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2007年01月26日

マトリョーシカ+テルミン=?

先日仕事での移動中にラジオを聞いていたら、テルミンの話をやっていた。
テルミンとは世界最古の電子楽器であり、2本のアンテナに手を近づけたり遠ざけたりして演奏するという、何ともよくわからない楽器である。テルミンを演奏してみたいと思う人がそんなにいるとは思えないが、そのラジオ番組の話ではロシアの民芸品であるマトリョーシカの中にセットされたものが販売されているということである。

家へ帰ってからさっそくネットで調べると…あるぢゃん。その名も「マトリョミン」。中を開けると小さなマトリョーシカの代わりに、テルミンが入っているのだろう。しかしアンテナはどこだ?
このマトリョミンサイトを見ているとマトリョミンクラブだの教室だの、とひょっとしたら日本のある地域ではマトリョミンがブームになっているのではないか?とか思ってしまう…がそんなことはないだろう(たぶん)。
このサイトのProductsを見ると、「マトリョミン寿」なんてのもある。マトリョミンとマトリョーシカ型オルゴールのセットで、裏に「寿」と書いてあるらしい。親しい友人への結婚祝いにいかがっすか?(人柱求む)

いろいろとネットサーフしたところ、テルミンの教室などで使われているのはEtherwavethereminという機種が多いようだ。これを発売しているのはMoogmusic…はあ?あのMoogですか??というわけで、MoogのサイトにLet's go~! あったよ、テルミンが!!

テルミンといえば、まず思い出すのがジミー・ペイジである。というか、私はそれしか思いつかない。レッド・ツェッペリンの「狂熱のライヴ」というDVD(昔は劇場公開の映画だった)で、ジミー・ペイジがテルミンを演奏しており、それが世界で一番有名なテルミン演奏シーンだろう。たとえ映画「テルミン」が公開されても、「狂熱のライヴ」を見た人のほうがはるかに多いと思われるからだ。
ジミー・ペイジはペイジ&プラントとして1996年に来日したときにもテルミンを演奏したのだが、私は2回武道館に足を運んだにもかかわらず、テルミンに関する印象が全く無い。あの二人が目の前で演奏しているということで脳内大興奮状態、テルミンどころじゃなかったってわけですな(^^;;;

2007年01月21日

NIGHT AFTER NIGHT/U.K.

ちょっとプライベートでバタバタしております。といっても、全然色っぽい話ではないところが悲しいのだが。

にわかとはいえどもウェットン様ファンを自称するからには、これは押さえておかなければいけない…というのが、キング・クリムゾン解散後・エイジア結成前にウェットン様が結成したバンドであるU.K.。うーん、U.K.ねえ。実は20年ほど前に1stアルバムを聴いたことがあったのだが、そのときは「テクノポップの出来損ない」みたいなイメージを持ってしまい、私の脳内では抹殺されていたのだ。

というわけで一体何年ぶりかわからないくらい久しぶりにU.K.の1stを聴いたのだが、やはりピンと来ない。うーん、ウェットン様+ブラッフォードのリズム隊もイマイチ空振りかあ…そういえば2ndアルバムの「DANGER MONEY」は聴いたことがなかったから、ちょっと聴いておくかと聴いたのだが、これが私のツボにジャストミート。いいじゃないっすか、これ。

「DANGER MONEY」ではドラムスがブラッフォードからテリー・ボジオに変わり、ギタリストが抜けてキーボード・ベース・ドラムスのトリオ編成となっている。これが良かったんじゃないのかい。私は元々EL&Pを始めとしたキーボードトリオ好きだし、U.K.も当初はウェットン様+ブラッフォード+リック・ウェイクマンのキーボードトリオをやるつもりだったらしいから、まさしく当初の目的どおりとなったわけである。そのせいか、前作よりも方向性みたいなものがはっきりしているような気がする。しかもエディ・ジョブソンのキーボードはなかなか私好みだし、テリー・ボジオのドラムスもロックしていてよろすい。 
曲調がポップになった、とは世間の評判だが、ポップあり(Nothing to Lose)、メランコリックなバラード調あり(Rendezvous 6:02)、バカテクあり(Caesar's Palace Blues)、ドラマチック正統派プログレあり(Carrying No Cross)、とバラエティに富んでおり、しかも前作のような散漫さは無い。
Rendezvous 6:02は今でもウェットン様が好んでライヴで演奏する曲だが、ミステリアスな歌詞と曲が一致して、ステキなことこの上なし。スターレス高嶋が某番組でプログレの条件である「バカテク」の代表曲としてCaeser's Palace Bluesを挙げたらしいが、確かにむずい。最近エディ・ジョブソンやデヴィッド・クロスの耳コピーなぞをやって遊んでいるが、Caesar's Palace Bluesはコピーできまへん(涙) しかも彼の場合、ヴァイオリンとキーボードの楽器持ち替えである。かっこ良すぎる。Carrying No Crossの途中のキーボードソロはキース・エマーソンを彷彿させるかのようで、まさしく私好み。
このアルバムについて驚くべきは、私にとって「捨て曲」が無いのだ。どんなに好きなアルバムでも、1曲くらい飛ばしたくなる曲があるものだが(無いっすか?)、そういう曲がこのアルバムには無い。
そんなわけで、「DANGER MONEY」は今日現在の「無人島へ持っていく10枚のアルバム」リストにめでたく入りました。おめでとうございます。

延々と「DANGER MONEY」のよさを熱く語ってしまったが、U.K.はもう一枚ライヴアルバムを発売してから解散している。あの伝説のMCも含めてこれは手に入れておくべきでしょう、と金沢じゅうを駆け回ったが…無い。またネットでポチッかよーと思っていたら、なーんと紙ジャケ新品を某レコード屋で発見。すかさずゲットでございます。
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これは1979年に来日したときのライヴだが、たった3人で演奏してもスタジオ録音と遜色ない出来栄えである。すんばらしい。
ウェットン様の声にはまだ色気が無いが、声量・声の伸びともなかなかである(来日中はインベーダーゲームに熱中して、酒を飲まなかったのだろうか)。エディ・ジョブソンのVnとKeyは相変わらずステキ。とにかく女の子には人気があったそうだが、透明エレクトリックヴァイオリンとキーボードを持ち替えながらこんなバカテク曲をさらっとやってのけていたら、私もキャーキャー言っただろうなあ。ライヴでは途中で走ったり(テンポがだんだん速くなっていくこと)するものだが、彼らは走ったり間延びしたりせず、きっちりと精度の高い演奏をしている。さすがにここではウェットン様もベースにファズをかけてブリブリさせるなどということはせず、エディのキーボードを生かすようにしているようだ。大人ですね。
これではウェットン様がエイジアから始まるポップ路線ひた走りになったとき、世の中のプログレッシャーががっかりしたわけがよくわかる。でもクリムゾン時代もUK.もエイジアもウェットン/ダウンズも、すべてジョン・ウェットンなのだ。あの音を、あの音楽をもう一度!と言っても仕方が無い…と自分に言い聞かせたりして。
「DANGER MONEY」と「NIGHT AFTER NIGHT」については、私が彼らにあのMCを言いたい。「キミタチ、サイコ(最高)ダヨ」と。

蛇足だが、私はこのMCについて「エイジア・イン・エイジアでグレッグ・レイクが言ったMC」だと20年近く思い込んでいた。あまりあちこちで吹聴した記憶は無いが、ひょっとして偉そうに誰かに言ったかもしれない(爆)

2007年01月07日

鍋帽子

まだ正月休み中である。というと羨望のまなざしで見られるが、うちの事務所では有給休暇という言葉は無いに等しいので、これくらいは休ませていただきたい。ここに勤めて2年9ヶ月、「休みます」と言って仕事を休んだのは、毎年試験の日だけである。ちなみに事務所が休みだと言うだけで、私自身は仕事を家でやっているのだ。
それはともかく、これだけ時間があるのだから普段作ろうと思っていたものを作らねば、と作成したのが鍋帽子。

鍋帽子って何だ?と思っている人が多いと思うが、なんと鍋帽子は登録商標である。紅茶のティーポットが冷めないようにかぶせるティーコジー(tea cozy)を「お茶帽子」と呼んでいるが、その鍋版といえばわかるだろうか。煮込み料理はとにかく鍋を火にかけている時間が長いが、材料に火を通したら火を消し鍋帽子をかぶせて数時間置くと・・・ちゃんと材料に火が通って味もしみている、という具合になるらしい。地球に優しいなんたらかんたら・・・はともかく、これがあれば朝弁当を作るついでに具材に火を通し、鍋帽子をかぶせておけば、仕事が終わって帰宅する頃には料理が出来上がっているじゃないですかぁぁ!という働く自炊マニア(私はほとんど外食をしない)には不可欠グッズとなりそうである。

鍋帽子の作り方をネットで検索、材料を揃えたら早速作り出す。型紙製作から完成まで3時間強。あっという間に出来上がり。
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右が鍋帽子。大きい。左は付属の座布団で、これがないと熱が逃げてしまう。

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座布団に鍋を乗せる。この鍋は直径20cm。ル・クルーゼは普通の鍋よりも保温性が抜群なので、ふだんも材料に火が通って調味料を入れたら、火を消してゆっくり冷ましている。今回は材料に火が通らないうちに鍋帽子に投入するが、どうなることやら。
右は鍋帽子を被せたところ。やはり大きい。

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で、出来上がったふろふき大根。昆布とお米少々(だしパックに入れる)を入れた水に輪切りにした大根を投入、沸騰したらすぐに火を消してガスコンロから下ろし、鍋帽子を被せる。写真は4時間経過後の姿。気温5度の台所に放置したが、4時間経過しても鍋帽子の中は熱いくらいだ。
トロトロではないが、ちゃんと火は通っている。ウマーーー!私は何でも固めが好きなので、これくらいの大根のほうがよろすい。地元味噌屋の作ったゆず味噌とくるみ味噌(正確には隣の市で作っている)をつけて食べると、もう何個でもいけそう。これはご飯のおかずじゃないよな・・・(以下略)。ちなみにこのくるみ味噌をキャベツにつけると、青虫になったかのようにキャベツがすすむ、というシロモノである。大根につけても美味い。
翌朝鍋帽子内の残りを見てみたが、硬さはほとんど変わらない。柔らかめが好きな人は、最初の加熱時間を長くするべきなのだろうか。あと、ふろふき大根では味のしみ方の相違がわからない。この2つが今後の研究ポイントだな。
さあ、連休明けからは鍋帽子とともにまともな料理をするぜ(←だって正月だもん。まともな料理なんかしないよね?!)。

2007年01月02日

初詣

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年の目標はいろいろあるのだが、その一つが「ハーフマラソンに出場する」こと。出場するだけなら、誰でもできるんだよな。ははは・・・
金沢に来て以来、毎年1月1日に日付が変わる頃には妹と夜遊び(爆)に出ている。一昨年は立ち寄り温泉、昨年は金沢神社、そして今年は初詣もパワーアップして、加賀一宮である白山比咩神社へ行こうということになった。

白山比咩神社の本宮は旧鶴来町というところにあり、実家からは車で30~40分である。ちなみにこの神社の奥宮は白山の頂上付近にあり、大昔白山登山したとき、ここの社務所に泊めていただいたことがある。まあ11時半くらいに出ればいいんじゃないの、と車両の交通規制だけを調べて神社に向かうと・・・神社の4, 5km手前から大渋滞である。しかも全く動く気配が無い(駐車場が小さいからなあ)。ほなあきらめるか、とわき道に入って金沢方面に戻ったのだが、どうやらバスや電車で行けるらしいという事がわかってきた。
妹のモバイルパソコンで調べてみると、どうやら夜中の3時過ぎまで電車があるらしい。というわけで、電車で行くことに方向変換。行き当たりばったり姉妹は大変なのだ(爆)

駐車場がある駅から電車に揺られて30分、白山下駅に到着。寒い。寒いよーー。推定気温は-5,6度、道路は凍ってあちこちでピカピカ光っている(家の近辺は-2度だった。白山比咩神社はさらに山のほうにある)。もう1時過ぎていたせいか、思ったよりは人はいない。
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お巡りさんが立っております。寒いのにご苦労様っす。なぜかあの業界では目上・目下を問わず、誰にでも「ご苦労様です」と言っていたが、今ではどうなのか知らない。
おみくじは小吉。私は基本的にこういうものを信じないので(いいことが書いてあったときは信じることにしている)、中に何が書いてあったかはきれいさっぱり忘れた。

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駅を出てからの短い表参道では、地元の人たちがおでんや豚汁、おはぎなどを売っていた。お祭りにつきもののりんごあめや焼きそばも売っていたが、この寒さではどうしてもおでんに目がいってしまう。
で、2人でおでんとぜんざいを食する。おでんの牛スジは激ウマとの妹談。2時過ぎの電車に乗り、駅に着いたのは2時半、自宅に戻ったのは3時。お疲れさまでした~。