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豆が甘くて何が悪い?

日本人の食生活は独特だということはよくわかっている。どこの国だって独自の食生活を持っているだろうといえば、それまでだが。しかし海外で生活すると、頭でわかっていたことについて現実に体験することになり、改めて驚くことが往々にしてあるものだ。

アメリカで会った人たちに一様に「信じられない!」と言われたのが、「甘い豆」だ。西欧・南北アメリカ・西アジアでは、豆を甘く煮るなんてことはないらしい。特にサウジアラビアから来ていたおばさんが絶句していたのは、「甘い豆」と「主食としての白いご飯」の存在である。彼らにとってご飯とは、付け合せの一品なのだ。
そんなことは重々承知していたのだが、目の前で「白いご飯だけを食べるの?それっておいしいの?ライスだけ食べるなんて…(Oh,my goodness!!)」と真顔で尋ねられたときには、自分が今までに築き上げた「日本人の常識」たる考えが、ワールドワイドでは「単なる思い込み」に過ぎない、ということを身をもって感じた。

で、別に日本人の食生活論を展開したいわけではない。「かわむら」で甘納豆を買ってきたと言う話をしたいのだ。
かわむらは金沢の某観光地のすみっこにある、甘納豆の専門店である。私の第一次金沢在住時代(出生~26才)には、この場所は観光地ではなかったし、当然この店もなかった。お店は夫婦でやっているらしく、話によると5,6年前に店を開いたそうだ。
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店の看板。観光地と言えども、夜になると人はまったくおらず、写真も撮り放題である。お店の内部もシックでよさげだったが、「店の中を撮らないでください」とか「一度にたくさんの相手はできません」といった内容の張り紙が張ってある。どうやら観光客軍団がこの店の中で騒いだり写真を撮ったりしているらしい。…ったく、と言いたいところだが、私もあちこちで写真を撮りまくっているので、人のことは言えない(あくまでも常識的にやっているつもり)。

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かわいい包装紙は、お店の奥さんが自分で描いたそうだ。甘納豆と言えば小豆が王道だが、この店は甘納豆オンリーで勝負しているということもあり、えんどう豆やひよこ豆、五郎島金時(金沢名産のさつまいも。アルミホイルに包んでストーブの上で焼くと、この世のものとは思えないくらい美味)まである。
私は渋皮栗の甘納豆(豆ではないが、甘納豆というカテゴリーに入れるしかない)とくるみ大栗羊羹を購入。つくづく栗が好きなヤツである。

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これが渋皮栗様。一個食べてみる。普通の栗を食べていないので「渋皮栗」の存在意義は何か?と聞かれても困るのだが、ざらめ糖?がついている割にはあっさりとしている。やはり金沢的味だなあ。これだと金沢のほうじ茶がぴったり。ほうじ茶が無ければ、お茶なしでもいいくらいだ。甘納豆を食べることができる、日本人でよかった。いや、これは栗だけど(笑)
ただ、お値段はそれなりである。袋を開けたら栗がそのまま入っていたのには好印象だが(真空パックなどしていないのだ)、5個入りで525円である。つまり1コ105円。ほうじ茶でバクバク、という感じではないなあ。ちなみに豆類はもっとお安めであるから、バクバクいけるかもしれない。

甘納豆はおいしい。美味しいのだが、場所のせいもあってちょっと仕事帰りに買おう、という感じではない。やはりお土産として「おつかいもの」が妥当かなあ。そのときには、金沢のほうじ茶もセットにしなければ…

コメント

渋皮栗様おいしそうではないか。1コ105円だけど、鼓月のは300円近かったぞイ。今度帰る時には準備しておいてください。

そうそう、鼓月のはもぉ~っとお高いのよねぇ。あれよりは相当あっさりしています。
日持ちが2週間ということなので、帰省をみはからって買っておきますが、12月中旬でも栗はあるかなあ。もし無かったら、豆か芋で許してちょ。

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