R.I.P, ファーギー・フレデリクセン

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指揮者のクラウディオ・アバドが亡くなったというニュースが世界をかけ巡った日、やはりネットのニュースの片隅に元TOTOのファーギー・フレデリクセンの死を伝える文が載っていた。
ファーギー・フレデリクセン?誰それ??
多くの人はそう思っているだろうし、私も「最近のヴォーカル?」と思っていた。が、調べたら1985年リリースのアルバム"Isolation"1枚のみでヴォーカルをとっていたという。
ああ、あのアルバムか。TOTOはデビューアルバムからずっと聴いていたが、私が一番気に入っていたアルバムがIsolarion。でもヴォーカルの人の名前は失念していたなあ。高校から大学前半まではレインボーの歴代メンバー(メンバーチェンジの多さで有名)が全部言えたのに、この頃から音楽を聴くことに執着が無くなってきたんだよなw

で、ファーギー・フレデリクセン。TOTOの初代ヴォーカリスト、ボビー・キンボールに負けずとも劣らないハイトーンボイスの持ち主である。このアルバムはバカ売れしてグラミー賞を総なめした"TOTO IV"の次の作品だが、内容はストレートなロック調の曲が多い。路線としては3枚目の"Turn Back"と同じかな。といっても"Turn Back"ではスティー・ヴ・ルカサーのギターが目立ったけど、Isorationではそうでもない。やたらと記憶に残るのは、ファーギー・フレデリクセンのヴォーカル。ロバート・プラントやジョン・アンダーソンを始めとした、ハイトーンな男性ボーカルって好きなんだよな>自分 いや、ジョン・ウェットンのシブい声も好きなんだけどね。

そういえばTOTOのアルバムって、何年も聴いていないような。Turn Backはほぼリアルタイムで高校生の頃LPで購入したし、ファーストアルバムとHydraは大学時代の友人からもらった(もちろんLP)が、当然手元にはない。で、それらをダビングしたのはカセットテープだし...という訳で、CD購入。iTunesストアでもよかったのだが、CDはリマスターして音がよくなっているらしいので、ついポチってしまった。

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IsolationもTurn Backも1曲目のイントロを聴くと「そうそう、これこれ!」である。特にTurn Backは高校生の頃小遣いをためて買っただけにかなり思い入れがあり、歌詞が今でもすらすらと出てくる。こんなもん脳みそからさっさと消去しないとあとがつかえてるんですけどーと思うのだが、この頃に覚えた英語の歌詞は脳のしわに刻み込まれているに違いないw
といっても、アルバムとしてはIsolationの方が好き。これはTOTO IVでAOR路線をやったあとなので、かなりハード(しかも洗練された)になっている。AORっぽい味付けはデヴィッド・ペイチの趣味じゃないかと思っている私。ポーカロ兄弟なんかAOR好きじゃなさそうだし、もちろんスティーヴ・ルカサーも。デヴィッド・ペイチの才能は認めるけど、アレンジは他の人たちに任せた方がいい典型的例ですな。反対にジョン・アンダーソンのソロアルバムにデヴィッド・ペイチが加わったアルバムはやはりAORっぽいけど、いつものジョンとは全く違った雰囲気になっていてすごくよかった(In the City of Angelsというアルバムです)。どっちかっつーとプロデューサー業の方が合ってるんじゃないかなあ。

ちなみにタイトルの「R.I.P」とは"rest in peace"の略語で、「安らかに眠れ」という意味。日本語での「ご冥福をお祈りします」がそれに該当するかも。アバドが亡くなった日、パーヴォ・ヤルヴィの"R.I.P, Claudio Abbado"というツィートが入ってきて、私はそれでアバドが亡くなったことを知ったのだった。

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このページは、しづが2014年1月27日 21:27に書いたブログ記事です。

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