ラ・フォル・ジュルネ金沢2010

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GWのイベントといえばこれでしょう、というわけで金沢駅近辺をうろうろしてきた。
今年は「ショパン・ジェネラシオン」ということで、ショパンを中心としたプログラム。といっても大ホールでショパンの何をやるの?と思っていたら、ふたを開けるとメンデルスゾーンやシューマンの作品がずらり。一番キャパの小さいアートホールではほとんどピアノばかりだから、まあ想像通りですな。
私も大昔はピアノを弾いていたし、ショパンは嫌いじゃないけど...別にもういいや。というわけで、今回チケットを買ったのはシューマンの交響曲第3番「ライン」。実は6月に所属オケの演奏会で弾くことになっているのだ。どうせなら交響曲を全部やって欲しかったんだけどねえ。そしたら全チケット買ったのに。メンデルスゾーンは3,4番やるのに。なぜにシューマンは1曲だけ?
ちなみに演奏は金聖響+OEK。ふふふん、プロの演奏する「ライン」、聴かせてもらおうじゃないの!

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やってきました、石川県立音楽堂。街中(といってもうちの近所)は車も人も少なくて、やっぱりGWよね〜という感じだったが、金沢駅近辺は「なんじゃ、こりゃあ〜〜!」と言いたくなるような人・人・人。車を停めるのも一苦労。
実は生で金聖響の指揮を見るのは、初めてだったりする。席も前から7列目、聴く気合いがかなり入っているのだ。ちょっと前過ぎたような気もするが。

で、その「ライン」。いきなり対抗配置で驚いた。シューマンで、それはアリかい? 1stVnのプルトが少ないから、2ndVnの音量が自然に少なくなるようにしたとかw 個人的な趣味としては、3,4楽章をもう少し遅く、5楽章はかっ飛ばして欲しかったっす。5楽章はヴィオラにトンデモむずいところがあるのであまり速くできないみたいけど、そこはプロの腕を見せて欲しかったよーん(爆)
しかし、つい自分の弾いているパートばかり見てしまうし、自分がちょっと怪しいところは「あ、あそこ1stポジションのまま弾いてるやん。あたし3rdにしてるんだけど、そしたら移弦やばくね?」なんて考えてしまう。はっきりいって、全然楽しくないです(泣)楽しくていい曲なんだけどなあ...いつものことだけど、定期演奏会が終わらないと何も考えずに聴けないわ。

コンサートが終わって音楽堂を出ると、「すみません」と呼ぶ声が。振り返ると、そこにいたのは同じオケの子。「これから時間ありますか?」という。おいおい、新手のキャッチセールスかよ、と思ったら「次の公演のチケットを買ったんですけど、聴けなくなったんです。よかったら、行きませんか?」とのこと。
次の公演はあっさり完売となったショパンのピアノ協奏曲第1番。行く、行く、行きます〜とありがたくいただき、棚からぼたもちで次の公演へ。

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完売だっただけあって、ステージ上まで人がいる。ま、お祭りだしってことで。
ちなみにこの曲もさっきのシューマンと同じで2管(ホルンは4本)+トロンボーン(ショパンは1本、シューマンは3本)だけど、ちゃんと1stVnは5プル、2ndは4でした。やっぱりこれだけの人数は要るよねえ...。

超有名な曲だけど、演奏するオケもピアニストも聴いたことが無いなあ(指揮は井上ミッチー)と思っていたが、これが大ヒット。いやー、今までLFJで聴いた大ホールの演奏で、一番良かったよ。井上ミッチーが「この曲、僕は30回くらい振ってますし、オケの方は100回くらい演奏していると思います」なんてジョークをかましていたが、それ本当かも、と思えるくらい安定した演奏だった。ピアニストもすごく落ち着いた演奏で、この曲でそれがいいのか悪いのか意見はいろいろあると思うけど(特に第3楽章)、私はかなり好きですわ。
LFJにしては珍しくアンコールを1曲弾いてくれたのだけど、それがドビュッシーの「月の光」。この曲は難易度が大したこと無く、私自身もピアノを始めて3年目くらいに弾いたのだけど、それとこれとは別ざます。よく「○○な演奏だった(○○には感覚的な言葉が入る)」という感想を目にするけど、それって一音一音をきれいに響かせる、ペダルを使って音の響きをコントロールする、というテクニックの上に成り立っているわけで。いやー、ほんとにすばらしい「月の光」でした。

ああ大昔アタシは「あの曲を弾きたい」という情熱だけで突っ走り、その手の音楽的なテクニックを全く身に付けずに弾いていたんだなあ、と今となっては呆れるばかり。若い頃って、そんなもんかねえ...。

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このページは、しづが2010年5月 4日 21:24に書いたブログ記事です。

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