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レバーペーストを作ってみた

私の天敵に「レバー」という食物がある。
歳をとると、嫌いだったものも我慢すれば食べられないこともなくなるのだが、レバーと納豆に関しては話は別。よっぽどの理由がない限り口にしたくない。

ところが「よっぽどの理由」が発生した。元々貧血気味(献血は12年まえからヘモグロビン値不足のために門前払い)だったのだが、昨年の検査では「ちゃんと治療しましょう」レベルに下がってしまったのだ。で、先日某科の検診に行った時に再度指摘され、鉄剤の注射や薬を処方される始末。今までだったら「別にアタシ肉体労働していないも~ん」とかいった訳のわからないいいわけをして偏った食生活(私は肉類が嫌い)を続けるのだが、そろそろ秋のロードレースに申し込まなきゃ、という現在の状況では、とにかく薬がいらない程度にヘモグロビン値を増やす方が先決である。実際今年になってから、なんでこんなに息切れがするんだろう?と思いながらジョギングしていたからねえ。

前置きが長くなったが、とにかく鉄分補充にはレバーである。ほうれん草やひじきなども鉄分が多い食物とされているが、動物性食品に含まれるヘム鉄は吸収がよいので、ほうれん草の山を食べるよりも効率がいいらしい。
これはレバーの食感をごまかせる料理しかない、とレバーペーストを作ってみることにした。

血もしたたる鶏レバー200g。これを食べるんですか。ひー。牛乳に漬けて臭み&血抜きをする。


にんじん、玉ねぎ、にんにくを薄切りにし、バターで炒める。そのあとバターを追加し、レバーをソテー。弱火~中火でじっくり火を通すべし。これを食べるんですか…そうですか…


レバーや炒め野菜が冷めたらフードプロセッサに入れて、スイッチオン。どっかのレシピに「ゆで卵」があったので、ゆで卵を投入。生クリームを入れるレシピも存在したが、生クリームは高いのでやめておく。味付けは顆粒コンソメと塩・こしょう。
フープロでは微妙に粒々が残る状態になるので、本当に滑らかにしたければ、この後裏ごしをするといいらしい。店で売るわけじゃあるまいし、私がそんな面倒なことをするわけがない。


左が完成直後。生暖かいせいか、レバーの味がする…。完成品はもちろんこんなに少なくないので、余った分はジップロックに入れて冷凍保存することに。
夜にそなえて冷蔵庫に入れておく。夜は赤ワインと共に食べるのだ~というわけで、右がその日の晩餐(w
ワインは岩の原ワインの赤だけど、先週飲んだカリフォルニアの赤(Woodbridge Wineryのシラーズ)の方が良かったわあ。最近はフルボトル1,000円前後のテーブルワインを愛飲しております。
加工しても冷やしても、やっぱりレバー。レバーの味がする…。それでもせっかく作ったのだから、とトーストしたバゲット(近所のスーパーの投売りを買ったら大失敗だったので、しかたなくトースト)に塗りたくり、食べまくり。レバーペーストを片付けた後は、ゆっくりプチトマトのブルスケッタやゴルゴンゾーラでワインを飲む。食べ方、なんか違ってない?と思ったりするのだが、レバーペーストをワイン片手にのんびり食べることは難しい。まだたくさん冷凍してあるのになあ。

先日顧問先で貧血の話をしていたのだが、そこのパートの女性は「男性並みのヘモグロビン量」なのだそうだ。何を食べているのか聞いたら、やはりレバーが大好きだという。やっぱりレバーですか…と思ったら、彼女は高脂血症で薬を処方されているらしい。このレバーペーストを作っている最中にも「こんなもん毎日食べたら、絶対に中性脂肪とコレステロールのかたまりが出来るよなあ」と思うこと数回。生クリームなんて入れた日には…(以下略
バランスの取れた食事って、本当に難しいと思う今日この頃。

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