夏山シーズンも終わったので、少々低めの山へ行くしかない今日この頃。といっても11月半ばには1000m以上の山だと雪が降るだろうし、だいたい低山は好きじゃないんだってば。
しかし「登山のトレーニングは山に登るのが一番」とのことなので(当たり前だけど)、歩けるうちに歩いておくか...と家から近い医王山へ。
しかしこれがバカにできない山で、この3週間は週末ごとに通ってしまった。
10月17日
初医王山。石川県のサイトにあった地図をダウンロードし、歩いてみることにする。地図がこれ。無断掲載、ごめんなさい>石川県自然保護課さん
スタートはしがらくび。8時半だが、車は全く無い。
しがらくびから10分くらい歩くと覗休憩所へ。ここからは金沢市内北部、方向を変えると富山側がよく見える。ここで道が2方向に別れているので、大沼・鳶岩方向へ進む。このへんはお気楽ハイキングで、全く登山らしくない。こういうのは好きじゃないんだよなあ...。
お次は大沼(おおいけ)と鳶岩(とんびいわ)の分岐。有名な鳶岩ってどんなんだろ?と興味津々で鳶岩の方へ向かう...と目もくらむようなヤセ尾根登場。げっ、マジっすか? そういえばさっき「こっち危ないよ。鳶岩は降りちゃダメ」みたいなことが書いてある標識があったなあ。でも戻るのもめんどいし、いいや、行っちゃえー!...というわけで、ヤセ尾根を通過すると、そこが鳶岩。さすがにこの先端まで登るのはちょっと...真下は100メートル以上すっぱり切れた、断崖だからね。
で、禁断の鳶岩下りを決行(w 後で調べたところ、100mにわたる斜度45度の崖らしい。しかしすっぱり切れているわけではないので、そんなに怖くない。ちゃんと鎖もあるし、落ち着いて足の置き場を探せば、危険を感じず降りることができる。三点保持も忘れずにね(これ、重要)。
左:ヤセ尾根上部から下を見る。怖ス。
中:鳶岩。真下には何もございません。トンビの嘴のよう、ということでこの名がある。
右:鳶岩下り。こういう崖が延々と続くが、カメラ(コンパクトだが)を出す余裕あり。
無事に鳶岩を降りた後は、三蛇ヶ滝から大沼へ。ここには休憩所があり、立派な水洗トイレまである。ガスバーナーを出して、コーヒーをいれて一休み。今日のおやつは、またしてもソイジョイ(ブルーベリー味)。
大沼から覗に戻る坂はなかなかの急坂で、登山をしている気分になる。坂を登り終わってから少し歩くと、白兀山(しらはげやま)との分岐が。どうせなら、と白兀山へと歩いたが、大した登りではない。山頂手前の小兀での眺めはなかなかのもの。山頂はまったく眺望がきかないのでがっかりしたが、なんと展望台があり、そこに登ると立山連峰や白山まで見渡せるらしい。下調べ不足だねえ。
左:小兀からの金沢方面展望
右:実はこれが展望台。まさかお地蔵さんの上にあるとは...。
白兀山からしがらくびまでは下りを20分くらい。意外とここの道が、登山っぽくてよかった。しがらくびに到着したのは、スタートから3時間。物足りないと言えば物足りないけど、午後はやることがあったし、ちょっとした山歩きにちょうどいい時間とレベルである。
しかしクマには要注意。当然クマよけ鈴を鳴らしながら歩くべし。あとはスズメバチに備えて、黒っぽい服を着ないこと。マムシは...いるんだろうな、たぶん。子どもの頃はしょっちゅう山歩き&里山で遊んでいたけど、マムシは見たこと無い...と思う(シマヘビはよくいる)。
あまりに近くにありすぎて登る気にもならなかった医王山だが、そんなわけでお手軽山歩きのターゲットとなり、翌週末も足が向いたのだった(つづく)。
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