« 2008/6/28 -Sonoma、Napa巡り- | メイン | 2008/7/2 »

2008/6/29 -Pinot Days-

サンフランシスコで開催されたPinot Noirの祭典(大規模試飲会)に参加。
グランド・テイスティングのほか、Santa CruzやCargasacchiのセミナーも受講。
なお、さらに詳しくはワイン仲間のサイトの記事参照。

20080629 pavilion.jpg
会場はFort Mason Center。以前は軍事基地だったそうで。


20080629 tasters.jpg

180超のワイナリーが参加、試飲者も数千人でしょうか(2006年は3千人)。
もちろん、Pinot Noirを飲ませてくれるイベントです(隠し他品種もある模様)。
米国周遊中のミヤパパ、日本からのtakuyaさんとご一緒させていただきました。

飲んだのは次の36ワイナリー(おそらく)。最後の方はメモもとれず。
Abiouness Wines, Annapolis Winery, Aubin Cellars, August West, Auteur,
B. Kosuge Wines, Benovia Winery, Calera Wine Company, Clos Pepe Vineyards,
Copain Wine Cellars, Dain Wines, Eno Wines, Eric Kent Wine Cellars,
Flying Goat Cellars, Freeman, George Wine Company, Heart O' The Mountain,
Hirsch Vineyard and Winery, Hitching Post Wines, Inman Family Wines,
Kanzler Vineyards, Keefer Ranch, Maboroshi Wine Estates, Mon Lis,
Moshin Vineyards, Native9 Wine, Papapietro Perry Winery, Peay Vineyards,
Point Concepcion Wines/Cargasacchi, Roessler Cellars, Small Vines Wines,
Sojourn Cellars, Suacci Carciere Wines, Tantara Winery, W. H. Smith Wines,
Zepaltas Wines

うち、Keefer RanchとHeart O' The Mountainは米国人常連?の勧めにより。
確かにエレガントで果実と酸のバランスのよい旨味系で好物でした。
個人的な好みはAugust West, Flying Goat, Papapietro Perryなどなど。
狙っていて逃したのは、Bernardus, Black Kite、Paliあたり。次回課題です。
また、葡萄栽培農家がワインを造り始めるケースが目に付きました。
仏でいう生産者元詰めでしょうか。味わいもよく今後要注目でしょう。


午後12時~2時まではセミナーに出席。最初のテーマはSanta Cruz。
Santa Cruz AVAの総数70ワイナリーうち40がPNを造っているとの由。
標高差がかなりあり、当日試飲ワインも400ftから2600ftと標高差あり。
Coastal/Mountain Regionと説明、山ワインはチョコの香りがしました。

続いては、Peter CargasacchiによるCargasacchi畑の説明。
こちらは日本ではカリヤザキと呼ばれており(嘘)、美味しいワインで有名(ホント)。

20080629 seminar.jpg

カルガサッキ(カーガサッキ?)はSanta Rita Hillsの葡萄栽培者。
会場から"Are you a geologist?"の声がとぶほど土壌のことを語る語る。

英語かつ専門用語で迷子になること多々ありましたが、頭に残ったのは;
・畑は北緯34度の位置で北側地区ではもっとも冷涼(夏も温暖)。
 陽が沈むのが3時間早く日照時間が短い。
・葡萄が熟すのに時間がかかり、香りに甘さが加わるのを待って収穫。
・葡萄は動物に種を蒔いてもらうために好い香りを出さなければならない。
 ために地中の養分を吸収し、その土地(の動物)に合った香りを得る。
 これこそがテロワールを体現するもの(難解でした。違うかも)。
・2006年は天候良く花がたくさん実をつけたが、2007年冬は一転厳しく。
 2007年はミルランダージュ(結実不良)が発生し収量↓だが凝縮↑。
・果実摘み取りはPhも見るが、基本は種の香りのシグナルをとらえる。
・クローンはDijon115で台木(Root Stock)を変えている(北イタリア様式)。
 台木により、オレンジの香りやより濃いフルーツの香りが出たりする。
・陽光の加減はcanopy managementで調整(葉の位置を変えている)。

会場の質問、「畑はいつ植えたか?」に「19世紀に僧侶が」と回答(笑)。
試飲会場ではこちらから「ブルゴーニュ風ワインを志向?」と水を向けると、
そう言われたくはないような回答が返ってきました。ブル好きなのでは?
なお、個人的には黒ベリー、プラムの要素を強く感じるワインです。

【セミナー1のワイン】
20080629 WINE seminar1.jpg
◆2005 Silver Mountain PN Muns Vineyard Santa Cruz Mountains
◆2005 Pleasant Valley Vineyard PN Dylan David Estate Santa Cruz Mountains
◆2004 Hallcrest PN Belle Farms Santa Cruz County
◆2006 Alfaro PN Deer Park Vineyard Santa Cruz Mountains
ギターのDylan Davidはジャケ買いしたいワインですね。

【セミナー2のワイン】
20080629 WINE seminar2.jpg
◆2007 Loring PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Hartley-Ostini Hitching Post PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Siduri PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Cargasacchi PN Cargasacchi Santa Rita Hills
◆2007 Brewer-Clifton PN Cargasacchi Santa Rita Hills
Brewer-Clifton Cargasacchiがボーナスワイン。全梗醗酵の質問が出ました。

【セミナー3のワイン】
20080629 WINE seminar3.jpg
◆2006 Zepaltas Wines PN Suacci Vineyard Sonoma Coast
◆2006 Manzoni Estate CH Santa Lucia Highlands
◆2006 Olson Ogden PN Russian River Valley
◆2006 Pey-Lucia Vineyards "Frisquet" Santa Lucia Highlands
OlsonはCaymusに務めていたそうです。takuyaさん情報待ち(Please)→アップされました

コメントを投稿