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お盆である

お盆はまだ1ヵ月先でしょ、と皆思っていると思うが、金沢ではお盆は7月でございます。
この頃になるとスーパーやホームセンター、花屋の店先にこんな物が並ぶ。


この物体は「きりこ」という名で、中に火をつけたロウソクを立てられるようになっている。
由来ははっきりしないが、「先祖の迎え火」の役割をやっているという説が有力。トラディショナルなものの他に、最近は真ん中の写真にあるような「板きりこ」も流行っている(?)らしい。しかしこれだと、迎え火にならないんですけどね。「ゴミになる」「ゴミ削減」の一言で、こういう過去の風習を適当にあしらって欲しくないものだ。
右の派手なヤツは「花きりこ」といい、子どもが亡くなった場合に供える。青は男の子、赤は女の子用だそうだ。


お墓はこんな感じ。夜はたいへんきれいなのだが、ここ数日雨がひどくて撮影することができなかった。
それにしてもCONTAXで写した赤い花、ちと派手じゃないかい?

この他に今頃の金沢の習慣としては、7月1日に「氷室饅頭」という饅頭を食べる、というのがある。
この習慣の由来は、今を遡ること江戸時代の話。冬の間に降った雪を「氷室」という室に保存しておき、7月1日に室を開けて将軍家に献上したことだそうな。饅頭自体は将軍家に献上されたか否かはさだかでないが、とにかく「7月1日に氷室饅頭を食べると、夏を無病息災で過ごせる」といわれており、7月1日には金沢市内のどこへ行っても氷室饅頭が山積みである。
外は酒種・中はあんこ、というどこにでもあるような饅頭だが、ついつい買ってしまうところが我ながらネイティブ金沢人だなあとしみじみ。ちなみに氷室饅頭は「越山甘清堂」のものがベストらしい。
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これから食されるのを待つ氷室饅頭。残念ながら越山甘清堂のものではなく、近所のスーパーのもの。でも金沢の和菓子は、平均レベルが非常に高い(東京・横浜に比べて)と思うが、どんなもんでしょ?

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