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4年越しの片想いの相手との再会

なんのこっちゃ?というタイトルだが、先日私をムンクの「叫び」状態にしたContax Ariaと再会することができたのだ。しかも金沢で。
さすがの私も、またまた見逃すほどバカじゃありませんよ。状態を確認したところ、いいぢゃないっすか。少々底に擦り傷(補修痕あり)があるくらいで、他に文句をつけられるようなところが無い。こないだのデータバック付よりは割高だが、ヤフオクの相場よりは安い。というわけで、無事に片想いの彼をゲット。同じ店に欲しいレンズが無かったので、そのまま車を飛ばしてPlanar 50mm 1.4Fを置いてある店へ。ようこそ、私の元へ!

最初の店はなんてことない街のカメラ屋という感じだが、金沢にしてはジャンク品なぞが置いてあって「これは・・・」という雰囲気が漂っていた。しかも店のお兄さん(店主だと思うが、私よりは若いと見た)がディープなカメラ好きで、Ariaと167MTで迷う私にいろいろレンズを見せてくれたり、他の機種の説明をしてくれたり、とっても親切。というか、立派なカメラヲタ。というわけでAriaに決定するまで30分(ヤシコンツァイスのレンズは重いので、Ariaだと恐ろしくバランスが悪くなることが多い)、そのあと延々とカメラ話・・・で1時間(笑) 次の客が来たから話は終わったわけで(爆)

で、そのAria+Planar 50mm 1.4Fで撮ったポジがあがったのでビューアとルーペで見てみた。

  ぎゃっ。 なんだこれは。

一言で言うと「キレがあるのにコクがある」。コントラストの強い、はっきりしてこっくりした色合い。ピントのあっている部分ははっきりとキレがあるのだが、ボケかたがすばらしい。Contaxのファインダーはそんなに良くないので1.4Fの開放だとピントを合わせるのが難しいということだが、けっこうきちんと合っていた。これも日ごろの訓練のせいかな(笑) スプリットスクリーンはわりと好きなのだが、マクロ撮影のようにシビアなピント合わせを要求されるものだと、全面マットのほうが楽かもしれない。そっちのほうはミノルタの勝ちか?
というわけで、撮った写真など。スキャニングすると、ポジで見るのよりははるかに落ちるんだよなあ。しくしく。
 
一番左の写真はストロボ無し・三脚無しだけど、レンズが明るいせいかブレずに撮ることができた。めでたい。ツァイスレンズは「その場の空気をも写す」と言われているのだけど、まさしくそんな感じ。
ただ、花はミノルタのまったりかつ上品な色のほうがいいかな~と思っているのだが、Macro-Planarでも手に入れないとボケ具合などはわからない。どっちかというと、モノ撮りに合っているような気がする。
今後はDistagon 28mm or 35mm、 Planar 85mm 、Macro-Planar 60mmあたりを手に入れることをここに宣誓します(爆)

ただ、機械としてのAriaはどうか、と思うところがそこかしこにある。シャッターを押す感触がイマイチ。α-7000は「シャキーン」、bessaflex TMは「カシャッ」、・・・Ariaは「ぺしょ」という感じ。うむむむむ。フィルムが終わると、勝手に巻き戻すのも気持ちが悪い。手巻きでぐるぐる、とは言わないが、よたよたと巻き戻す音を聞いていると「大丈夫かよ・・・」と思うのは私だけだろうか。ダイヤル式の露出補正はいいのだが、ボディが小さいのでやりにくい。α-7000のやり方に慣れてしまっているからかなあ。まあこのレンズが使えればボディなんざどうでもいいや、という所が今の本音。いざとなれば機械式のヤシカFX-3 superを買うべ。

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左は我が家のContax family。デジカメ2台もそれぞれ個性があり、手放せなくて困っている。右は燦然と輝くツァイスレンズ様。 T*の文字を見よ!

コメント

しづ様、遂にAriaゲット!おめでとうございます!!
Aria+Planar 50mm 1.4Fで撮ったポジがあがった時の感想、なるほどよく分かりますー。
私も同じ衝撃を感じたので同感です。
それにしても、「キレがあるのにコクがある」というのはナイスな表現ですね。

あと、Distagon 28mm or 35mm、この春先にヤフオクで探してました。
石垣島旅行に持っていきたかったんですよね。
ある時期にドバドバっと出品されてたんですけど、機を逸してしまった。
広角レンズを手に入れたら、Macro-Planar 60mmあたりも欲しいですね。
物欲は尽きません。(苦笑)

それより何より、私もお蔵に入って眠り続けて久しいAria、久々に触っておこうかなぁ。

shuさんこんにちは。shuさんの悪魔の囁きに肩押しされ(笑)、無事手に入れることができました。
コンデジのときもそうだったけど、初めてCONTAXで撮ったもののあがりを見たときは「衝撃」に近いんですよね。でもキレとコクがいらない被写体もあるわけで、その辺は他のカメラたちとうまく共存していくつもりです。
最近はほとんど50mmだけで撮っていますが、さすがにスナップや建物は広角が無いと辛いものがあります。Distagon 28mmや35mmはお手ごろな値段で中古があるので、次のターゲットですね。旅行にはやはり広角でしょう。また旅行に行かれるときのために、ぜひ手に入れておけばいいのではないかと。
ええ、私も物欲まみれですとも。その代わり洋服や装飾品などにはまったく物欲が沸かず「女じゃねーよな、これぢゃ」と思うことがしばしば(^^;;;
カメラ屋店主くん曰く、カメラは防湿庫に入れっぱなしというのが非常にまずいそうです。やはり出してシャッターを切らなければ、とのこと。私も昔α-7000を6,7年使わなかったら、シャッターユニットが故障してSC行きとなりました。なかなか落ち着いてMFで撮る時間が無いとは思いますが、Distagonでも手に入れてレンズの試し撮りなどされてはいかがですか?(爆)

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