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ASIA IN NAGOYAだがや(その3)

Daylightでまったりと始まったASIAのライヴだが、2曲目以降はステージ上のメンバーも私たちもノリノリ。よく考えると彼ら、平均年齢58才のおじさんたちなんだよなあ。それでも2時間以上歌って弾いて、ですよ。

特にノリまくっていたのがハウ師匠。あの細い体でぴょんぴょん跳ぶわ、ドラムセットに足をかけて上ろうとするわ(これは上ろうとしただけ)、1992年のイエス(ユニオンツアー)から何回も見ている師匠だが、こんなに動いているのを初めて見た。ついでにMCも初めて聞いて、初めてだらけ。ギターの方も最後に見たイエスのライヴ(2003年)よりはよかったと思う。しかしDon't Cryでのスティールギター、ちょっと怪しすぎないかい?

ライヴが始まった頃はJWのベース音がやたら大きく感じたが、しだいに慣れてきて「言うほどではないじゃん」と思った私。しかし始めの頃はちゃんと聞き取れた師匠やカールのMCがだんだん聞き取れなくなってきたというのは、やはり耳が破壊されつつあったのかも(w
後で知ったところによると、前々日の大阪では師匠がスタッフに向かって「キーボードとベース下げて!」と指示を出していたらしい。そのせいでか、名古屋ではギターが目立っていたような気がする。
しかし・・・しかしですねえ、Taurasのベースペダルの音は半端じゃなかった。JWがペダルを踏むたびに、床からものすごい振動が伝わるのだ。音は当然爆音。JWの左側にはエフェクターらしきもの、ベースペダルは右側にセットされている。歌いながら踏むことは無かったようだが(あれじゃヴォーカルがきこえなくなる)、Time Againでのイントロのペダル連発の時は、凄まじいの一言。イエスのクリス・スクワイアも振動が伝わるくらいのベースを弾くが、ここまですごいのは初めての体験かも。最低音(たぶんC)を思いっきり踏んだ時には、建物全体が揺れているんじゃないかという気がした(マジ)。
U.K.時代からJWのライヴに行っている人によると、1990年代半ばまでJW関係のライヴに行くと、翌日耳がサーサーと鳴っていたそうである。まあ、昔のライヴって音が大きかったよねえ・・・私もよく耳鳴りがしていました(ww
ちなみに例の決めゼリフ(またの名を一発芸)はVoice of Americaの後でこそっと言ったそうだが、私は聞き逃してしまった。ついでにWildest Dreamsで歌詞の"California"を"Nagoya"に替えて歌ったそうだが、それも記憶になし。やはり耳が破壊されていたか? だって1週間前はベートーヴェンの弦楽四重奏を聴いていたんだからねえ(^^;;;

ところで、今回私に「ブラボー!」と思わせたのが、カール・パーマーのソロ。さっすがプログレ界きっての「やりすぎパフォーマンスバンド」のメンバーだっただけある、としか言いようがない。テクがどうのこうのではなく、見せるんですね。いや、魅せるというべきか。
カールのソロはEL&P時代の映像をいくつも見ているのだが、生カールソロはひと味違った。見ていて楽しいとしかいいようがない。うまく見せ場を作っているなあ・・・。御歳58才でここまで叩けるか?! 恒例のバスドラ連打の時に「脱げ~!」と思ったのは、私だけではあるまい(EL&P時代は、ここで上半身裸になっていた)。シックな師匠やジェフのソロや、アコギでしっとりのJWの印象がふっ飛んでしまった(^^;;;
MCのカールもどえりゃーかわいいし(カールは昔からかわいいのだ)、惚れ直してしまった次第である。

ジェフ?ああ、相変わらず落ち着いていましたわ(ww でもこの人もパフォーマンス精神はアリアリで、ラジオスターではシルバーのジャケットにサングラス、ラスト近くではショルダーキーボードを肩から下げて、JWと背中合わせ弾きキターー!!! でもねえ・・・メタボ2人のパフォーマンスは・・・(以下略)。
この時にはなぜか、サッカー日本代表のユニフォームを着て登場のジェフ。今後もJWとコラボに励んでください。

そんなこんなで、ラストのSole Surviverまで楽しませていただきました。やれアンサンブルがヨレヨレだの、カールが走りすぎだの(今回も彼はリズムキープがヤバかった)、JWの声が太すぎだの(還暦近くなって声が太くなる人も珍しい・・・体型に比例か?)と批判されたりしているが、「それが何か?」である。
やっぱりロックのライヴはいいなあ。といってもオフィシャルのライヴ盤になると、そのときの臨場感などが無くなっちゃうんですねえ。やばい、再びブートレッグ収集に走りそうだ。フリップ先生に怒られそうだが(w
ASIAはこの後ヨーロッパを回り、6月からはまた各人の活動に戻るらしい。師匠はイエスのツアー、ウェットン&ダウンズはiCON、カール・パーマーはEL&P・・・と言いたいけれどもそれは無しで、ソロツアーだとか。そして2009年にもすでにUKツアーの予定が組まれているASIA。できれば「ASIAユニット」みたいな感じで細く長く、たまーにアルバムなんぞをリリースして、ベンチャーズみたいに来日してくれればいうこと無しなんだけど(爆)

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