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ヴァイオリンのおけいこ

というわけで、ヴァイオリンの個人レッスンを受けよう、と思い立ったあたくし。実は今年の冬に「チェロ習いにいきたいーーー」と言った記憶があるのだが、やっぱりヴァイオリンやっています(w

先ずやるべきことは先生探しなのだが、この地方都市でヴァイオリンを教えている人を探すのは相変わらず難しかった。
ネットやタウンページを見たり、カルチャーセンターを探したりするものの、思うようにはいかない。18年前と何も変わっていない、金沢での音楽教師探し。しかし喜ぶべき?は音楽教室で「大人のためのなんとかコース」が増え、大人になってから新しく楽器を始めても変な目で見られなくなったことだろうか。
1990年においては、大学オケ以外でヴァイオリンを始めようなんて考える人はこの地方都市に皆無に近いらしく、なんでそんなことを今から?と何度も聞かれたし、せっかく探した先生にも「私は大人の初心者には教えません」と言われたことがある。「この人を逃したら、もうヴァイオリンを続けられなくなる」と思い、頼み込んで教えてもらったけどね。あの頃は口コミとタウンページだけが頼りだったが、現在も結局頼ったのは口コミ。ふう。

友人の紹介でなんとか個人レッスンにつくことができるようになったが、やっぱり・・・というか何というか、課題?の多いこと。最低これくらいはやらないとまともな音楽は弾けないとは思うのだが、やはり多忙な社会人にとってはちょっと重い。
ちなみにヴァイオリンのレッスンではどういう教材を使うかというと、音階教本・エチュード・曲が1セット。これにオプションとしてセヴシックがプラスされたりする。
音階教本はフリマリー、小野アンナ、カール・フレッシュなどがあり、その時にやる曲やエチュードにあわせて課題を選び、さらってくる。例えば私が今やっているのはC-durの2オクターブの音階で、これをテンポを変えながら(遅→速)レガートで弾く。各調の音階だけではなく、重音やフラジオレットなどの練習もあり。
エチュードとは練習曲のことで、ホーマン、カイザー、クロイツェル、ローデ、ドント、パガニーニなどが有名で正統派コースである・・・と思う(ホーマンはやらないことも多いけど)。その他にはウォルファルト、シュラディエック、フィオリロ、ガヴィニエなど。ローデ以上になると、音高・音大の入試課題曲に使われるらしい。といっても、桐朋はパガニーニだった(w やっぱり「弦の桐朋」ですからねえ。ちなみに私がやっているのはクロイツェル。
曲はいろいろ。とりあえずはバッハのヴァイオリン協奏曲1番BWV1041ってことで。
私はこれにセヴシックが加わる。セヴシックは技術目的別のエチュードみたいなものであり、教え方次第、やり方次第で初心者~上級レヴェルまでいかようにも使える。私がやっているのは、左手の基礎トレーニングであるOp.1-1。

・・・これをまじめに練習すると、毎日1時間~1時間半コース。そんなものできるわけがないので、隔週レッスンにしてもらい、さらに激忙期にはもっとレッスンの間隔を伸ばしてもらうことにする。まあ、ピアノに比べると譜読みが楽なことだけがいいことかな。

これがバッハのヴァイオリン協奏曲第1番の第一楽章。
音符がやたら多く見えるが、技術的にはそんなに難しくはない。
しかーし、「人に聴かせられるように弾く」のは、ヴァイオリンは本当に難しいと思う今日この頃。

昔々、ピアノをやっていたときの1セットは「ハノン、エチュード、バッハ、曲」だった。
ハノンはヴァイオリンでいうところの音階+セヴシック。エチュードはツェルニーが有名だが、その他にはクラマー=ビューローやクレメンティなど。バッハは言うまでも無く、バッハです。レッスンに通うとついつい先に進みたくなるものだが、バッハだけはきっちりやったほうがいいと思う。・・・と今から言っても遅いんだけど、これからピアノをやるorやっている人は、バッハをこってりやってくださいね。

こんな感じで始まったヴァイオリンのレッスン。私はつい急いで進みたがるのだが、これからの目標は細く長く・・・ですな。


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