ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団

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三連休の真ん中の日はゲルギエフ指揮・マリインスキー歌劇場管弦楽団を聴きに行ってきた。
場所は石川県立音楽堂。プログラムがブラームスのピアノ協奏曲第2番(Pf:ネルソン・フレイレ)とチャイコフスキーの交響曲第6番だったので、行くかどうかかなり迷った。というのも、フレイレのブラームスは聴きたくてたまらない、しかしチャイコフスキーは別に聴きたかねえよ...ということで。
しかし先日同じ曲を弾いたことから、途中で寝る危険は無くなった。というわけで、チケット購入。近いと自転車で行けるから、楽だわあ。

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音楽堂前でにらみを利かせるゲルギー。怖いよw

音楽堂に着いたのが開演30分前。しかしまだホールが開いていない。まだリハ中だとか。結局ホールが開いたのが開演10分前。前日は大阪だったから今日の午前で金沢に移動だったのではないか。しかもネルソン・フレイレとの協奏曲は、来日ツアー中今日が初めて。というわけで、ピアノ協奏曲の合わせをやっていたんじゃないかなあ。チャイコフスキーはこの人達、目を瞑っても弾けるだろうしw
私の席は1階の真ん中よりちょっと後ろだったのだが、私の後方の座席は空席が多いこと...。あんなに空いていていいのか?知名度が低いのか??

で、ネルソン・フレイレのブラームスのピアノ協奏曲第2番。
この曲は数あるピアノ協奏曲の中でも5本の指に入るくらい好きで一時耳にタコが出来るくらい聴いたし、ネルソン・フレイレとゲヴァントハウスのブラームスピアノ協奏曲も聴いたし...というわけで、もうwktk状態だったわけですよ。この曲を生で聴くのは初めてだが、冒頭のホルン、それに続くピアノソロでもうキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!状態。おお、私の期待どおりのピアノの音。いわゆる正統派な弾き方(ピアノに正統派もへったくれも無いのだが)で、奇をてらう事のない演奏なので、面白みが無いと思う人も多いかもしれない。しかしねー、どうやったらこんな不純物のない音が出せるんだろうね。それを聴いているだけで、満足なアタクシ。オケもよかったが、なんで協奏曲なのにこんなに弦楽器が要るんだ(謎) 1stVn、7プルくらいあったんじゃね?
しかし第3楽章ってこんなに長かったっけ...。チェロ首席(&トップサイド)はお上手だったが、やっぱり自分は弦楽器ソロに興味がないことを再認識。それでよくVnを弾いてるよなあw
アンコールはグルックの「精霊の踊り」。ズガンバーティによるピアノ編曲版だが、これは初めて聴いた。

20分の休憩後、本日のメイン・チャイコフスキーの交響曲第6番。出てきたゲルギーを見て気がついたが、指揮台がない。スコアも置かない。指揮棒を持ってない...のないないづくし。まあこの曲は十八番も十八番、脊髄反射で体が動くんじゃないかと思うけどね。
第1楽章が始まったが、ついつい「ここ、むずいんだよなー」「ここは音程ともかく、カウントも間違いそうになるし」などと考えてしまう。本番が終わって一月経っていないのだから、まだ生々しい記憶が残っていて、あまり精神衛生上よろしくない。
しかしですねー、第2楽章でぶっ飛び。は、速い〜!この楽章、ワルツだよね?5拍子だけど、ワルツだよね??自分はワルツだと思って弾いていたけど(;´д`) と思ってしまった。2+3の5拍子のはずなのだが、そんなのに聴こえません...。ロシア人概念ではこうなのか?と思い、旧ソ連のオケも含めてうちで色々聴いてみたが、ここまで踊れないワルツは無かった。
感慨なんぞどっかに吹っ飛んでしまったせいもあり、その後は普通に楽しめた。第3楽章は何も考えないで聴くと、楽しいですねw こないだの某アマオケの演奏会を聴きに来てくれた知り合いが「第3楽章は誰が指揮者でもあんな感じですか?」と聞いてきたので「そう。ああいう楽譜なのよん」と答えたけど、誰が振ってもあんな感じじゃないです。ゲルギーのはまさにかっ飛ばしの爆演。音楽堂じゃ狭いよなあ...。
あ、みんなが好きな(?)第4楽章は私にとってはグリコのおまけのようなものなので、どうでもいいです。しかし各楽章の間をほとんど入れずにattacaかよ、という感じだったので、第3楽章が終わっても当然拍手は入らず。曲が終わってもゲルギーがこちらを向くまで誰も拍手をせず、その後ブラボーの声と拍手の嵐。マナーがいいお客さんばかりで何より。

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久しぶりに金沢駅近辺をぶらぶら。新幹線開業ってことで、街中舞い上がっております。

帰りは自転車でぶらぶらと路地をさまよっていたら、こんな店を発見。
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最近流行りの町家をリノベーションした店っぽい。どれどれ、と中に入ってみる。

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店の中には誰も客がおらず、オーナーの女性のみ。最近できた店だろうかと聞いてみると、開店して5年目だとか。ケーキセットのパウンドケーキが大きくて、結構お腹にきた。
人がいなかったので、オーナーさんと延々とお喋り。こうやって初めて行った店でペラペラと喋るようになったことで、自分もオバちゃんになったなーと再認識。
店内は写真のテーブル、カウンター席の他に小上がり状態の畳部屋がある。BGMはジャズ。クラシックやロックだと真面目に聴いてしまうのだが、ジャズだと脳内をきれいに通過するんですねー>自分。なんでもこの建物、昭和15年築なんだとか。
普段は近所の人や観光客が多いそうな。価格はかなり良心的。自転車で街中をふらふらするときに、よさげな店でございました。

さて、今後の予定は来月にOEK定期(指揮はネヴィル・マリナー)、12月は小林道夫さんのクラヴィコード、そして来年3月にまたしてもサロネン指揮フィルハーモニア。しかもサロネンでシベリウスの5番!すごく楽しみ〜(・∀・)

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このページは、しづが2014年10月13日 19:54に書いたブログ記事です。

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