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CHANGE WE MUST/Jon Anderson

祝・確定申告終了。
祝・オリジナルメンバーでのエイジアジャパンツアー終了。
コンサートは想像以上に良かったらしい。ふーん、あたしなんて1990年のノッティンガム・ライヴのDVDを手に入れたもんね。ウェットン様が声も姿も色気爆発時代のものだもんね…と言っても、オリジナルメンバーでの生ライヴを見なかった私は、所詮負け組である(号泣)。

大阪でのコンサートをちょこっと聴いてみたが、確かにウェットン様の声は多少渋くなったとはいえ、すんばらしいの一言である。走り屋カール・パーマーも相変わらず(爆)。Video Killed the Radio Starが一番盛り上がったとのことだが、一緒に歌う観客も楽しそう(この辺は皆同窓会気分だろう)。私も歌いたかったよーー。アーワアーワ♪
オフィシャルサイトには最終日のラスト曲、Heat of the Momentがアップされているので、ウェットン様のお声を聴きたい人はぜひアクセスするべし。
しかしダメダメなのが、イエスのあの名曲。どんなにウェットン様の声が良くても、ジョン・アンダーソンのヴォーカルじゃないとダメなんだなあ。しかもベースを弾きながら歌うものだから、勘弁して下さいのテンポ。ストレンジ・デイズでのインタビューによると、この曲を弾きながら歌うのは本当に難しいらしい。あの変拍子を弾きながら歌っていたウェットン様がこういう発言をするのだから、相当難しいのだろう。じゃあ、この曲はやめてよ…といっても、イエスの曲はベースラインがそんじょそこらにあるようなシロモノではないし、ジョン・アンダーソンのオリジナルキーは半端じゃなく高いから、他の曲だととてもじゃないけど演奏できない(歌えない)のかもしれない。
私はジョンと総務部長(クリス・スクワイア)と師匠(スティーヴ・ハウ)がイエス・ミュージックの絶対条件だと思っていたが、それを再認識させていただきました。私の脳内で、この3人は世界遺産決定。しかし師匠、自分の持ち曲で思いっきりミスるとは…

前置きが長くなったが、あたくし的世界遺産の一人、ジョン・アンダーソン。one and onlyの声を持つ、イエスのフロントマンである。
この人もウェットン様と同じ、いやそれ以上に、メロディメーカーとしての才能とアレンジの才能がアンバランスである。素材はそれなりにいいけれど、調理が下手でまずい料理ができるようなものですかね。だから調理人次第でいろんな感じに変身するのだが、ミスるとただの冗長で散漫な音楽が出来上がってしまう。私の好みはもちろんイエス、それにソロではウエストコースト風(IN THE CITY OF ANGELS)、ケルト風(THE PROMISE RING)である。南米風?(DESEO)やそれに続くTOLTECはダメだった。

で、毎日数字との格闘でヘロヘロのある日、「えいっ、買っちゃる~」とポチッたのが「CHANGE WE MUST」。ジョンたん、今度はロンドン室内管弦楽団をバックを従え、オケアレンジ曲ですよ。
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始めはいつもの散漫な雰囲気。ぎゃー、失敗したか…と思ったが、後になるほど曲としてまとまってきている。中でもよろしいのが、ソプラノ歌手とのデュエットであるChagall Duet。さすがに現役ソプラノ歌手とは力量が違うな、と最初は思ったが、コーラスになると、あれれ?ジョンに合ってるよ(合わせている?)、このソプラノ。いいじゃないの、これ。
それ以上に私が気に入ったのは、ピアノとオケの曲Run on, JonとA View from the Coppice。調性とリズムのせいか、ヤナーチェクとかバルトークとまでは言わないが、東欧の雰囲気が漂っている。いいねえ。メイン楽器がピアノというところも、またよろし。ジョンの曲とはいえ、彼の歌が無い曲がいいってどーゆーことよ(笑)
あとはタイトル曲Change We Mustですね。ラストを飾るこの曲、テーマはこの頃のジョンお得意の「自然」や「愛」で、その説教くさい歌詞に「ちっ、またですか」と思ったのは聴く前のこと(ジョンたんはやっぱり訳ワカメな歌詞でないとねえ)。聴いてみるとサビのメロディーがいいせいか、リピートして何度も聴いている自分…あれ?(^^;;;
以前の曲のカバーが5曲、新作が6曲、他人のカバーが1曲という内容だが、よくよく考えてみると、私はジョン&ヴァンゲリスの曲が苦手らしい。ものすごくつかみどころがなく聴こえるのだ。

ドッと疲れた時にはつい求めてしまう、ジョン・アンダーソンの声。しかしプログレはいやだなあ…と言う人にお薦め。ワタクシ的には星3.5といったところ。
ピアノ曲に意外なジョンの才能を見つけたのが、大収穫。ぜひ元気なうちにピアノ&オケのアルバムを作っていただきたいものよ。ヴォーカルは無しということで(爆)

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