大日三山縦走(その4)

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翌日は4時に起床。別山山頂で朝焼けの剱岳を撮るには、4時40分にはここを発たなくてはならない。

ところが、だ。やはりというか何というか、暗闇とガスで外は全く見えず。とりあえず外に出てみたが、これが晴れるとは思えないなあ...。剱岳に登る人はもうそろそろ出発だが、今日は天候がよくないせいか、その人たちも少ない。天気予報では午後から雨とのことだし、もういいや。日の出はあきらめて(見えるとは思えないし)6時過ぎになったら、出発しよう。
立山三山は遮るものが何も無い稜線上なので、天候が急転したら悲惨なことになる。この気温では雪は降らなそうだが(でも山だからなあ...)、雨やみぞれになったらもっと悲惨だ。帰ろう。
というわけで、6時には小屋を出て室堂へ一直線。その後は様子を見て、歩いて称名滝まで行くことに決定。
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左:剱岳方面も真っ白
右:別山への縦走路。これじゃあ、行ってもねえ...。

小屋を出て、ひたすら雷鳥坂を下る。これまたきつい坂なので、膝が壊れないように(wおとなしく歩く。
こんなにガスが出ているのに、雷鳥坂という名前なのに、ライチョウさんには全くお会いできず。イワヒバリらしいピルピルという鳴き声は聴こえるが、そんな美声ではなく、ガチョウのようなライチョウさんの声求む。

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たどり着いた先は、雷鳥沢キャンプ場。天気がよければ立山三山に囲まれて、最高の眺めなんだけどなあ。紅葉はぼちぼち見頃。来夏はテント泊の練習として、ここをBCにするのもいいかも。その日の気分で奥大日岳へ行ったり、立山へ行ったり、天狗平や弥陀が原へ行ったり...考えているだけで、幸せいっぱいである(w

雷鳥沢から室堂まではひたすら登りだが、整備された石畳の道だといってなめてはいけない。結構きついなあ。室堂まで行かずに地獄谷から天狗平へ行こうかな、どうしようか、と思っていたら、大粒の雨が降ってきた。上だけ雨具を着て歩いたが、もう室堂直行に決定。称名滝近くに行くには弘法から八郎坂を降りるのだが、弘法までもバス決定。ええ、軟弱ですから(爆)

立山駅方面へのバスチケットはすぐに買えた。バスに乗っていると、弥陀が原手前あたりからは雨がやんでいる。紅葉もぼちぼち、といったところで、なかなかいいかも...と思っているうちに、バスは発車してしまった(w
弘法でバスを降りて、八郎坂へ。この坂もきついんだなあ、これが。といっても、白山の観光新道(白山禅定道との分岐まで)よりは、遥かに楽である。それとも、前よりも山歩きに慣れたからかな。
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八郎坂の途中では、称名滝を見ることができる。最初は上の方から、だんだん見る角度が変わっていって、これもまた面白い。

無事に地上(wに到着。帰りは立山国際ホテルの温泉へ。広い温泉には、だれもいない。まあ、まだ11時だからね。
ついでに立山博物館に寄って、あの「剱岳で見つかった千年前の錫杖」を見てくる。柴崎氏は「錫杖は絶対富山県に渡さないように」と言っていたのに...いいのかね、ここに置いて(爆)

3日間山上の自炊生活でたいしたものを食べていなかったので、何か美味しいものを...と思ったが、どこもかしこも人だらけ。高速道路のサービスエリアも人で一杯。結局コンビニでおにぎりを買う。普段の食事よりも貧しいんですけど、これじゃ。
午後3時過ぎ、無事に金沢に到着。苦しかったけど、楽しかった。いつものことだけど。

この3日間、10kg以上のザックを毎日6時間以上(最後の日は3時間くらいだけど)担いでいたら、両肩が何カ所か擦り剥けてしまった。実は最初の日から肩の擦り剥けはできていたので、大日小屋でばんそうこうを何枚も貼っていたのだ。家へ帰って荷物を解くと、ザックの中の防水がはがれている。ああ、もう買い替えだな。なんでも最近のザックは、肩ではなく腰に重さを乗せるように作られているらしい。
あんな激混みの小屋もいやだな、うるさくて。来年はテントとシュラフを買って、場合に応じて小屋泊と使い分けよう。
...というわけで、またまた果てしない物欲が発生。もう知らん(爆)

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このページは、しづが2009年10月 5日 21:02に書いたブログ記事です。

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