2008/12/20 -WINE会@NYC-③
定例のワイン会。今回のテーマはブルゴーニュの「コート・ド・ニュイの赤」。
同一品種ピノ・ノワールのテロワール、造り手の違いを利くという趣向。
カリフォルニア州ブルゴーニュ村の住人としては至福の時を過ごしました。
当日のラインアップはこちら。いつもながら主宰に感謝です。
◆1996 Marsannay Joseph Roty
酸っぱいベリー、チェリーの香り。酸が強い。青っぽい。除梗してない?
◆1999 Nuits-St-Georges 1er Cru Les-St-Georges Dominique Laurent
黒ベリー系、濃いプラムの香り。酸は緩いがタンニンまだ強い。
1999年からは樽を自分で調達。新樽200%ではないとのこと。
◆2003 Echezeaux Rene Engel
熟した赤黒ベリー、小梅、出汁系の香り。余韻長い。ストレートに美味い。
2003年は粘土質の土壌、表土が厚いところがよいようです。
イメージ的にはカリフォルニアだとサン・リタ・ヒルズかなあ。
◆1999 Richebourg Alain Hudelot Noellat
複雑系の果実の香り。鼻腔に吸い込まれるような香りの立ち方。
バランスのよさとシルキーな舌触りが上品。Seductiveとの声も。
◆1997 Musigny J.F.Mugnier
赤ベリー、チェリー、白い花、土、キノコの香り。可憐な果実味と凝縮感。
酸もあるが唾液湧出的旨みが際立つ。加州ならRRVの抽出濃くない系。
◆1997 Clos de la Roche Dujac
革、土系に石榴、小梅の香り。鉛筆の芯という声も。タンニン強く頑健。
巷間聞かれるデュジャック節というのはこのことか?Pisoniのイメージ?
◆1995 Clos de Vougeot Haegelen Jayer
黒ベリー、ラズベリー、革の香り。酸、タンニンが最も強く若い印象。
3/4が特級の区域。エジャラン・ジャイエは最上位の造り手。
◆1997 Gevrey-Chambertin 1er Cru Les Champeaux Denis Mortet
赤ベリー、革、硝煙の香り。酸は中庸だがミネラル感が強い。
2006/1/30に拳銃自殺したドニ・モルテの作品。 今は長男が継承。
◆1997 Chambertin Denis Mortet
黒ベリー、タール、複雑ないろいろな果実味。酸、タンニン強頑強。
ほとんどもう市場で入手できないのではとの由。一期一会ですね。
◆1996 Nuits-St-Georges 1er Cru Prieure Roch (Magnum)
主宰からのクリスマスプレゼント。石榴のようなビオ臭。脚が綺麗。
特にMusignyの果実味と土系の香りが渾然一体となった複雑さがツボ。
ふくよかさはないが、 日本で先日飲んだVogueとは一味違った魅力。
Richebourgはバランスよく大人気。Seductiveは仏人参加者の表現。