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THREE SIDES LIVE / GENESIS

ジェネシスはデビューから今までの37年間(!!)で、公式ライヴアルバムを5枚リリースしている。先日のリユニオンツアーのライヴアルバムもリリースされるらしいが、それは置いといて昔のライヴアルバムのお話。

最初のライヴアルバムは「GENESIS LIVE」という、ピーター・ガブリエルがいた頃のもの。アルバムジャケットを見ると、「どーいうバンドよ、これ?」と言いたくなるのは私だけだろうか(w
2枚目はその名も「SECOND OUT」、日本盤のタイトルは「幻惑のスーパーライブ」だった。このアルバムジャケットを高校生くらいのときにレコード屋で見かけた覚えがあるのだが、あの時手を出していれば私の人生も大きく変わった・・・わけないよな(爆)

threesideslive.jpg

前置きが長くなったが、3枚目がこの「THREE SIDES LIVE」。レコード時代は2枚組で、A, B, C面がライヴ、D面がスタジオ録音曲と言う構成だったため、この名をつけたらしい。しかしUK盤ではD面もライヴが収録されており、このアルバムで重要なのは実はこのD面である、ということはファンの間では超有名な話。というわけで、全てライヴを収録してあるUK盤をゲットした。
Disc1(旧A,B面)は割と最近の曲(といっても「そし3」~ABACAB)、Disc2(旧C,D面)は昔の曲、ということで、いやおうがなしに私の注目はDisc2となる。というか「Disc1いらねーよ」だったから、このアルバムに手を出さなかったと言う表現のほうが正しい。

しかしですね、ひたすら聴いているとDUKEでさえ「うむむ、これはいいんじゃないか」と思えてきた今日この頃、Disc1も悪くない。ABACABからの曲だって、プログレバンドのジェネシスという固定観念を捨ててしまえば、いい曲じゃないか。ホーンがバリバリ入ろうが(ライヴでは入っていないけど)、あちらこちらに見え隠れするフレーズは、トニー・バンクスそのものだし。Me & Sarah Janeなんてポップでポール・サイモンみたいな曲だが、そのポップさの中にあるのは転調に次ぐ転調の嵐。トニー様、さすがですね(w こういうのを追いかけながら聴けば、やっぱりジェネシスであり、それなりに面白い。
しかーし、Disc2にはぶっ飛び。特に有名なIn the Cageからのメドレーでは、たまげさせていただきました。ピーターがいた頃のIn the Cageもyoutubeで見たが、THREE SIDES LIVEの方が100万倍くらいよろしい。インスト部分の演奏は、プレーヤー間バトル状態と化しているよ、これは。
In the CageからThe Cinema Show, The Slipper Man, Afterglowへとメドレーは続くのだが、The Cinema ShowはSECOND OUTの時よりも違和感なく聴けて、これまたよろすい。SECOND OUTではThe Cinema Showのみビル・ブラッフォードがドラムスを叩いているのだが、「これは私の知っているThe Cinema Showですか?」といいたくなるくらい雰囲気が違う。プログレ好きでビルブラのタイコを嫌いな人はいないんじゃないかと思うが、ちょっとジェネシスとはテイストが違いすぎる。フィルの柔らかくて緻密なドラムス(ハケさん曰く「モールス信号のよう」)に比べ、ビルブラはパキパキと硬い。いや、これはこれで名演だし、しばらく聴かないと禁断症状が出てしまうような演奏なのだけど、トニー様はやりにくかったに違いない(と勝手な想像)。
THREE SIDES LIVEではラストのIt~Watcher of the Skiesがビルブラ&フィル・コリンズなのだけど、Itの最初のスネアの音からもうビルブラですなあ。やっぱり違和感を感じてしまう。

SECOND OUTはプログレのライヴの名盤に挙げられるようなアルバムだが、THREE SIDES LIVEだって負けちゃいない。まあ曲目がイマイチかなーという感じもするし、Disc2を聴いた後では、Disc1はごく普通のライヴアルバムに思えてしまうけれども。
INVISIBLE TOUCH前後のジェネシスやフィルのソロアルバムしか知らない人は、ぜひどうぞ。ジェネシスってこんなにすごいライヴバンドなんだから。というわけで、私はABACABを買おうか迷っております。80年代初期の音って感じで懐かしいんだよね、こういうの。

コメント

ジェネシスの復活ライブもでてるみたいだぞ。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000XPU5NY/gattangotton-22

おお、もうUS盤は発売となっているのですね。
歳が歳だからまったりもったりとしたテンポはいいのだけど、フィルの声に合わせてキーを下げている曲が多いので、気持ち悪いっす・・・
なんだかんだ言っても、還暦過ぎてGoing for the Oneをオリジナルのキーで歌えるジョンたんは偉大だわ(w

ところでエイジアがまたも来日なんですね。ウェットン様、大丈夫かい??
今度こそ絶対に行くのだー。

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