冬のお買い物備忘録:楽器

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お買い物第二弾は楽器。楽器と言っても縦笛やオカリナではなく、ヴァイオリンである。
え、あんたそんなに金持ちだったの?という声が聞こえてきそうだが、確かにヴァイオリンの値段はピンキリ。安いものは通販のセットで1万円だし、高いものは本体のみでも4億円である。これくらい値段の幅があるモノもないのではないだろうか。

前にも書いたが、私が使っているのはヴァイオリンを始めた時に買った新作で、チェコ製である。f字孔から覗くと、怪しげなラベル(名前らしきものと1990しか書いてない)の他にうっすらと鉛筆の跡が見える。うーん、チェコのオヤジが仕事の片手間に作ったんだろうか...と想像をかき立てていたのだが、真実はいまだにわからない。ちなみに値段は弓とケースがセットで確か13万円くらいだった。
そんな楽器を20年近く使っている人間って、あまりいないんじゃね? 普通はせめて50万円くらいのに買い替えるだろうし、買い替えない人は「挫折」のカテゴリー入りしているだろうし。さすがの私ももう買い替えても許されるだろう。でも先立つものがねえ...。私の趣味はヴァイオリンだけではないのだから。

前置きが長くなったが、そんなわけで新しく楽器を購入した。
オールドやモダンではなく、新作。しかもなんと知り合いが作ったもの。実は代金のほとんどが材料代で人件費はほとんど無し、という「マジっすか!?」な値段で手に入れてしまった(w
といっても、これは注文して1年待ったんだからね。ちゃんと1年前に値段交渉したんだからね〜。まあ...注文したのも値段交渉もアルコール入りで(某所の新年会だった)、お互い酔っぱらっていたんだけど(爆)

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右が新入り、左が今まで使っていたもの。
新入りはちょっと横が細くてスマートだ。重さも50gくらい軽い。普通は時間が経った楽器の方が軽いのにね(木が乾燥するため)。制作者によるとストラディバリウスの型を使っているらしい。色はオールドっぽく、とお願いしたのだけどニス塗りがうまくいかなかったらしく、以前作った赤っぽいのでどうでしょう?という提案が先日制作者からあった。作って1年以上たったものの方がニスも落ち着いているし、色もなかなかだし、ということで二つ返事で同意。というわけで注文したモノそのものではない。けど赤っぽい色も、なかなか素敵だ。

弾いてみると、やはり若い音である。明るいというか、カリカリしているというか。G線は結構鳴るのだが、D、A線がまだまだ...というのが、意外だった。以前の楽器は10年以上使っても、まだG線の鳴りがイマイチという感じだからだ。
手渡された楽器を見ると、なんとEva Pirazziが張ってある。げげっ、こんな大層な弦を張っていただかなくても。さすがに華々しい音がするが、もっとおとなしい音の方が良かろう、とVision Titanium Orchestraに交換。楽器代の何パーセントかは、弦の代金だな(Eva Pirazziはお高い)。
これから年月をかけて、自分の音にしていかなければ。いわゆる「光源氏作戦」発動(爆)
しかしこの若い音の楽器で、果物が熟しすぎて落ちる寸前のような音楽(R.シュトラウスのメタモルフォーゼン)を弾くのもちょっとねえ。いや、楽器云々よりも音程が問題なんだけどな...。

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このページは、しづが2010年1月31日 20:23に書いたブログ記事です。

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