« 2006年01月 | メイン | 2006年03月 »

2006年02月26日

心地よく秘密めいた場所

久々に試験・仕事ネタ以外の本を読む。数年前エラリイ・クイーンを読み倒した時期があったが、この本は読まずにマイブーム終了となっていた。というのも、この本は既に書店から消滅しているからで、古本漁りをしないと手に入らないからである…と思う(ちょっと弱気)。
そういえば図書館の蔵書をチェックしたことはなかったなあ、と調べてみたら、あるじゃないですか。というわけで、早速お取り寄せ。1984年発行の崩壊一歩手前の文庫本が手元にやってきた(^^;

これはクイーン最後となった作品だが、その割には評価がイマイチである。確かにイマイチだった。時間の流れを妊娠に例えたのは、なかなかしゃれているのだが。ってことは、タイトルの「心地よく秘密めいた場所(The fine and private place)」というのは、胎内を指しているのだろうか?
だいたいにおいて、私はエラリイパパとの親子漫才(?)が嫌いなので、エラリイパパが登場した時点で減点。従って、初期の「国名シリーズ」は好きではない…とこれは個人の好みの話。
今回の作品は「国名シリーズ」のようにトリックものではないし、かといってライツヴィルもののような人間関係その他の深さもあまりない。ちょっとあっさり書きすぎているのではないだろうか。もうちょっと話をふくらませると、深みのある話にできたのでは…。
犯人が警察にいくつも手紙を送るのも動機が弱すぎるような気がするし(だって放っておいても「あの2人」に警察の目は行くだろう)、動かされたテーブルの謎は何だったんだよ?と言いたくなるし。テーブルから国名シリーズパターンを予想したんだけどなあ。
そんなわけで、クイーン最後の作品は★2つ(私の評価・★5つが最高)。でも一応「最後の作品」を読んだということで満足すべきか。

2006年02月22日

Handmade Soap

ワタクシ忙しいと、ストレスがお買い物に向かうタイプの人間です。12月末からはこの業界にいる限り避けられない繁忙期、その中でも今は激忙期Part1なので、お買い物しまくりでございます(^^;) よく「確定申告で忙しいでしょ~」と言われますが、12月・3月決算法人の集中する2月・5月の方が遙かに忙しいのでございますのよ。ほほほ。
今日もヘロヘロになって帰宅したらポストに入っていたのが、はるばるアメリカからやってきたこの石けん達。
KICX0246.jpg

もう5,6年前からシャンプーは純石けんを使っているので、ハンドメイド石けんは欠かすことができません。アメリカに住んだときは水のせいか、はたまた市販のシャンプー・ボディソープのせいか、引っ越して2・3ヶ月は全身のかゆみ&ぶつぶつに悩まされました。そんな時にオーガニックショップで何となく買ったのがゴートミルクの石けん。何がすごいって、どうしようもないかゆみが消えていったんですねぇ。今考えると、乾燥がひどかったんじゃないかと思うけど。
日本に戻ってからは自作も何度かしましたが、最近はもっぱら市販の純石けんでお茶を濁す日々。ドラッグストアで買う石けんも悪くはないけど、たまには香りの楽しめる石けんもいいなあと思い、いろいろとネットサーフをして市場調査をした結果、アメリカの某サイトに注文したわけです。袋をとって並べるとこんな感じ↓
KICX0247.jpg
しかしでかい。そして匂いがきつい。いまだに家にある自分で最後に作った石けん(キャスティールのせいか、2年経っても全く酸化していない)は結構エッセンシャルオイルを入れた記憶があるけど、これは比較にならないほどすごいわ。うーん、アメリカの香り(笑)
使い心地はすごくいいとの噂なので、使うのが楽しみ。でも銭湯に持って行ったらヒンシュクを買ったりして。

ちなみにこの石けんを販売しているのはGreenbush Soapworksというサイトです。注文してから6日で到着という、超優秀ぶり。ただし石けんをエアキャップにくるむとかいうことはなく、EXPACKのような封筒にそのまま放り込んであります。私は全く気にならないのですが、日本人はこういうところに抵抗があるようですね。現在風呂場にある「釜だし坊ちゃん石けん」と「自作キャスティール」が無くなったら、これを持って銭湯へレッツゴーだわっ(^^)

2006年02月13日

定演終了

練習不足・練習参加不足ですが、定期演奏会に出演してきました。私自身もそうだけど、オケも反省点多数。というわけで、備忘録を兼ねて書いておきます。

1.交響詩フィンランディア(シベリウス)
フィンランド独立のテーマソングだが、中間部のテーマは「春が近づき、雪の下で咲き始めた花」のイメージなんですけど、私にとっては。あ、それが「帝政ロシアの圧政にじっと耐えるフィンランド国民」なのか。
シベリウスの交響曲はうるさいのであまり好きじゃないが、この曲も金管がガンガン鳴って、うるさいことこの上なし。演奏の出来は「こんなもんでしょう」。というか、金管さえ外さなければ、無事にクリアー。イエスのジョン・アンダーソンはシベリウス好きなんだよなー。それであんな仰々しくて長ったらしい曲を作るのか(でもジョンちゃんは大好き)。

2.日本の歌による交響的四章(大能正紀)
うちのオケの指揮者が書いた曲。小学唱歌?をモチーフにした曲だが「冒頭のこのパターンはこういうことを表していて…」といったネタを作曲者から聞けて、なかなか面白かった。そんなことを考えると、ベートーヴェンにもブラームスにも「作曲者がいいたいこと」がたくさんあるんだなぁ、きっと。それを音符から読み取らなきゃいけないんだけどね(^^;)
どの曲も途中で転調しまくりで、楽譜を読むのが大変。これで変拍子ありだと、プログレ認定なんだけど(うそ)。

3.交響曲第1番(ビゼー)
練習の時から「やばい、やばすぎる…」と思っていたら、案の定1楽章の中間部で1st Vnに表層なだれ発生。いや、全層なだれかな? わたしゃフリーズしましたよ。4楽章の1st Vnは団子状態だし。ええ、私は1st Vnでしたがな。団子の一部です。表層なだれの時はフリーズでしたけどね。
自分自身の個人的な技術にも、反省点多数。福田進一氏的に言うと「今日も累々とした音の屍を築いてしまった…」。忙しくても基礎練習くらいはやらないと。
Kicx0066.jpg
見に来てくれた同僚からもらった立派なアレンジメント。あんな演奏でこんな素敵なお花をもらってしまった。ありがたや。

2006年02月04日

冬の奥能登・うまいものめぐり

またまた寒いです。今日は家に帰ったら、部屋の中の気温がマイナス3度。バッケンレコード更新。セキセイインコ達は常時ペットヒーターが入ったかごの中にいるので元気にやっていますが、人間は部屋の中でもダウンコート着用です。このダウンロングコートは今冬Land's Endで購入した物ですが、さすがアメリカ中西部のメーカー、マイナス3度程度なら下はコットンのセーターとポロシャツのみでも全然平気です。

さて、先週末奥能登へ行ってきました。もちろん仕事でね。しかしカメラ2台を載せてあちこちでパチパチ撮ったり、おいしいものを食べたり…とおまえは遊びに行ったのかーと言われそう。ええ、携帯用ポットにコーヒーを入れて行きましたとも。ピクニックじゃないって。

左は穴水湾。沢山浮いているのはカキの養殖?? 穴水はカキで有名なのだ。この翌日から「穴水まいもん祭り」と称して、うまいものパラダイスがあったらしい。でもカキには大当たりしたことがあるからなあ…。 右は宇出津ちかくの漁港にたむろするカモメ類の群れ。鳥ヲタとしては、α-7000と100-300mmレンズを持ってくるべきだった、と激しく後悔。


今回大発見した「すてきな入り江」。まるでドラクエの地名みたいだ(笑) この入り江はひっそりとしていて、少し家があって、冬なのに海は写真通り緑色の水で…というところ。ブラボー。


帰りに寄ったパン屋Flatt's Bakery。海沿いの道にぽつんとあります。もっちりした、かみしめると味が出てくるタイプのパンが多いです。しかし「カレーパン」の中はタイカレーでした。大失敗…いや、タイカレーって書いてあったんだけどさ(爆)やはりタイカレーは苦手だ。ラスク激ウマ。クロワッサンは金沢の「fanfare」に負けるかな。でもうまい。
海沿いの道はいつしか山の方を通るようになり、そこにあるのがマルガージェラート
本日食べたのは、ブルーベリーと黒ごま。ちなみに奥能登にはブルーベリー農園もあるのだ。柚子もいいな~と独り言を言っていたら、店のおじさんが柚子もちょこっと載せてくれた。ありがとう~>おじさん。暖房の効いた車内で食べるマルガージェラートは最高ですな。

能登有料道路の西山PAでは、地元の農産物を売っています。今の季節は柑橘系が多いですね。ちなみに隣には魚屋があり、PAでズワイガニを売っています(^^;) 西山PAのある志賀町は、ころ柿で有名らしい…右を向いても左を向いてもころ柿ばかり。

この冬では珍しい、雪もほとんど降らない一日だったのですが、西山PAを出たらあっという間に雪で道路が真っ白になりました。今回はTVS DigitalとBessaflexを持参していったのですがBessaflexの方はリバーサルフィルムで撮ったので、ここにアップできません(フィルムスキャナが欲しい~)。しかし出来上がったスリーブをルーペで見ると、デジタルとは全然違う良さなんですね。さあ今年の試験が終わったら、夏の奥能登撮影に行かなくては(^o^)