を写すには、落ち着きすぎのこの色合い。左のゼンマイは、なかなか素敵なんだけどね。真ん中は桜ですよ、桜。別の花かと思った。まあ曇りの日だったんだけどね。右は桃の花かな?私自身はこの桃の花の色合いがすごく好きで、もうちょっと構図を考えれば良かったな~と反省しきり。それにしても画像のシャープさは、ライトボックスとルーペで見た瞬間にびっくり。一緒にEktachromeで写したフィルムも現像に出したんだけど、物足りないことこの上なく感じてしまった。ただし、ハイキーな写真が好きな人は、Kodachrome向きではない。Ektachromeで露出を+0.5~+1にした写真、なかなか素敵です。
ちなみに同じ日にTVS-Dで撮るとこうなる。どうしてここまで違うのか。まあTVS-Dも作り過ぎなんだよな。曇りの日にこんな青空は無いだろうよ。Kodachromeが和風、TVS-Dが洋風の色合いと感じるのは、私だけだろうか。

というわけで、KodachromeとEktachromeとの撮り比べ。
   
左がKodachrome。ひぇ~、緑かぶりすぎ。某巨大掲示板によると、KRは3ヶ月くらい常温保存してから使わないと、緑がかぶるらしい…です。シロウトさんにはPKRの方がいいらしいけど、うちの近所にはKRしか売っていないんだよ(涙)

私はめったにリバーサルフィルムからプリントをしない人だけど、Kodachromeで撮ったポジはプリントしてみようかな、という気になってしまう。なんだかんだ言って、この渋い色に魅了されているのかもしれない。
でも同時に自分の未熟さも白日にさらされる、というのがKodachrome。おまけに高い。フィルムも高ければ、現像代に至ってはEktachromeの2倍はする。
なんでもKodachromeを現像できるのは日本で数カ所、世界では日本、アメリカ他数カ国のみだけらしい。そのせいで、現像に出すと10日くらいかかる。Ektachromeは中1日で戻ってくるのにね。フィルム&現像代が半端じゃないので気軽には使えないが、ここぞ勝負、というときに使いたいフィルムであることは確かである。よく言われることだが、暖色系の構図-夕暮れや古いものなどにピッタリだろう。

こういうところがデジタルには無い、銀塩カメラの楽しいところなんだよなあ。 

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