シュトレン
今年もあと10日。何かと気ぜわしいのだが、年賀状は買っただけでまだ作成段階には至らず。だってさー、私たち年末調整っていう大仕事があって忙しいんだもん・・・と言い訳してみる。
その前にクリスマスというイベントがあり、日本ではスポンジに生クリームをこってり塗った「クリスマスケーキ」なるものを食べる習慣があるようだが、あいにく私はその手のケーキがダメダメである。それにさー、あたしクリスチャンじゃないしーー。
しかーし、この季節しか店頭に並ばないケーキがあるので、クリスチャンがどーのこーのと言うのはやめて、買いに行く。そのケーキはシュトレン(Stollen)。ドイツのクリスマスケーキである。
日本では「シュトーレン」と表記されることが多いが、それだとgestohlenみたいでイマイチゆえ「シュトレン」ということにする。
このシュトレンというケーキ、とにかく重い。バターケーキ系のパウンドケーキも比較にならないくらい、どっしりしている。レシピを見るとイーストを使っており、途中作業で発酵が入るらしい。そのせいか、ケーキ屋ではなくパン屋で売られていることが多い・・・つーか、パン屋でしか見たことがない。
中にはドライフルーツが入っているのだが、このフルーツと重い生地の組み合わせが絶妙というか何というか。イギリスにも「クリスマス・プディング」というドライフルーツの入ったケーキがあるが、こちらはケンネ脂という牛脂を使うせいか、全く店頭では見かけたことがない。
で、今年はマイ「金沢パン屋ランキング」の1位に君臨するパン屋・ランコントルと、津幡町にあるPanya Panyaで購入した。わざわざ津幡へ行ったわけではなく、顧問先に行った帰りだからね。
こちらはランコントルのもの。
これはPanya Panya。
人の好みはさまざまだし、製造後何日経っているかで味が結構変わるのでなんとも言えないのだけど、今回はPanya `Panyaのほうが好みだった。
ランコントルはフランスっぽいパン(バゲットやカンパーニュ、クロワッサンなど)が得意だし、Panya Panyaはドイツパンの店だからなあ・・・。
Panya Panyaはいつもは普通のパン(wを売っているのだが、月に数回ドイツパンを焼く日がある。先日行った時にちょうどその一つが並んでいたので、つい買ってしまった。私はバゲット好きだが、酸味の効いた黒パン系も大好きである。焼きそばパンやクリームパン、ダブルソフトにメロンパンは勘弁してください。でも目の前にこれしかなければ、食べるけど(メロンパンはちょっと・・・だが、ダブルソフトは断固拒否)。
というわけで、なんとかブロート(←名前忘れた)。こってり色が好きな私にしては珍しく、飛ばしてハイキーにしてみました。
くるみやレーズンが入っていて美味しいのだが、普通の黒パンがよかったな・・・。
ところでこのPanya Panya、「友人の友人の配偶者」がやっている店だということが判明した。私にとっては「友人の友人」というところで既に知り合いの範囲を逸脱しているのだが、金沢はやはり狭い街だなあということを改めて思った次第である。