ラ・フォル・ジュルネ金沢2011

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えー、今年のラ・フォル・ジュルネのテーマはシューベルトです。なぜか金沢だけシューベルト。謎やね。
シューベルトって、イマイチ興味が無いんだよなあ。と思いつつ、選んだのはイザイ弦楽四重奏団が演奏する弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」 、それにピアノソナタ第21番。こちらは田部京子演奏ってことで。ピアノソナタ第21番はかなり好きなのだけど、「死と乙女」はあまり聴くことがない。楽譜も無料サイトからダウンロードして準備万端...と思いきや、イザイ弦楽四重奏団がキャンセルとのこと。原因は福島第一原発事故がレベル7となったせい(だろうな、きっと)。こんなときにレベルを上げないでよ〜!と叫んでも、それはお門違いというものだ。過剰反応の海外マスコミを呪いつつ、替わりのアーティストの発表を待つ。
そしたら、代打はライプツィヒ弦楽四重奏団とのこと。やたっ!ドイツでも超マイナスイメージの報道をされているだろうに、よくぞ来てくれました。しかし曲目変更があり、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番「ハープ」と第11番「セリオーソ」になるとのこと。あわててiTunesでダウンロードし、付け焼き刃状態で数日聴きまくる。さすがに楽譜を見る暇までは無かったなあ。

 で、その2曲を聴いた。すごーく良かった。久しぶりに生でまともな弦楽器の音を聴いたような気がした。室内楽は録音ものじゃだめですねえ、わたしは。録音モノは何を聴いても「ふーん、こんな曲なの」で終了。生演奏がいいというのは、視覚に頼る部分が大きいからかな。今日も気がついたら、ひたすら1st・2ndVn奏者の演奏を目で追っているし(これはちょっと悲しかったりする)。あとは、300人強というアートホールのキャパにもよるかも。これが定員720人の邦楽ホールじゃ、ちょっとイマイチなんだな。
付け焼き刃の結果は10番のほうが好きだったが、今日の演奏は11番がすごく良かった。あ、10番ももちろん良かったっすよ。帰りのエレベーターでライプツィヒSQのチェロの人と一緒に乗ったが、ガタイが大きくてびっくり。チェロケースがおっそろしく小さく見えたw

お次はシューベルトのピアノソナタ第21番。私の大好きな曲なのだが、ライプツィヒSQで神経を使い果たしたのか、途中で睡魔に襲われる始末。いや、寝ませんでしたけど。それにしても田部さんの1,2楽章の演奏は遅かった。収支をチャラにするかのように3,4楽章は速かったが、第1楽章で気を失いかけましたよ。というわけで、感想は特に無し。破綻せずに、うまくまとめていましたねーというところだろうか(←何だ、この偉そうな感想は)。
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戦いすんで日が暮れた状態のピアノ。スタインウェイざんす。

その後メイン会場の石川県立音楽堂へ。グッズを見に行かなければ。
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ずらっと並んだヴォトルバさんのカード。これを買うのも、ラ・フォル・ジュルネの楽しみの一つ。他のグッズもいろいろ悩んだのだが、カードを4枚買っておしまい。

金沢に住んでいると、室内楽でハイレベルの演奏を聴く機会がなかなか無い...いや、殆ど無いに等しい。そんな中でラ・フォル・ジュルネ金沢は、トップクラスの室内楽を聴ける唯一に近いチャンスだ。ワタクシ的にはそういう意味で、今後もこの催しはぜひ続けていっていただきたいものである。

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このページは、しづが2011年5月 4日 19:37に書いたブログ記事です。

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