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ミュゼふくおかカメラ館への小さな旅(その3)

なぜ私がライカM3を手にして、そんなに興奮しているのか?それはこのライカM3がカメラの歴史において、一つのマイルストーンになっているからである。どっかのサイトでは「魔性のカメラ」なんて呼ばれ方もしているし。つまり、このカメラを手にすると離せなくなり、ずぶずぶとレンズ沼に陥り、「カメラandレンズを買うのをやめますか?人間やめますか?」になってしまうからだ。
M3は1954年~1966年に発売された、いまだに続くMシリーズの最初のカメラである。その当時、このカメラはあまりに完成度が高く、多くのカメラメーカーに方針の大転換を余儀なくさせた…というお話。

お借りしたカメラのファインダーを覗いて気が付いた。私はレンジファインダー機を使ったことがない。しかーしマクロレンズ購入以来、一眼レフで撮るときにはほとんどマニュアルフォーカスでピントを合わせている私、これくらいの像合わせなんざ楽勝である。それもこれも、有名な「M3のファインダー」が本当に見やすいからだな。しかもほぼ等倍なので、ファインダーに余計なものが入らない。いいじゃないっすか。ちなみにマニュアルフォーカスを使う人間にとって、ファインダーの見やすさというのはカメラの命みたいなものである。私がデジタル一眼レフ購入を躊躇しているのも、そこら辺にあるのだ。廉価版の入門機だと、絶望的としか言いようがない(α-sweet Dは相当良かったらしいが、今となっては現認できない)。
しかし、はたと気が付いた。露出計がないのだ。こんな時に役に立つのが、コンデジ。こういうときに(Bessaflexを使うときにも、よく露出計代わりにする)役に立つのだから、コンデジを身から離してはいけない(笑)

   
   
いかがでしょ?ネガで撮影したので、実際の色はどんなものなのか、よくわからないのが本当のところ。露出をミスって、けっこう白飛びしたりしてたんですね~ラボのおじさんが修正をしてくれたため、プリントは見られる状態だったのだけど。
神社のしめ縄なんぞ非常に描写が細かいのだが、スキャンするとそれを再現できないのがもどかしい。八重桜ももっと色が華やかかつ上品で、描写がくっきり美しい。どっちかっつーと渋い色合いである。八重桜のバックのボケは、ミノルタのように「とろん」ではなく、油絵のナイフで描いたような感じですな。

とりあえず「魔性のカメラ」に魅入られずに済んだといえよう。確かに撮るのは楽しい。でもねぇ、露出がむずすぎますよ。露出を決めるのが楽しいどころか苦痛。露出計が付いていればいいんだけどなあ…えっ、M6だって?
プリントした写真は、自己満足のためミニアルバムに入れて持ち歩いている。酒の席とかでの話のネタになるかなあと思って…けどライカのカメラに興味のある人が、どれだけ私の周りにいるんだろうか(笑)
とにかく次回来るときには露出計をなんとかしようと堅く心に誓い(私は露出計を持っていない)、カメラ館を後にしたのさっ。

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