立山、雷鳥沢(その3)

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これでやっと終わり(終わるはず)の立山歩き記3回目。「立山三山縦走?(;´Д`)」なんて言われそうだが、難易度は白山よりもはるかに高いのであった。
というのも、常に「落ちたら数百メートル真っ逆さま」の何も無い稜線上を歩くわけで、恐怖の吊尾根とかは無いし足元はしっかりしているにせよ、極度の高所恐怖症の人にはおすすめできないコースだからだ。20数年前には10月初旬に8人が亡くなっているしね(これは気象遭難)。
ちょうどこの時は山登りを始めたばかりで、最初の職場のTVで第一報のNHKニュースをみんなで見たなあ...。商売柄、山オトコの多い職場だった。

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左は大汝山山頂。3,015mってことで、私の最高地レコード更新。でも日本国内の山では高い方から20番目。奥穂に行かないとダメか...。
右は富士ノ折立山頂。富士ノ折立なんて名前が付いているが、下からみるとただのガレ場で、人が降りてこなければ山頂と気づかなかっただろう。

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富士ノ折立から見た黒部湖と劔岳。劔岳は別山山頂がベストポジションで、富士ノ折立から見るとやはり別山が邪魔だ。しかし八ツ峰から北方稜線もきれいに見ることが出来て、余は満足じゃ。
ここには載せない(写真がイマイチだった)けど、後立山連峰も素晴らしく良く見える。白馬岳から唐松岳、五竜岳から八峰キレットを経て鹿島槍ヶ岳。萌えるね。

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で、左が富士ノ折立へ登るルート。この岩だらけを登っていくのだけど、ふと下を見たのが右の写真でございます。おいおい、落ちたら数百メートルだよ...。ボルトや鎖があるところは平気なんだけど、何も無しの岩場はちょっとねえ。こういう時、やはりバランス感覚は必要だなあと思うわけで。
富士ノ折立と縦走路との分岐点に荷物がデポしてあって「?」と思ったが、要は重い荷物を担いだまま行くと危ないということだ。私はストックを持ったまま登ってしまって、激しく後悔した。だって三点支持しないと非常に不安なところだらけなのに、片手にストックを持ってるんだもん。おまけに高所恐怖症ときたw 絶対に槍ヶ岳のハシゴや劔のカニの横ばいは無理だな...。

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真砂岳への縦走路。雲ひとつ無い空、風もこの頃には殆ど無かったが、これで天気が悪かったら最低の道だよね。逃げるところ無いもん。
今日も泊まるのであれば真砂岳〜別山へと足を伸ばしたが、今日は帰る予定なので、真砂岳から大走りコースで雷鳥沢へ。大走りコースに入ってから撮ったのが右の写真。このコースも滑落したらそのまま百メートル...なので、慎重に歩く。しかし下の方で気が緩んだのか、はたまた脚が疲れてきたのか、2回くらいコケてしまった。やーねえ、バランス感覚の低下した年寄りって。いや、本当にそう思ったよ。昔はこんな所でコケることはなかったよな、って...(TдT)

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無事に雷鳥沢に到着。写真は浄土川から見た立山三山。もう一日居たかったけど鳥を家に留守番させてきたので、さくっと帰ることに。案の定テントの下は泥だらけ、やっぱり明日一日道具の手入れに要るよな...と自分に言い聞かせる。
再びザックを担いで室堂へと向かうが、これが今回一番つらかった。雷鳥荘まではよたよたと登ったものの、そこからは人が多くなるわ、ザックの重みが背中にズッシリとボディブローのように効いてくるわ、半日山歩きをした足は疲労しているわ、ともうヨロヨロ。絶対にテント装備で縦走なんて無理だわw 
やっとの思いでみくりが池温泉にたどり着いたが、人の多さにドン引きし、休憩なしで室堂へ。バス、ケーブルカーを乗り継いで立山駅に着くと、雨が降っていた。

今回は雨に降られたものの、概ね満足。この程度の山歩きでいい...というより、この程度じゃないと「中年女性、北アルプスで滑落」とマスコミのネタになるんじゃないか、と真剣に考えてしまった。おまけに大殺界だし、無理は禁物です(爆)

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このページは、しづが2012年9月29日 21:25に書いたブログ記事です。

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