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2009/2/28-WINE会@NYC-⑤

今回のテーマはローヌ。最近はあまり飲まない地域です(私には濃すぎるかも)。
今回でシラーの冷たさ、グルナッシュの外向的な性格がつかめたような気がする。
試飲は南ローヌ赤から始めて白に移り、北ローヌの赤で締める考えられた段取り。

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☆N/V Egly Ouriet Champagne Brut Tradition Grand Cru
私の差し入れ。毎回、チョコレート持参なのだが今回は買う時間なし。
ハチミツ、リンゴ、ブリオッシュの濃厚な香り。評判よくて安堵。

◆2000 Rasteau VV Tardieu Laurent
ミッシェル・タルデューとドミニク・ローランが共同経営するネゴシアン。
ラストーはコート・デュ・ローヌの村名格。プラム系で甘い感じがする。

◆2003 Vacqueyras VV Tardieu Laurent
ヴァケイラスは南ローヌの単独AOC。黒ベリー、インキー、スモーキー。
グルナッシュのほかにシラーが入っているためか冷やかな印象あり。

◆2003 Gigondas "Prestige des Hautes Garriques" Domaine Santa Duc
南ローヌのAOC。ワイン通はジゴンダスでなくジゴンダと発音すること(嘘)。
グルナッシュ80%以上が決まりでココア、ザラメ、肉革の香り。凝縮感。

◆1998 Chateauneuf-du-Pape "Reserve des Celestins" Henri Bonneau
教皇様ヌフパプの中でも教祖的存在のアンリー・ボノー。アンリは皆偉大。
赤ベリー系中心だがエレガントな佇まいで余韻も長く肌理が細かい。
さすがにバランス感よく中心にあるコクも絶妙。フィネスを感じますね。

◇1996 Chateauneuf-du-Pape Blanc Rousanne VV Chateau Beaucastel
ルーサンヌ100%。白い花に熟れた果実。ハチミツ大根の香り。酸に乏しい。
中心線がぼやけたような印象で参加者には不評を託つ。VVらしさはある。

◇1999 Hermitage Blanc Jean-Louis Chave
北ローヌの白。(マル80%、ルー20%)サンヌ。これもハチミツ、白い花、
中心線は甘いが果実味はピュアで素敵。酸が少ないのに熟成する?

◇2001 Chateau Grillet
言わずと知れたグリエです。白い花、キノコ、根菜系の香り。色は薄め。
果実味はストレートに出るしタンニンも感じる。異質な体験だが結構好み。

◆2000 Cornas VV Tardieu Laurent
シラーのみのコルナス。木質系、鉄分、インクの香り。冷淡な印象。
不要な部分を切り取ったような切れ味だが余韻まで切り取ったか?

◆2006 Crozes Hermitage Domaine des Lises
エルミタージュを囲むような地域。シラー85%以上。後はサンヌ兄弟。
赤ベリー、チェリーの香りで南仏を彷彿とさせるが印象は冷たい。
スペインのイエクラにも近い味ではないかと個人的には思う。

◆1998 Hermitage "Le Greal" Marc Sorrel
「エレガーンス!」のエルミタージュ。シラー主体の黒ベリー系。
どことなく醤油っぽく酸も強い。バランス感や舌への凝縮感さすが。

◆1996 Cote-Rotie "La Mordoree" Chapoutier
ここまで来るともうこれ以上飲めない人も出て急遽繰り上げ出動。
シラー100%のモルドレ。黒ベリー、干しブドウのような香り。上品。
繊細な感じのするワインで円やかすぎる感触が口中に広がります。

◆2003 Saint-Joseph "Les Serines" Yves Cuilleron
サン・ジョセフはシラー90%以上。黒赤ベリー系の熟れた果実。
余韻はさほどなくすっきりと飲める(これ単独で飲むと十分濃い)。

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またどこかでお会いしたいアンリ・ボノー。

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エルミタージュも双璧。

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モルドレもよいね。

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