大日三山縦走(その1)

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シルバーウィークとやらで、5連休である。
春のゴールデンウィークは夏の試験に向けて勉強しなければいけない時期なのだが、9月は思い切り遊べるぞ!というわけで、早速カメラ片手に山歩きですがな。
今回の山行は、2泊3日で大日三山(大日岳・中大日岳・奥大日岳)と立山三山の縦走と決定。先月、弥陀が原で大日三山を眺めながら、次のターゲットはここと決めていた。あとは細かいスケジュールの計画である。
どれくらいで歩けるか、どこから入ってどのように回るか、写真を撮れるポイントは、と考えることはたくさんある。私の場合、ピークハントには全くといっていいほど興味がなく、「どういう写真を撮るか」の比重が大きいので、考えることも多いのかもしれない。

出発地点は、称名滝近くの大日岳登山口。こちらに降りてくる人は多いが、こちらから登る人は少ないというコースである。というのは、大日平までの登りが恐ろしくきついため。下る方が大変だと思うけどなあ...というわけで、標高差1,500mを登る本日のコース、スタート!

登山口から大日平までは標高差700mの登りで、「牛ノ首」といわれるきつい坂にはロープや梯子がつけられている。
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いくつか梯子を登った先には、大日平という名がつけられている湿原が広がる。

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湿原の途中にある大日平山荘で一休み。早速今回持参のガスバーナーを使い、コーヒーを入れる。うめー。それにしても金沢弁の団体中高年、うるさすぎ。

ここまでは幸せだった。ここまでは、である。
しばらく緩やかな登りの木道が続き、幸せも少し続いたが、ここからは不幸の始まり。大日岳への登りは、思ったよりも長くてきつかった。他の人のサイトでこのコースのカシミール標高データを見たが、登山口〜大日平と大日平〜大日小屋の距離&標高差はほとんど同じである。ただ、牛ノ首あたりの斜度がおそろしくきついので、平均して同じくらいの斜度の大日平〜大日小屋のほうが私には辛かった。
「もうやだ〜。なんでこんなところ来たんだろ(涙)でももう帰れないしなあ...」と思いつつ歩くのだが、私は登山の最中必ず一度はこのことを考える(w で、苦しかったことを忘れて、またすぐに山登りに行きたくなる。なんと学習能力が欠如した人間であろうか(爆)

のたのたと歩いていると、大日小屋が見えてきた。やった、もうすぐだ。もうすぐじゃないかもしれないけど、がんばろう。
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汗だくになって大日小屋のあるコルに到着...すると、目の前には剱岳。ああ、なんてハンサムボーイ、いやナイスガイなの、あなたは。ほんとに惚れちゃうなあ...。

宿泊の受付をし、身軽になって大日岳山頂へ。
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山頂では、20歳代のお兄さんと宮城から来たという私よりちょっと上くらいのおじさん?と3人だったので、しばし歓談。単独行の皆さんとは、なぜか話がはずむ(w
おじさんのカメラはE-510だったので、オリンパス談義。私の持っていたE-1+70-300mmを持たせると重さに驚いていたが、300mmの威力にも驚いていた。白馬岳の白馬山荘まで見えちゃうからねえ。お兄さんは3ヶ月前から登山を始めたとのことだが、なんと登山道具に25万円をつぎこんで、テントやシュラフまで揃えたそうだ。いやあ、若者ってすごいですね(爆)

夕方、剱岳を眺めながら、外のテーブルで夕食の支度。それにしても風が強くて寒い。スープスパゲティもあっという間に冷めた。
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夕日を受けて、ナイスガイに輪がかかる剱岳。

この大日小屋は「ランプの小屋」として知られていて、談話室の雰囲気がとても良い。おまけにオーナーがギター職人とのことで、小屋をきりもりしているのは弟子のみなさん。夕食後はギター演奏があるということで楽しみにしていたのだが、なんとこの日は宿泊人数が多く談話室も寝室になるということで、ギター演奏はほとんどなかった(泣) 
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私は予約した上に受付が早かったせいか小屋の2段ベッドで寝られたが、それでも布団2つに3人の割合。おまけにあの金沢弁中高年団体が同室で、うるさいのなんのって。なんだかほとんど眠れずに、夜は過ぎていった。



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このページは、しづが2009年9月23日 20:15に書いたブログ記事です。

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